わたしの経験をふまえると、対人恐怖症(視線恐怖症脇見恐怖症など)は薬や漢方で治らないと思います。
過去に対人恐怖症を改善しようと病院で治療薬をもらったりドラッグストアで市販薬と漢方を買ったりしましたが、どれも効きませんでした。
認知行動療法などの補助薬として治療薬・市販薬・漢方を使えば、間接的な効果はあるかもしれません。

治療薬・市販薬・漢方は直接的に効かない

写真:薬をぶちまける

わたしは過去にさまざまな薬ないし漢方を試してきましたが、対人恐怖症や視線恐怖症(脇見恐怖症・自己視線恐怖症他者視線恐怖症正視恐怖症)は少しも治らなかったです。

まず対人恐怖症になったばかりのころ、東京で有名な心療内科にてリーゼやソラナックスを処方してもらいました。
これらは抗不安薬(精神安定剤)のなかでも軽度の治療薬といわれていますので、当然まったく効果を感じず眠くなるだけだったと記憶しています。
その心療内科では段階を踏みながら同レベルの抗不安薬(メイラックス、セパゾン、セルシン)や強めの抗不安薬(デパス、ワイパックス(ロラゼパム)、レキソタン、リボトリール、ランドセン)も処方してもらったんですが、対人恐怖症などの症状はあい変わらずでしたし副作用のせいか少し太りました。

次に公務員として半年だけ働いていたころ、地元の病院の精神科にて処方されたのがパキシル、ルボックス、ジェイゾロフト、レクサプロやプロザックといったSSRI(セロトニンを増やす薬)です。
これらは抗うつ剤といわれており、わたしはうつ病ではありませんが、おそらく通院した当初は自律神経失調症と診断されていたためでしょう。
もちろん対人恐怖症・視線恐怖症には直接的に効かず(被害妄想や加害妄想も無くならず)、緊張感が多少やわらいた気はしたものの副作業の眠気がすさまじいだけでした。
そのためトレドミンやサインパルタといったSNRI(セロトニンとノルアドレナリンを増やす薬)も処方されたんですが、リラックス作用が少しあったくらいで対人恐怖症などの完治には至っていません。

そして実家へ戻り自宅療養していたころ、同じ精神科で今度はリスパダール、ルーラン、ジプレキサ、ロナセンといった向精神薬(抗精神病薬)を処方されることになります。
これらは抗不安薬や抗うつ剤よりも強力に脳へ作用する治療薬ですが、わたしの場合は依然として直接的な効果がみられず副作業の吐き気がひどかったです。
しかも主治医に「自分は統合失調症かもしれない」と告げた際はエビリファイを処方され、自殺を考えたほど副作業に苦しみました

医者を信じられなくなり心療内科や精神科に頼るのは止めてからは、わらをもつかむ思いで市販薬を購入したり漢方薬を個人輸入したこともあります。
しかし市販薬は誰でも気軽に買えるぶん効能がおさえられていますので、『ウット』や『パンセダン』など人気の市販薬を飲んだところで気休めにもなりませんでした。
漢方薬についても『加味帰脾湯』(かみきひとう)と『半夏厚朴湯』(はんげこうぼくとう)をそれぞれ試しましたが、眠くなるだけで対人恐怖症にも視線恐怖症にも効かなかったです。
漢方は保険適用外で値段が高く即効性がない薬でもあるため、長く飲み続けたのは金銭的にかなりの痛手でした…。

治療の補助薬としては効果あるかも

薬や漢方がまったく無意味と言いたいわけではありません。
ほかの治療法の補助薬としてなら、対人恐怖症にも間接的な効果があるのではないでしょうか。

現在わたしは薬などに頼らず認知行動療法森田療法を実践していますが、精神的につらいときは多々あります。
いくら対人恐怖症のリハビリのためといっても、外出したり人との共同生活が嫌になることはよくあるのです。

薬や漢方は、そんなときに飲むのが良いのかもしれません。
何もせず薬だけに頼るのではなく、薬の力も借りながら認知行動療法などを実践していくわけですね。
こうした治療法は、心療内科でも精神科でもよく紹介される方法だと思います。

わたしも公務員だったとき通院先の医者から同様のアプローチを指示されたことがあり、薬を飲みながら職場に通い続けていくにつれ対人恐怖症が少し改善したような感覚になりました。
しかしあえなくそのタイミングでクビになってしまったため、そのまま働き続けて完治したかどうかは確かめられていません。

いまふたたび心療内科などへ通院してこの治療法を実践することも可能ですが、前述のとおり副作用がこわいですし精神科医への不信感も根深いので二の足を踏んでいる状況です。
死のうかと考えたほどのトラウマでしたので、引き続き認知行動療法と森田療法のみでやっていこうと考えています。

対人恐怖症や視線恐怖症(脇見恐怖症など)については、薬・漢方を飲むだけではおそらく治らないでしょう。
いろんな治療薬・市販薬・漢方を試してきましたが、直接的に症状改善に効くとは思えません。
ただ、ほかの治療法を実践しながら補助薬としてそれらに頼るのであれば、間接的に効果がありそうです。