他人の咳・咳払いを何度も聞かされると「うるさい!」とイライラすることがありますね。
腹は立たなくても「うざい」「うっとうしい」「気持ち悪い」などと嫌悪感を抱く方も少なくないでしょう。
わたしは咳・咳払い恐怖症でとくにそうした音に敏感であるため、日々ストレスに囲まれながら生きています。

ただ、この症状と長いあいだ付き合っていくにれ、人の咳や咳払いに対してイライラしない・気にしない方法を少しずつ身につけてきました。
一時的な対処法がほとんどですし確実に効果があるとはいいきれませんが、咳・咳払いについムカついてしまう方のご参考になれば幸いです。

1. イヤホンで音楽を流す

対処法というよりは予防法かもしれませんが、効果はテキメンです。
イヤホンで音楽を流しておけば、人の咳や咳払いが聞こえることはほとんどありません。
音量を上げすぎると自分の耳を痛めかねませんので、防音効果の高いノイズキャンセリングイヤホンをおすすめします。

人の歌声がわずらわしい場合は、環境音楽をかけると良いでしょう。
精神安定や集中力アップにおすすめの環境音楽サービス4選+1」という記事をご参照ください。

また以下の記事では、同様の方法をいくつか紹介しています。
外出中や日中でも実践可能なものがありますので、ぜひご参考ください。

2. 相手の事情を察する

敏感に反応する猿

職場や学校などでは、イヤホンを使うのが難しい場合も多いですね。
そのような状況下では、相手の事情を察してあげるという方法が有効です。

人が咳・咳払いをするのにはさまざまな理由があるとわたしは考えています。
もしかしたら相手は、のどの不調やチック症を持っていたり緊張していたりするのかもしれません。
「この人は風邪かなにかでイガイガしているんだな」「あの人も自分と同じく人前が苦手なんだろうな」「人間にはいろいろな癖があるものだから仕方ない」などと考えてみてはどうでしょうか。

相手の事情を察し、できれば配慮の気持ちまで抱く。
すると心に少し余裕が生まれてイライラがおさまり、さらには気にもならなくなるときがあります。
逆に咳や咳払いに対して腹を立て続けている限りは、怒りがおさまらないばかりか余計に気になり続けてしまうものです。

3. 反面教師にする

ただ、そのように察したり配慮したりできない場合もあるかもしれません。
悪意を含んでいるような咳・咳払いをする人もいるとはわたしも思っています。

そうした人に出くわした際は、反面教師にするのもひとつの方法でしょう。
「相手の迷惑も考えず負の感情をまき散らすような人間にはなりたくない」「あんな風にならないような人生にしなければ」などと考えるわけです。
するとやはり不思議とイライラが小さくなり、咳(咳払い)を気にしないようにもなったりします。

反面教師にすべき相手に対して、いつまでも嫌な感情を抱き続けていては時間がもったいありません。
「残念な人」と見切りをつけて無視し、ささいなことで争う狭い世界から抜け出しましょう。

4. 自然現象と考える

いくら相手に対しての考え方をあらためたところで、うるさいものはうるさいと感じることもありますね。
そんなときは、人の咳や咳払いを自然現象のひとつとみなすのも効果的です。

外に出れば風やそれに揺れる木々、鳥の音が聞こえるのと同じく、人と一緒の空間では咳・咳払いの音が聞こえるのも当たり前と考えます。
人間社会で生きている以上、そうしたノイズが聞こえるのは自然なことなのかもしれません。

対人恐怖症視線恐怖症などの精神疾患を発症するまで他人の咳や咳払いを聞いたことはほとんどなかったという方もいるでしょう。
わたしもそうです。
しかし確かめようのない過去であり、その当時は聞こえても気に留めていなかったんだろうなと考え直したほうが有益だと思います。

5. 咳・咳払いに慣れる

咳や咳払いの音に慣れるのも有効な方法かもしれません。
不快と感じる音への耐性をつければ、イライラしたり気にしたりしなくなる可能性があります。

自宅で飲食店内や人混みのBGMを聞きながら作業してみるだけでも良い訓練になるでしょう。
YouTubeで「ファミレス 環境音」「駅 環境音」などと検索すれば音源が見つかります。
実際にカフェなどに出向いて作業するのも効果的です。

もちろん普段の職場・学校も訓練の場になりますね。
イライラしながらでも、気になっていながらでも目の前の作業がこなせているならOKです。
わたしは以前に大部屋の職場で働いていたとき、少しずつ咳・咳払いへの耐性がついてきたように感じました。

現時点では以上の5つの方法でわたしは対処しています。
ちなみに2.3.4.の方法については、他人の貧乏ゆすり・つばはきを目にした際にも有効です。