雑音恐怖症になると、いろいろな物音や騒音が気になり落ち着いて生活できません。
さらには無音恐怖症にもなっているので、就寝時はとても神経質になってしまうのです。
マンションやアパート住みのときはもちろん、一戸建てに住んでいても同じような悩みを抱えてきました。
しかし自分なりに防音方法をいろいろと試し、いまは問題なく寝られています。
その方法とやらを3つまとめてみました。
1. 耳栓をつけながら環境音楽をかける
一番おすすめの方法です。
防音効果は高く、快適度も高いと感じています。
耳栓は、その防音性能に限界があるものの、付けたたまま寝返りが打てたりするのがメリットです。
その防音性の低さを環境音楽で補うわけですね。
たとえ耳栓のつけ方が下手だったり耳栓そのものの質が悪かったりしても、環境音楽の音量を上げれば防音効果は保てます。
むしろ環境音楽をかけるだけで問題ないかもしれません。
無音恐怖症の人間にとっても環境音楽はありがたい存在です。
耳栓だけだとシーンとした空間が気になって寝つきにくいですので。
環境音楽を流せば、その音に意識をうっすらと向けながら眠りにつけます。
睡眠途中で目が覚めて耳栓が外れていることに気がついても、環境音楽があれば安心です。
落ち着いて耳栓をつけ直し、すぐにまた寝られます。
外れた耳栓がみつからなかったとしても、もうろうとした意識のなかで環境音楽を聞きながら再び寝つけることでしょう。
ちなみにわたしは『CAMO』という耳栓を使い、環境音楽としてブラウンノイズを聞いていますよ。
『SimplyNoise』というアプリの音源をBluetoothスピーカーから流しています。
ただデメリットがひとつあり、この方法はおそらく一人暮らし向けでしょう。
同居人が雑音恐怖症でも無音恐怖症でもない場合、音楽をかけながら寝るのは相手の迷惑になるかもしれません。
2. ノイキャンイヤホンで環境音楽を聞く
ノイズキャンセリングタイプのイヤホンで環境音楽を聞きながら寝る、という方法です。
外部の音を遮断しながら音楽を聞いていれば、物音などにわずらわされず眠れます。
同居人と一緒に寝る場合も、この方法なら迷惑にならないでしょう。
誰かとルームシェアをして暮らしている方には一番おすすめです。
わたしも現在はこの方法を就寝中によく使っており、妻の咳や咳払いも気にならなくなりました。
ノイズキャンセリングイヤホンの値段はお高めですが、睡眠の大切さを考えれば高くない買い物かと思います。
わたしの睡眠時間は平均7.5時間くらいで、1日の3分の1つまり人生の3分の1くらいは睡眠に充てている計算になるので、快眠のための出費は問題ないです。
寝返りをよく打つような方には、ワイヤレスのノイズキャンセリングイヤホンをおすすめします。
有線のノイキャンイヤホンだと、寝ているあいだにコードが絡まり断線する恐れがありますからね。
SONYの完全ワイヤレスタイプのものなら、耳栓に近い付け心地で寝られるでしょう。
3. 耳栓とイヤーマフを併用する
無音じゃないと寝られないという人には良いかもしれない方法です。
耳栓、イヤーマフの2つの防音グッズを併用すると高い防音効果が得られます。
防音性能の優れたものどうしを組み合わせれば、完全に無音の環境を作る出せるといっても過言ではありません。
ただ、イヤーマフを着用しながら眠るのは難しいと感じています。
何度かイヤーマフをつけたまま寝てみましたが、寝返りが打てずイライラしてしまいました。
いつも体を仰向けにして眠らなければいけないのはストレスです。
仮に体を横向けにするとイヤーマフの耳あての部分が耳まわりに強くあたって痛いですし、首の位置が異常に高くなってしまいます。
またこの防音方法だと、自分の心臓の鼓動が気になって結局は寝つきにくいかもしれません。
無音に近い状態を作り出すほど、心臓の鼓動音が大きく聞こえてしまうんです。
昔『世にも奇妙な物語』でそういう趣旨の『BeSilent』という作品がありました。
自分が出している音は気にならないという方であれば問題ないでしょう。
耳栓と環境音楽を併用するという方法が、導入のコストも少なくおすすめです。
誰かと同居している場合などは、ノイズキャンセリングイヤホンと環境音楽の併用を試してみてください。
なお、紹介した3つの方法のいずれも防音効果は高いですが、そのせいで睡眠中に災害や事件に巻き込まれても気づかない恐れがあります(とくに一人暮らしの場合)。
なのでわたしは環境音楽をかけながら眠るときは、就寝時間の1時間後に音楽が止まるようタイマーを設定しています。
耳栓だけの状態なら周囲の異変に気づけますからね。
耳栓とイヤーマフを併用するなら、家の防犯対策を強化しておく必要があるでしょう。