対人恐怖症は人をこわいと感じる病気なので、恋愛なんかしたくないと思いますよね。
たとえば視線恐怖症を理由に彼女(彼氏)を作りたくないという人は多いでしょう。

わたしも今までは相手に迷惑をかけたくない・外出が増えそうで嫌だとの考えから、「対人恐怖症者(視線恐怖症者)は恋愛をしてはいけない」という結論を持っていました。
しかし最近は、「対人恐怖症で悩んでいるならむしろ彼氏・彼女を作ったほうが良い」と考えています。

その理由を5つ書きましたので、対人恐怖症や視線恐怖症を改善したい方はぜひ読んでみてください。

1. 対人恐怖が薄まる

彼氏・彼女は、 自分の身も心もさらけ出せる唯一の存在だと思います。
家族・友人には心はさらけ出せても身までは無理なんじゃないでしょうか(ちょっと下ネタですが)。

だから彼氏・彼女が出来てはじめて、人間と通じ合う感覚を得るような気がします。
はっきり自覚できていなくても、潜在的・本能的に信頼できる相手がいるという安心感。
こうした感覚は、家族や友人との付き合いのなかでは得られにくいように思うんです。

たったひとり通じ合える存在がいるだけで、人(の視線)に対する恐怖が多少なりとも薄まります。
家族・友人はもちろん他人への恐怖心までも薄れていくでしょう。

わたしはいまの彼女(現在は妻)と出会ってから、本当に少しずつではありますが対人恐怖がやわらいできています。
出会う前は自分以外のすべての人間が敵とすら思っていましたが、いまはそう思っていません。
人類みな仲間とすら感じるときもあるくらいです(たまにですが)。

わたしのことをほとんど知ってくれていて、そのうえで交際を続けてくれている存在がいる。
この事実が、わたしのほうからも人を信頼してみようという気持ちを育てたんだと思います。
そしてそうした信頼感が、人への恐怖心をやわらげているのかもしれません。

2. 外出恐怖が薄まる

対人恐怖症だからこそ恋人を作ろう

彼氏・彼女ができると、デートなどで外出の機会は必ず増えます。
たとえ相手がインドア派だとしても、ちょっとした用事(買い出しなど)で外出に付き合うことになるので、独身のころよりは増えるはずです。
結果として、外出恐怖が薄まるリハビリになるんですね。

付き合いはじめのころは外出のたびにつらいと感じるでしょうが、交際期間が長くなっていくにつれ外出に慣れていきます。
わたしは彼女と遊ぶようになった当初、一緒にコンビニへ行くことすら難しかったです。
しかしいまではスーパーでの買い物や 外食に誘われてもためらわずにOKの返事ができるくらいにはなりました。

外出に慣れるリハビリはひとりでも始められるでしょう。
ただ、自分ひとりのためだけだと、いずれ自分に甘えてしまう気がします。
わたしは大学時代に積極的に外出を試みましたが、精神的に疲れてしまい引きこもるようになってしまいました。

彼氏・彼女との外出なら挫折することは少なくなります。
相手に迷惑をかけたくないという気持ちから頑張れますし、ふたりでの外出は楽しいものなので長続きしやすいです。
付き添ってもらっての外出なら心強いですしね。

現在もひとりでの外出だとまだまだ不安が大きいですが、昔ほどの恐怖感はありません(家から一歩も出られないくらいでしたので…)。
やはり彼女と定期的に外出をすることで、外の世界に慣れることができたんでしょう。
ひとりで克服しようとせず、まずは彼氏・彼女の力を借りながら外出に慣れていったほうが成功しやすいと思います。

3. 活力が湧く

彼氏・彼女という存在のおかげで対人恐怖(視線恐怖)や外出恐怖が薄まると、生きる活力が湧いてきます。
人前であまり恐怖を感じにくくなり、そして行動範囲が広がれば、人生をまっとうする意欲が出てくるものです。

わたしは対人恐怖症になって以来、人間にも世の中にもほとんど興味を持てずに引きこもり続け、そんな生き方でも良いやと思っていました。
いま振り返れば、活力のない堕落した生活をおくっていたように思います。
死ぬまでの日々をやり過ごす…まさに人生消化試合という感じでした。

しかし彼女と会うようになってからは、人生を生き抜こうという意識に少しずつ変わってきています。
人や外の世界への恐怖心が小さくなり、人生の可能性が広がってきたように感じるからです。
できることが少しずつ増えていくと、ほかのことにチャレンジする意欲も増えていきます。
まさに人生の活力が湧いてくるんですよ。

以前、ひさびさに再会した弟に「お兄ちゃん、なんか変わったね」と言われたことがあります。
完全な引きこもりだった昔のわたしと表情が違っていると感じたんでしょう。
たしかに彼女と電話をしているとき、遊んでいるときにふと鏡をみると自分の表情がイキイキしているのがわかります。
彼女のおかげで、わたしは活力を取り戻したわけです。

4. 会話不足を解消できる

対人恐怖症(視線恐怖症)が長引くと孤独になりやすく、誰ともほとんど会話をしなくなります。
そんな状態でも彼氏・彼女がひとりいるだけで安心です。

わたしは以前は「孤独でもいい」という考えでしたが、会話不足の悪影響を実感しはじめ考えを改めました。
会話をしない日々が続くと、しだいに声が出しにくくなったり言葉に詰まるようになったりするのです。
会話不足のままだと脳が早く老化するなんていう話も聞きます。
これではいざ人と話さなければいけない場面で困りますし、老後が不安ですよね。

打算的かもしれませんが、 わたしが彼女と付き合っているのは会話不足解消のためでもあります。
彼女のおかげで会話の欲求が満たされているのは間違いありません。
大半の日々は彼女としか話していませんが、それだけでも会話不足を解消できています。

会話不足解消の相手は家族や友人で十分という方もいるでしょう。
しかし、わたしは彼氏・彼女が一番おすすめだと思います。
長話のできる、そして歳を重ねても話せる相手は彼氏(夫)・彼女(妻)です。
家族と長時間にわたって会話することはあまりないでしょうし、友人と話すのも年月が経ち相手が家庭を持てば難しくなります。

5. 対人マナーが身につく

対人マナーとは、人への気づかいとか礼儀といったものです。
人を思いやる気持ちは、結果として自分のなかでの人に対する警戒心を薄め、対人恐怖をやわらげてくれます。
また気づかいの心を持って人に接すると相手も良い態度で応えてくれるので、さらに対人恐怖を弱めてくれるでしょう。

この対人マナーは、彼氏・ 彼女とのコミュニケーションを通じて鍛えられるものです。
自力ではもちろん、家族や友人との付き合いでは身につきにくいものだと考えています。

卵が先か鶏が先かの話かもしれませんが、対人恐怖症になると自己中心的になりがちですよね。
自分の身を守ることばかり考えて、人への配慮が欠けてしまったりしませんか。
たとえばわたしは外出をすると自分のことで頭がいっぱいになり、人の話を聞いていなかったり、あいさつを忘れてしまったり、道や店内で人とぶつかりそうになったりします。

そうした無礼な(苦笑)態度を正してくれるのが彼氏・彼女です。
わたしの彼女は外出中は常に監視をしているかのように、わたしのマナー違反に注意をしてくれます。

家族や友人も注意はしてくれるでしょうが、彼氏・彼女ほど一緒にいるわけではないので、対人マナーを正すのに一番の相手とはいえません。
(そもそも彼氏・彼女が非常識なマナーの持ち主なら話は別ですが。)

彼氏・彼女と付き合うと他人と接する頻度が増えるので、対人恐怖症者・視線恐怖症者にとってつらい場面が多々あるでしょう。
しかし、上記で挙げたメリットがそのつらさを上回るとわたしは感じています。
少しでも対人恐怖症などを改善したいなら、ぜひ彼氏・彼女を作ってみてください。

とはいえ「作り方がわからないんだよ…。」という方もいるでしょう(汗)。
そして、ただ恋人を作ればいいわけでもありません。
対人恐怖症者と相性の良さそうな人をみつけることが大切です。
下記も参考にどうぞ。
対人恐怖症者の彼氏・彼女の作り方