SNSやブログなどでほかの対人恐怖症者の方・視線恐怖症者の方と交流したり、それぞれの考え方や意見を読んでいると、(同じく対人恐怖症である)わたしと似ている所が多いなと感じたりします。
やはり対人恐怖症になりやすいタイプの人というのはあるのかもしれません。
そこで当記事ではわたしの性格・成育環境・生活習慣などを自己分析し、どんな人が対人恐怖症(または視線恐怖症)になりやすいのか、その特徴をまとめてみました。
全部で18個あります。
(「成育環境」とは、自分がいままで育ってきた家庭や学校などの環境を意味しています。)
「性格」編
1. 神経質
細かなことをよく気にします。
神経質でない人なら気にもとめないようなことが気になる性格です。
このため、人のささいな反応(言葉や行動)も気にしてしまうんでしょう。
2. 繊細
傷つきやすく、こわれやすい心を持っています。
いわゆる「ガラスのハート」というやつですね。
人の言動にショックを受けやすく、ネガティブにとらえがちです。
3. おく病
神経過敏といっても良いかもしれません。
なんに対しても驚きやすく、またオーパーに驚いてしまいます。
人にビクビクおびえやすいのも、この性格が原因でしょう。
4. 悲観的
「~ならどうしよう」という具合に、先の物事を悲観的に考えるタイプです。
最悪の状況に備えて準備をおこたりたくないからかもしれません。
対人恐怖症や視線恐怖症の症状でもある「予期不安」(まだ起きていない事態に恐怖する感情)は、この性格がひとつの原因だと思います。
5. 頑固
固定観念が強く、人の意見をあまり聞きません。
一度こだわりを持つと、それに固執し続けてしまいます。
被害妄想などがふくらみやすいのは、この性格によるところが大きいといえるでしょう。
6. 勝ち気
気が強いわけではありませんが、相手に勝とうとする気持ちが強いです。
身の回りのものごとを勝ち負けで判断し、人より優位に立ちたがります。
こうした攻撃的な性格は、人間嫌いの感情(人を敵視する癖)の元になっているのかもしれません。
7. がまん強い
忍耐や苦労をいとわない性格です。
体に無理をしてでも、がまんし続けることができます。
そして限界値を超えた結果、精神のバランスを崩し対人恐怖症・視線恐怖症になってしまったんでしょう。
8. 自己中心的
なんでも自分を中心に考えがちで、ときとして「薄情」や「利己的」とも評されます。
相手の気持ちを想像するのがうまくありません。
だから自分ばかりが被害を受けていると妄想しやすい(相手にも事情があるかもしれないなどと気づけない)わけですね。
9. 自意識過剰
自分が注目されていると思い込みやすい性格です。
自身の存在や行動が周囲の視線を集めていると妄想します。
視線恐怖症になりやすい性格ともいえるでしょう。
「成育環境」編
10. 親が支配的
家庭環境は常に親が一方的に子どもを支配するような状態です。
恐怖政治であれば人への恐怖心や不信感が生まれやすく、逆に過保護であれば自立心が育ちません。
(くわしくは「対人恐怖症になりやすそうな家庭環境の特徴」という記事を読んでみてください。)
11. いじめられ経験がある
過去または現在進行中で、いじめられた経験を何かしら持っています( (わたしも幼稚園生、小学生、中学生のころにいじめを受けた経験があります)。
いじめられ経験は対人恐怖症の直接的な原因にならなくても、潜在的なトラウマとなる可能性は大きいです。
とくに幼年期から少年期にかけてのそれは、対人恐怖症発症の原体験ともいえるでしょう。
12. 挫折経験が多い
受験や就職に失敗したり会社をクビになるなど、挫折した経験が多いです(わたしは大学受験に失敗し、就職した公務員は半年でクビになりました)。
挫折を繰り返すうちに成功者をうらやむ気持ちが(潜在的にでも)強くなり、やがて人間嫌いの感情に変わっていきます。
そうした変化は、前述した「勝ち気」「自己中心的」「頑固」といった性格が影響しているのかもしれません。
13. 外見のコンプレックスを抱く
人生のどこかのタイミングで、外見や身体的特徴に対するコンプレックスを抱きます。
いちばん多いのは思春期といわれる中学・高校時代でしょう(わたしも顔のコンプレックスを持ち始めました)。
さらに「神経質」「頑固」「自意識過剰」といった性格がわざわいし、コンプレックスが根深いものになりがちです。
14. 人間関係が浅い
学校でも会社でも人間関係が(広く)浅い傾向にあります。
いろんなタイプの人と話せるものの、休日にクラスメートや同僚と遊ぶことは少ないです。
人づきあいが希薄だから(人に深く慣れていないから)、人に嫌悪感そして恐怖を覚えやすいのかもしれません。
「生活習慣」編
15. 運動不足
慢性的に運動不足です。
日常生活のなかで運動やスポーツの優先度が低くなっています。
そのためストレスが体にたまりやすかったり自律神経が乱れやすく、心も不安定になってしまうんでしょう。
16. 偏食
好き嫌いが激しく、食べる物にかたよりがあります。
人間の健康に必要な栄養素をまんべんなく摂取できていません。
栄養バランスが乱れれば、心の健康にもなんらかの悪影響はありそうです。
17. 夜型(深夜型)
夜おそく(0時すぎ)や深夜(3時ごろ)まで起きている生活スタイルです。
こうした夜型生活は、やはり自律神経の乱れにつながるでしょう。
さらに昼夜逆転の生活だと、日中に太陽光をあびにくくなる(セロトニン(精神安定を保つのに重要な脳内物質)の分泌量が減る)という弊害もあります。
18. インドア派
外よりも家の中で時間を過ごすことを好みます。
インドア派だと、他人のいる空間で過ごす時間が少なくなりがちです。
だから他人と接することに疲れやすく、苦痛も感じやすくなるのかもしれません。
対人恐怖症(視線恐怖症)になりやすい人の特徴は、「性格」編が合計9個、「成育環境」編が合計5個、「生活習慣」編が合計4個となりました。
以前「対人恐怖症は生まれつきではなく性格のせい」という記事を書いたとおり、対人恐怖症のなりやすさは性格が大半を占めているのだと思います。
ただ上記の各特徴はあくまで個人的な分析であり、どんな人が対人恐怖症を発症しやすいのかについて客観的に断定したものではありません。
よりくわしく対人恐怖症の自己診断をしたい方は、「対人恐怖症とは?自己診断の基準と10個の具体的症状例」という記事もご参考ください。