幼稚園時代、小学生時代につづき、中学生時代にもいじめ被害に遭いました。
今度は、先輩からのいじめです。
いじめられっ子の王道を順調に歩んでいますね(汗)。
ガン飛ばしと勘違いされ先輩からいじめられる
中学校1年生のころバスケットボール部に所属していたんですが、その部の先輩(2年生)からいじめられました。
幼稚園生や小学生のときのいじめとは違って、原因はしっかりあります。
その先輩にガンを飛ばしている(悪い目つきで先輩をにらんでいる)と勘違いされたからです。
当時バスケ部では、体育館での練習のとき、わたしも含め1年生は雑巾がけをやらされていました。
ただの雑巾がけとは違い、うさぎ跳びをしながらやらなければならなかったので相当しんどい…。
なので早く終わらないかなと体育館の時計をしょっちゅう見ていました。
その際、時計は遠い場所にあったので、視力が低いわたしはよく目を細めて見ていたんです。
ある日の練習中のこと。
いつものように雑巾がけをやっている最中に、時計に目をやると。
前述した先輩がずっとこっちを見ていることに気がつきました。
離れた場所にいたので、そのときはあまり気にせずにいたんですが…。
練習が終わって、ほかの1年生部員たちと話しているときに突然その先輩がやってきて。
「おい、◯◯。ガン飛ばしてただろ。次やったら殺すぞ?!」(◯◯はわたしの苗字)
そう言って、わたしに蹴りを入れてきたんです。
かなり痛かったんですが、そのときは1回の勘違いくらい仕方ないと割り切れました。
ショックだったのは誰もその先輩を止めなかったことです。
1年生は立場上むずかしいと思いますが、同学年の先輩や3年生の先輩も見て見ぬふり…。
その先輩は学校内で危険人物と思われている向きがあったので、みんな自分を守るべくそうしていたんだと思います。
しかも顧問の先生がいないあいだにいじめが行われるため、先生はまったく知らない感じでした。
その先生そのものがとてもこわい人で、気軽に相談できる相手ではなかったですし…。
こうした環境のせいもあって、先輩からのいじめはあのときの1回で終わりとはならず毎日つづきました。
バスケットボールを思いっきりぶつけられたり、練習中に強く体当たりされたり、ののしられたり…。
とくに精神攻撃がひどくて、ほかの1年生にはやさしい感じなのにわたしにだけゴミを扱うかのような対応をしてきます。
「むかつくんだよ」
「なんで生きてるの」
「顔みたくないんだけど」
「消えろ」
「死ね」
などなどの言葉しょっちゅう投げかけてくるので、わたしの心は相当なダメージを受けました。
しかもそのうち、ほかの2年生の先輩たち数人もわたしをいじめるようになってしまったんです。
練習中にわたしのミスだけを集団で責めたり、昼食中に弁当を食べていると弁当箱にわざと足をぶつけてきたり…。
バスケ部は先生によるしごきがきつかったので、そのうさ晴らしの対象にもなっている感じでした。
幸いにもあからさまな暴力はなかったですが、毎日の部活がとても憂鬱でつらかったです。
来る日も来る日も、あの先輩の姿が目に入ります。
常にこっちを見ているように思えます。
いつバスケットボールをぶつけられるか、ののしられるか。
ほかの先輩たちもわたしをいびってくる。
毎日が不安と緊張でいっぱりになり、部活を何度も休みたくなったものです。
しかし学校では部活が強制参加になっていたので、なんとか無理をしながら部活に行っていました。
いじめは終わったけれど…。
その無理が悪かったんでしょう。
練習前に必ずお腹が痛くなり、体力的にも部活がしんどいものになりました。
お腹がキューっと締め付けられ、全身から血の気が引いていくのです。
バスケットボールのような激しい運動ができる状態ではありません。
そこで初めて親に相談をし、いじめの事実を打ち明けます。
いま思えば早い段階から相談をすれば良かったんですが、当時は恥ずかしくてできなかったんですよ…。
父親が学校に出向き、いじめてきた先輩と顧問との話し合いによって、いじめは終わりました。
しかし終わっとはいえ、その先輩たちと部活で再び顔を合わせるのはつらいわけで…。
精神的な苦痛は変わらず残り続けました。
またいじめられるかもしれないという不安から、ビクビクしながら練習に参加していたのを覚えています。
結果として胃腸炎になり部活を辞めることになるわけですが、問題が無事に解決したわけではありません。
部活が変わってもその部の先輩たちは同じ地域に住んでいるので、またどこかで嫌がらせを受けるんじゃないかという不安が無くならないのです。
この中学生時代のいじめをきっかけとして、先輩というか年上の人とのコミュニケーションに自信が持てなくりました。
いつもどこか心が不安定で内心オドオドしてしまいます。
この不安定さは自覚が強くて、高校生、大学生や社会人になっても悩みました。
年上の人=なんかこわいというイメージが出来てしまった感じです。
この人は大丈夫と思っても、同級生のように安心してやり取りができません(のちに同級生であろうと関係がなくなるわけですが)。
一種のトラウマになっているのでしょうね。
また前述のとおり先輩たちに常に見られているという意識は、小学生のときに芽生えた被害妄想をさらに強めた気がします。
いつ誰かに攻撃されるかもしれないという恐れが、被害妄想をしやすい思考パターンを強固にしていったのかもしれません。