はじめて腎臓内科に行ったところ30代にして慢性腎臓病(CKD)と診断されてしまい、それから定期的に通院をし検査を受けています。
そこでCKD患者またはCKD予備軍の方にとってなにかの参考になればと思い、わたし自身の慢性腎臓病の経過(eGFRや尿蛋白の推移など)を表に記録してみました。
eGFR・尿蛋白は慢性腎臓病かどうかを判定する重要な基準です(eGFRはクレアチニン値をもとに算出します)。
ちなみにわたしは男性で、2017年時点で年齢は34歳です。
慢性腎臓病の判定基準
いちおう慢性腎臓病(CKD)の判定基準について素人ながら説明しておきます。
さまざまな専門サイトでも解説がありますが、判定基準はおおむね以下のとおりです(『CKD診療ガイド』より)。
- 腎機能の低下 (eGFRが「60」未満である)
- 腎障害の存在 (尿蛋白が「+」(プラス)である)
上記のいずれかを満たせば、慢性腎臓病と判定されます。
eGFRが60を切る、または尿蛋白がある(「たんぱく尿が出ている」ともいいます)場合に、慢性腎臓病と判断できるわけですね。
ただ、尿蛋白の測定については検査者によって誤差が生じる場合もあるらしいです。
そのため、蛋白排泄量(尿にどのくらい蛋白が含まれているかを具体的に示す値)をみることも重要とされています。
わたしの経過記録(eGFR・尿蛋白推移表)
わたし(2017年時点で34歳の男性)の慢性腎臓病の経過記録です。
腎臓内科での検査で測定されたeGFR・尿蛋白の推移を表にまとめました。
そのほか、CKDの経過をみるのに重要な指標(尿酸、リン、HCO3(重炭酸イオン)、蛋白排泄量も記録しています。
それぞれの正常値(健康とされる値)は、以下のとおりになっています(※わたしが通っている腎臓内科の場合)。
- 尿酸(mg/dl)・・・「7.0」未満
- リン(mg/dl)・・・「4.5」未満
- HCO3(mEq/l)・・・「22」以上
- 蛋白排泄量(g/日)・・・「0.15」未満
ちなみに腎臓内科に通う頻度は、数カ月に1度くらいです。
(「蛋白排泄量」については2回めの検査から、HCO3については3回めの検査から計測が始まりました。)
検査年月 | eGFR | 尿蛋白 | 尿酸 | リン | HCO3 | 蛋白排泄量 |
---|---|---|---|---|---|---|
2017年1月 | 61.3 | + | 5.6 | 1.6 | (計測なし) | (計測なし) |
2017年3月 | 77.2 | - | 5.6 | 2.0 | (計測なし) | 0.05 |
2017年6月 | 71.3 | - | 5.4 | 2.9 | 26 | 0.15 |
2017年8月 | 68.4 | ± | 5.6 | 2.9 | 25 | 0.04 |
2017年11月 | 70.7 | ± | 5.6 | 3.2 | 28 | 0.04 |
2018年5月 | 68.4 | – | 5.9 | 2.8 | 27 | 0.05 |
2019年1月 | 73.4 | – | 5.0 | 2.9 | 26 | 0.05 |
今後も引き続き、慢性腎臓病の経過を記録していきます。
あくまで一個人のデータですが、同年代でCKDで悩んでいる方の目安になればうれしいです。
最近は低塩分の食事をとったり、週3・4回30分くらいのウォーキングをしています。
こうした生活習慣の改善が慢性腎臓病の進行を遅らせることを願って…。