市の健診に引き続き自宅での腎臓検査でも腎機能低下の判定を受けたので、本格的な治療の必要性を感じ腎臓内科に行ってみることに。
結果、30代にして慢性腎臓病(略称:CKD)と診断されてしまいました。

はじめての腎臓内科

腎臓内科に行くのは生まれてはじめてのことです。
意外と小規模なクリニックで、せまい部屋にお年寄りがたくさんいました。
30代のわたしは確実に浮いています(苦笑)。

どんな精密検査が行われるのか不安でしたが、市の健診とほとんど変わりません。
身長・体重・血圧の測定、尿検査と血液検査、違うのは動脈硬化の検査(足首の血圧測定)くらいでした。

しかし血液検査の結果が出るまでが長い…。
解析に1時間以上かかるらしく、そのあいだ待合室でずっと待機する必要があります。
妻も一緒だったので多少の暇はつぶせましたが、対人恐怖症視線恐怖症のわたしにとって他人に囲まれ待ち続けるのは苦痛です。

結局、診察室に呼ばれたのはなんと受付をしてから2時間後くらい。
血液検査にかかる1時間のあいだは我慢できましたが、もう精神的にくたびれてしまいました。
次に腎臓内科にひとりで行くときは、ノイズキャンセリングイヤホンで音楽でも聞いておこうと思います。

慢性腎臓病と診断される

腎臓病

さてようやく診察室に通され、腎臓専門医の先生から検査結果を説明してもらいました。
残念ながら、やはり「慢性腎臓病(CKD)」との診断が…。

検査報告書を見せてもらったところ、クレアチニン値は「1.13」で前回(「1.1」)よりやや上昇。
eGFRは「61.7」で、前回(「63.5」)よりさらに低下です。
しかも尿蛋白(にょうたんぱく)が「+」(プラス)ということで、完全に慢性腎臓病の条件を満たしてしまいました。

ただ、先生いわく「eGFRが60以上あるしまだ若いから大丈夫」とのこと。
それを聞いて正直「本当かよ?」と感じました。
前々回、前回とeGFRが2ずつ下がっているので、この調子だとあと少しで60を切る気がしたからです。
「若いから~」というのも、根拠のない励まし言葉のように思います。

しかも食事制限や運動療法について何のアドバイスもありませんでした。
「塩分をひかえめに」「運動してね」などと言われると想像していたので拍子抜けしましたよ(苦笑)。

それよりも足の動脈硬化について、「30代でこんなに動脈が硬くなっているのは見たことがない」と言われたのがすごく不安です(汗)。
先生は首をかしげていましたが、おそらく長年ほぼ引きこもって生活していた(ほとんど運動をしてこなかった)のが原因だとわたしは思っています。

30代で高齢者の仲間入り…?

先生の診断を終えると、今度は看護師から自宅での血圧測定と蓄尿について説明されました。
これから毎日かかさず家で血圧測定を行い、次回の診察日の1週間前くらいには蓄尿も行わなければならないそうです。

蓄尿とは正式には「24時間蓄尿」といいます。
1日に出るすべての尿を専用の袋(尿バッグ)に溜め、そこからスポイトで尿を採取し次の診察時に提出しなくてはなりません。

まさか30代でこんなことをやる羽目になるとは…。
血圧測定といい、なんだか高齢者にでもなったような感じです。
わたしの父も65歳を過ぎて毎日、血圧を測っていますので。

先生に「まだ若い」と言われましたが、少なくとも腎臓については待合室にいるほかのお年寄りと変わらないのかぁと思うと元気がなくなります(汗)。
血圧測定や蓄尿をこの先、何十年も行っていかなければならないのも面倒です。
生活習慣病の予防に血圧をチェックしておくのは有益でもあるんですけれど。

ちなみに自宅では、オムロンの上腕式血圧計(型番:HEM-7120)を使っています。
メモリ機能などはありませんが、わたしはクリニックから渡された記録表に書いているので問題ありません。
血圧を測るだけのシンプルな作りで、値段も安くコスパが良いです。

また24時間蓄尿のために蓄尿瓶(プラスチック容器)を買いました。
クリニックでもらった尿バッグとは違って蓄尿瓶にはフタが付いているので、ニオイを気にせず蓄尿できます。
[追記(2017年3月)]
クリニックで再び診察したとき先生に聞いたら、蓄尿瓶は使わないでと注意されました(汗)。
容器を繰り返し使っているうちに汚れが内側に付着し、正確に尿検査ができないんだそうです。
買う前に相談しておくべきでした…。

前回・前々回の診断結果をみて覚悟はしていましたが、30代で慢性腎臓病になるのはショックです。
腎臓病患者の8割くらいは高齢者なので、まだ若い年齢でこうなるとは思ってもみませんでしたよ。

今後しばらくは、定期的に腎臓内科へ通うことになります。
診察代は安くないですし対人恐怖症的にもしんどいんですが、人工透析は避けたいので頑張って通院するつもりです。