対人恐怖症だからこそ彼氏・彼女を作るべき5つの理由」という記事を書きましたが、作り方については触れていませんでしたので当記事でまとめてみます。
彼氏・彼女ができないと悩んでいる対人恐怖症者の方にとって参考になれば幸いです。

(※健常者の彼氏・彼女を作る方法について書いています。「メンヘラ同士で付き合うのは止めたほうが良い理由」という記事もありますので、気になる方はそちらもどうぞ。)

彼氏候補・彼女候補をみつける

まず、恋人候補の相手をみつけます。
いきなり本命を選ぼうとすると理想などが邪魔をしてなかなかみつけられなかったりするので、とりあえず複数人の候補を選ぶ感じが良いでしょう。

彼氏候補・彼女候補の一番のおすすめは自分が所属している(所属していた)コミュニティまわりの人です。
職場の同僚、学校の同級生、趣味サークルの知り合い、などなど。
恋活・婚活などで初めて出会う人より性格などを多少はわかっているでしょうし、相手が自分のことを知ってくれている可能性もあるので、安心して候補にアプローチできるはずです。

それが難しいなら、自分と同じコミュニティに所属している人に紹介してもらうという方法が王道ですね。
仲の良い同僚や同級生に頼めば、自分と合いそうな候補を紹介してもらえる確率も高まるでしょう。
お見合いのような形でいきなりふたりで会うのが苦手なら、小さい飲み会を開いてもらうのがおすすめです。

ただ以前のわたしのように対人恐怖症だけでなく孤独にもなっている方だと、こうした方法も難しくなります。
長いあいだ連絡をとっていないのに突然「いいひと紹介して」などと言うのは至難のわざでしょう。
かといって、街コンなどの恋活イベント婚活パーティーhttps://wakiminblog.com/l/konkatsupartyに参加するのも勇気が必要なことです。
日常でさえ他人と接するのが苦痛なのに、ひとり身でそうした場にのぞむのは難しいように感じますよね…。
友人や知人のなかに恋活・婚活を行っている人がいるなら、その人と一緒に参加してみると多少は緊張がほぐれるかもしれません。

最終手段としては、やはり恋人マッチングサイトを利用して恋活するのが対人恐怖症もちの人には気楽です。
ネット上で彼氏候補・彼女候補をよく選んでから実際に会えばいいわけですからね。
街コンなどにくらべたら症状的に大変な思いをする頻度は少ないといえます。
パートナーズ」や「with」といったサービスを一度のぞいてみてください。

彼氏候補・彼女候補におすすめのタイプ

彼氏候補・彼女候補のみつけ方(どこで探すか)を知ったところで、出会った人が自分にとって良い人とはもちろん限りません。
しっかり候補を選ぶために、どんなタイプが自分に合うのか(合いそうなのか)、あらかじめイメージしておきましょう。

彼氏、彼女の作り方

わたしのおすすめは、明るい人・前向きな人です。
対人恐怖症になるとネガティブになりやすいですが、そうした気持ちをポジティブな方向に変えてくれるようなタイプ。
友だちの多い人、交友関係の広い人がこのタイプにあてはまる気がします。

こうしたタイプの人は対人恐怖症者とは真逆の存在でしょう。
そのため対人恐怖症の悩みに同情してくれたり理解を示してくれたりといったことは、あまりないかもしれません。
でも、それが逆に良いんです。
対人恐怖症の症状は被害妄想や加害妄想などを原因としている部分もあるので、対人恐怖症者は自分と真逆の考えの人と付き合うことで、自分の妄想に気づけます。

わたしも当初は彼女(いまは妻)に対人恐怖症のつらさを打ち明けても「気のせい、気のせい」などと言われ、腹が立ったり傷ついたりしていたのですが、しだいに「たしかにちょっと妄想しすぎかもな」という考えに少しつずつ変わってきました。
「自分が世界の中心とでも思ってるの?」なんて言われたら「いや、それはない」と笑い返すくらいにはなっています。
もし自分の悩みに100パーセント同情してくれる彼女と付き合っていたら、わたしはどんどん妄想をふくらませ対人恐怖症を悪化させていたでしょう。

もうひとつ、彼氏候補・彼女候補におすすめなのは、おおざっぱ・おおらかな人です。
このタイプの人は、対人恐怖症者の警戒心に鈍感であるように思います。
対人恐怖症になると人をこわがる気持ちから人への警戒心が強まり、それに敏感な人が何かしらの反応(咳・咳払いや貧乏ゆすりなど)を示したせいでまた人がこわくなりますよね。
おおざっぱな性格の人の前だと、そうした悪循環があまり起こらない気がします。

わたしが彼女と長く付き合えているのは、彼女の性格がおおざっぱ(良く言えば「おおらか」)だからというのも理由のひとつです。
こちらが警戒心を出しても、ほとんど反応を示さないんですね。
わたしの家族はみな神経質な性格ですが、その人たちとくらべると圧倒的に反応の頻度が低いんです。
彼女といたほうが、家族といるときより心おだやかでいられます。

ほかには、引っ張ってくれる人・行動力のある人も恋人候補としておすすめでしょう。
結婚前提で付き合うならなおさらです。
わたしも含めて対人恐怖症者はさまざまな恐怖におびえて自らあまり動こうとしないので、生活力(生きる力)が不足しているのではないでしょうか。
ひとりでは生きられない自分を引っ張っていってくれる存在は、人生のパートナーにぴったりです。
自分だけでは難しいことも彼氏・彼女が一緒なら乗り越えられます。

自分からアプローチをする

さて彼氏候補・彼女候補を選んだら、自分から進んでアプローチをしましょう。
対人恐怖症者の恋人としては「引っ張ってくれる人」がおすすめと書きましたが、さすがに最初は自分から仕掛けていかないと何も始まりません。

できるだけオフラインでのやり取りを増やしたほうが良いです。
ネットでの交流が中心になってしまうと自分をよく見せたくなってしまいがちなので、早めにマンツーマンで話をして自分という人間を知ってもらったほうが後悔しませんよ。

とはいえ、この段階で自分が対人恐怖症であることを明かす必要はないと思います。
相手に気を使わせてしまったり引かれてしまうかもしれません。
まずはお互い仲良くなることが大切です。

人の相性というものは必ずあるので、「好かれなくても次がある」くらいのラフな気持ちで次々とアプローチをしていきましょう。
いろいろな人との出会いを重ねるうちに、波長の合う人が自然とみつかります。
具体的にどのくらいの期間で出会えるかについては、申し訳ないですがわかりません(汗)。
ただ、対人恐怖症者はやさしい性格の人が多いように感じるので、相性の良い人に出会いやすいはずです。

対人恐怖症を明かす

彼氏候補・彼女候補との仲が深まってきたら、対人恐怖症について明かしましょう。
だいたいの目安としては5回め以降のデートで話すのが良いかと思います。
症状や悩みなどを打ち明け、それでも一緒に居てくれる相手と付き合ったほうが無難です。

交際が本格的に始まれば外出の頻度は高くなりますし、結婚に至った場合は人と接する機会も増えます。
しかし交際前に打ち明けておけば、相手は多かれ少なかれ症状のつらさに配慮をしてくれるでしょう。
人の多い場所にあまり出かけないようにしてくれたり、結婚式も小規模で済ませてくれたりするはずです。
もちろん、対人恐怖症者の症状改善を願ってあえて人ごみや人前に連れていかれることもあるでしょう。

対人恐怖症を明かして距離を置かれてしまったら、また別の人を探せば良いんです。
未練は残るかもしれませんが、無理に付き合ったところで将来は期待できないと自分に言い聞かせましょう。
「あなたが対人恐怖症でも構わない」という人は必ずほかにいますので。

ちなみに自分の対人恐怖症を受け入れてもらったからといって、相手に甘えすぎるのは禁物です。
頼るのが当たり前になるとわがままな性格になってしまい、さすがに相手も疲れて別れを切り出すかもしれません。
交際前(打ち明けていない状態)と同じスタンスでお付き合いを続けてください。

相手が自分の対人恐怖症について知っていながら交際を続けているのと、知らずに続けているのとでは違います。
彼氏・彼女に見守られている安心感と、毎日の困難に立ち向かっていく勇気を得られるはずです。

ここまで彼氏・彼女の作り方を書いてきましたが、対人恐怖症者だからといって特別な方法はないように思います。
ネットを使って候補をみつけたほうが気楽だという点と、付き合う前に対人恐怖症を明かすという点くらいですね。

対人恐怖症だからといって変に難しく考える必要はないです。
彼氏・彼女ができないとあきらめる前に、上記の方法を試してみてください。