9月のシルバーウィークのころ、妻の仕事の夏休みも兼ねてインドネシアのバリ島周辺を観光してきました。
海外旅行経験の少ないわたしにとっては、もちろん初めてのバリであり、初めての東南アジアそして南半球です。
滞在中はさまざまなバリ・ヒンドゥー教の文化や人々に触れることができ、対人恐怖症に悩む身としては病気克服のヒントをもらった気がします。

バリ旅行のスケジュール

以上、全日程で5泊6日の旅行スケジュールです。
日本時間の朝にバリ島へ出発し、現地で4泊5日ほど過ごしてから、夜の飛行機で1泊しつつ日本に帰ってきました(バリ島に滞在していた期間は実質5日間ですね)。

とくにおすすめの見どころはキンタマーニ高原ウルワツ寺院ジャティルイの棚田で、これらはまさに絶景のスポットでした。
そのほかバリ島ならではのケチャックダンスや、レンボンガン島でのシュノーケリングもアクティブに楽しめましたよ。

飛行機から見たバリ島南部

今回は初めてわたしがスケジュールを立てたのですが、バリ現地のオプショナルツアーを4日連続で詰め込んでしまい少し後悔しています(妻いわく「旅行初心者にありがちなミス」らしいです…汗)。
精神的にも体力的にも疲れがたまりましたし、ゆっくり街歩きしたりホテルでくつろいだりができませんでした。
リラックス目的でリゾート地に行くなら、ツアー参加は控えたほうが楽しめるのかもしれません。

バリ・ヒンドゥー教の聖獣・バロン

とはいえ、毎日のようにバリ・ヒンドゥーの文化を体験できたのはツアーに参加してこそです。
たくさんの寺院、田舎の風景や現地の人々の暮らしを自分の目で見ていなければ、バリ島に対して「アジアによくありそうなリゾート地」という感想しか持てなかったことでしょう。

9月のバリの天気

9月のバリは曇りがちの天気

9月はバリの乾季(4月~10月)にあたりますが、わたしたちが滞在していた9月下旬ごろは曇りがちの天気でした。
朝から昼はまぁまぁ晴れているものの夕方くらいから雲が多くなり、楽しみにしていたウルワツ寺院やタナロット寺院での夕日がほとんど拝めなかったです…。
ツアーガイドさんの話によれば、9月の下旬にもなると少しずつ雨季に移り始めているんだとか(旅行の計画段階でよく調べておくべきでした…)。

レンボンガン島近辺の海

気温については最高気温が29度前後で、Tシャツとハーフパンツで過ごしていれば暑くないです。
最低気温は26度前後あるので、宿泊中はエアコンとシーリングファンをつけっぱなしでしたけれどね。

湿度は80~90%くらいありましたが、気温がそんなに高くないので不快ではありません。
東南アジアというとムシムシ・ジメジメしているイメージでしたが、良い意味で裏切られました。

バリの雰囲気

バリの伝統建築

バリは今まで旅した海外(ハワイソウル)にくらべて、なかなか異国情緒のある雰囲気です。
中心部のクタ地区でも石造りの伝統建築が多く残されており、そこに現代建築のショップやカフェが並んで建っている様子は若干カオスでした。
もちろん田舎に移動すれば大半の家屋が伝統的なバリ建築のそれであり、日本とまったく違う文化を感じさせてくれます。

しかし10年前にバリ旅行を経験した妻が言うには、クタとその周辺(レギャン、スミニャック)はかなり近代化しているようです。
車の交通量がだいぶ増えたそうで、たしかに市街地ではひどい渋滞でした。
クタ・レギャン・スミニャック・クロボカンといったエリアでは、数キロくらいの距離なら徒歩で目的地に向かったほうが早いかもしれません。

ティルタエンプル寺院の水の神様

さてバリの人たちは「バリ・ヒンドゥー教」という宗教をとても大切にしていて、バリ島のあちこちで「お祭り」(儀式)が行われていたり、商店街の店先に「お供え物」(草花などの入った小さな箱)が置いてあるのを毎日のように目にしました。
なかには結婚式や葬式が行われている民家も散見され、その会場の装飾や、そこへ伝統衣装を身にまとって集まる人々の様子も日本にはない独特の雰囲気です。

そうした宗教文化を説明してくれたツアーガイドさんたち自身も、その話ぶりからバリ・ヒンドゥーの教えを大事にしているようでした。
とくに旅行最終日のガイドさんは教義や慣習についてくわしく説明してくれただけでなく、ヨーガ(一種の瞑想法で「ヨガ」ともいいます)のやり方も身振り手振り教えていただき大変ありがたかったです。

パンリプラン村の通り沿いの花

そのほか宿泊したホテルのスタッフ、タクシードライバー、飲食店の店員なども含め基本的にみなさん陽気だったように思います。
きまじめな性格のわたしからみて、「このくらい肩を抜いて生きたほうが楽なのかも」と勉強させられました(苦笑)。

ただ、ツアーガイド以外はほとんど日本語を話せないので、ある程度は英語で会話しなければならず大変かもしれません。
同行者に英語を話せる人がいない場合は、翻訳機を持っておくと安心でしょう(海外WifiレンタルのグローバルWiFiならウェアラブル翻訳機『ili』(イリー)もレンタルできます)。

ちなみに東南アジアの観光地では物売りの人が必ずいるイメージがありますが、実際はそれほど多くなかったです。
こちらに寄ってきても「ノーセンキュー」「ノーマネー」などと断れば、しつこく勧誘されることはありません。

バリ旅行にかかった費用

バリで宿泊したホテル『オ・ヴィラズ』

5日間のバリ旅行の費用の総額は、大人ふたり分の合計で25万円くらいでした。
旅費の内訳は、往復の航空券代が約12万円、ホテル代(4泊分)が約4万円、オプショナルツアー代が約7万円、食事代が約1万円、おみやげ代が約7千円、タクシー代・チップ代・コンビニでの買い物などの雑費が約3千円です。

今回は旅行会社のツアーは申し込まずに自分たちで航空券やホテルを予約しました。
4泊5日(または4泊6日)のツアー料金の相場が大人ふたりで平均10万円~12万円なので、ちょっと高くつきましたね(汗)。
良いホテル(貸切のヴィラ)に泊まったので仕方ありません。

バリ島の飲食店

食費が少ないのはオプショナルツアーに食事が含まれていたおかげでもありますが、やはり物価が安いのが大きいです。
日本の2分の1くらいという印象で、普通のレストランやカフェなら低予算でも十分に満喫できると思います。
ただ、同じバリ島でも空港内の飲食店の相場は高いのでご注意を…。

なお「チップ代」と書きましたが、バリ島ではチップ文化はほとんどありません。
わたしたちはホテルのスタッフに大変お世話になったので、気持ちとして1000円程度を渡しただけです。
タクシーやレストランを利用した際は誰からもチップを求められませんでした。

バリ現地での所持金

海外旅行ではいつも財布は使わず、現地のお金とクレジットカードのみを持ち歩いています。
バリは発展途上のインドネシアということでクレカが使えない場合も結構あるので、現金は必須です。

とはいえ今回は街歩きをほとんどしなかったため、両替した金額は120万ルピアくらい(日本円で1万円)でした。
毎日オプショナルツアーに参加していると、現金を使う機会があまりありません(おみやげをたくさん買うなら別ですが)。

両替は市街地の両替所では金額をだまされることもあるようなので、デンパサール国際空港の両替所で行いました。
やはりレートは少し悪かったものの、両替所を探す手間と安全を考えると妥協できます。

バリ旅行で必要なものリスト

参考までに、バリ島とその周辺(レンボンガン島)を旅行する際の必需品をリストにまとめてみました。
(※持って行って当然のもの(パスポートや財布など)は記載していません。)

上記の持ち物リストのほとんどはバリ現地のコンビニ・スーパー・ショッピングモールなどでも割安で買えますが、買い物目的の旅でないなら事前に買っておいたほうが時間の節約になりますね。
わたしたちは5日分くらいの服・着替えと上記の必需品を、スーツケースひとつに収納できました(それぞれの持ち物はショルダーバッグやリュックサックにしまいましたが)。

初めて体験したバリは、予想以上に「神々の島」でした。
それはやはり現地の人たちがバリ・ヒンドゥーの神様を大切にしているのが身をもって感じられたからです。

わたしも彼ら彼女らのように人生の芯を確固として持ち前向きに生き続ければ、対人恐怖もやわらぐのかもしれません。
いつかまた元気をもらいに訪れたいと思います。