山梨東部(峡東・郡内)旅行記の続きです。
「駿東」といわれる静岡県の東部エリアを中心に観光しました。
夏の山から今度は夏の海へと向かっていきます。
「ゆぐち」で富士宮やきそばを実食
静岡観光をスタートさせたのはお昼ごろです。
富士山を見ながら国道139号線を通過して、富士宮焼きそばの名店「ゆぐち」へ行きました。

…とその前に途中、少し小腹が空いたので「まかいの牧場」でソフトクリームを食べつつ休憩。
魔界?かと思いファンタジー好きとして興味がわきそうになりましたが、「馬飼野」だそうです(笑)。
この牧場のソフトクリームは地元のソフトクリーム総選挙で1位になったらしく、確かに牛乳があまり好きでないわたしでもおいしくいただけました。
濃厚というよりさっぱりとした清涼感があり、ほどよい硬さの食感も◎。
さて「ゆぐち」に到着してみると駐車場は満車で、空車になるまで少し待ちました。
店内も大混雑…対人恐怖症・視線恐怖症のわたしには苦手な状況です(汗)。

さて、定番の「焼きそば」と「お好み焼き」を注文してみましたが、ちょっと微妙な味だったように思います…。
焼きそばは味付けが濃い普通のソース焼きそばといった感じで、お好み焼きはユルユルの食感が少し気持ち悪かったです。


店員さんは明るく元気で、客席から調理の様子が見られるのも活気があって良い雰囲気でした。
わたしたちが座ったカウンター席の目の前のガラス板に「Pele」のサインがあったんですが、もしかしてとんねるずの木梨憲武さんがロケで来店したんでしょうか?

「富士サファリパーク」を初体験
昼食後は国道469号線を通って、裾野市にある「富士サファリパーク」へ。
小さい頃からテレビCMを何度も目にしていましたが、30代になってようやく初体験です。
富士サファリパークの「サファリゾーン」では本当に間近で動物を見られるので、いいオッサンの年齢になっても「ライオンいた!」「トラこわっ!」「サイの角やばっ!」と声を出してしまうくらいエキサイティングでした。










こんな具合で自家用車に乗りながら鑑賞できるのも対人恐怖症者にはうれしいポイント。
他人の存在があまり気にならないと、やはり何倍も観光を楽しめてしまいます。
サファリパークにはほかに小動物たちと接触できる「ふれあいゾーン」がありますが、わたしたちは時間の都合によりパス。
夏休み中は遠方からの観光客も多く混雑しているため、入園チケット代を無駄にしたくないなら午前中に訪れるか、サファリゾーンは後回しにしてナイトサファリを楽しむのが得策かもしれません。
駿河湾岸で宿泊
ここまでの観光で夏山気分はまぁまぁ味わえたので、今度は夏の海を感じるため海の街・沼津へ。
…と予定していたんですが、わたしの突然のわがままでサファリパークから北上して水ケ塚公園の駐車場に行きました。
富士山の勇姿を近くで見たかったからです(夏はマイカー規制の関係で5合目まで車で行けません)。
しかし富士山山頂には前日よりも重厚な雲…。
「夏の富士山は見る価値がない」と馬鹿にしたのがいけなかったんでしょうか(汗)。
いつか富士山登頂をするときまで、楽しみはとっておこうと思います。

さて気持ちを切り替えて、裾野市から東名高速道路を経由して沼津市に到着。
市内の橋を通るとそこから湾が見え、いかにも「海の街に来た!」という感じです。
そのまま「沼津魚市場」へ夕食を買いに行ったんですが、残念ながらほぼ売り切れ…。
午後4時半までの営業のところわたしたちは午後4時すぎに到着したので仕方ないですね。
近隣の飲食店も混んでいそうだったので、でひとまず宿泊先の「KKR沼津はまゆう」にチェックインすることにしました。
この宿は国道414号線側の海岸沿いに立地しており、海に面した客室からは駿河湾の風景を一望できます。
夕暮れどきの海の様子をじっくり堪能できたのは、結婚して地元を出て以来ひさしぶりです。
やはり自分は海を見て育ってきたんだなぁと再認識。

はまゆうの客室は大人ふたりにはやや広くのんびりと体を休ませることができました。
部屋に古めかしさを感じますが、清潔に保たれているので嫌な気持ちはしません。
館内には大浴場や露天風呂もあり、海の匂いに包まれながら温泉につかれました(柵に囲われて海が見えないのは不満でしたが)。
宿泊料金についてはこのエリアの相場より少し安い印象です。
ただわたしたちのように素泊まりプランを選ぶ場合は損かもしれません。
朝食付きプランと値段があまり変わらないのですよ…。
「沼津魚がし鮨」で”回らない寿司屋”体験?
「沼津へ来たなら寿司でしょ」という妻のすすめに応じ、夕ご飯は「沼津魚がし鮨」(沼津港店)で。
普段よく行く回転寿司店とは少し違った、カウンター席とテーブル席しかないお店です。
とはいえ、チェーン店らしいカジュアルな雰囲気があり、いわゆる”回らない寿司屋”ではない気がします。
しかし案内されたのがカウンター席だったので、それに近い体験はできました。
目の前に寿司職人がいて、注文のたびに声をかけなければならないスタイル。
対人恐怖症持ちにはややハードルが高いんですが、注文していくちに慣れました。
職人さんは若手らしく元気で愛想がよく、会話も少し弾んで楽しかったです。
寿司ネタはさすがに回転寿司とはレベルが違いますね。
ほとんどのネタが大きく身がしっかりしていて、満足感とおいしさが両立していました(カニだけは身が小さくパサついてて微妙…)。



店のすぐ隣が沼津港というだけあって鮮度が高いです。
「沼津魚がし鮨」チェーンの店は多数ありますが、ここ「沼津港店」がもっとも港に近く鮮度が一番なのではないでしょうか。
回転寿司をはじめ寿司があまり好きでないわたしでもリピートしたいと思えるお店でした。
値段は少し高いですが、総合的なコスパは良いといえます。
江浦湾・内浦湾をドライブ
翌朝はまゆうをチェックアウトし、近くの島郷(とうごう)海岸を少しだけ散歩しました。
このあたりは「日本の渚100選」に選ばれており、天気に恵まれれば遠くに富士山が見えるそうです。

これまでにも増して富士山は雲で分厚く覆われていましたが(汗)、沼津の天気は晴れ。
紫外線が強く、夏の海を感じられたように思います。
このあとアジで有名な内浦漁港直営の食堂「いけすや」へ。
道中では江浦湾・内浦湾が広がり、漁師の町らしい風情がありました。
ところが夏の海岸ドライブを楽しんでいたのもつかの間、妻の勘違いで食堂がオープンする2時間も前に到着(汗)。
仕方なく食堂となりのおみやげ屋でアジ・サバ・サンマの干物セットを購入してあっけなく終了です(苦笑)。
後日、家で調理しようと袋を見てみてビックリ、なんと沼津産ではないではありませんか…。
アジは岩手県産、サバはノルウェー産、サンマは確かロシア産という具合。
果たして「いけすや」の食堂で地元産の味を食べられるのかは疑問です。

そんな迷店(?)をあとにし、急きょ予定を変更。
内浦湾のその先のほうまでドライブするつもりでしたが、時間がなくなってきたので沼津港魚市場のほうへ引き返すことにしました。

「にし与」でアジフライを実食
再び沼津港に到着し向かったのは「魚市場食堂街」というアーケード。
通りには海鮮をあつかう大小の店が立ち並んでいます。
「にし与」は、この通り沿いの建物の中の奥にある定食屋です。

午前10時台で店の前に行列ができており、30分以上は待ちました。
定食屋なので回転率は早いのですが、続々と客がやってきて行列が絶えません。
店内は狭く対人恐怖症者には居心地が悪いのですが、注文したアジフライ定食は本当においしかったです。
食感はフワフワであるいっぽうで中身のアジがしっかり詰まっており、食べ応えバツグン。
おかわりせずともご飯はボリューム十分で、大満足の朝食をいただけました。

適当に入ったプリンの店(「沼津深海プリン工房」)でお土産を買ってみましたが、ここでは発行されず…。
周辺のお店にお金を落とさせるためにわざと分かりづらくしてるんじゃないかと思ったので、もう帰ることにしました。

深海プリンは確かに海の中を表現したようでおもしろいんですが、青色の物はやはり食欲が無くなりますね(苦笑)。
海老名SAで名物グルメ探し
静岡観光ではありませんが、帰宅途中に海老名サービスエリア(上り)にも立ち寄りました。
名物グルメが多いサービスエリアらしいので、晩ごはんのおかずを探しに行ったのです。
施設内はお祭り会場のような大混雑ぶり。
さぞ人気商品がたくさん見つかるんだろうと思いきや、買えたのは「箱根ベーカリー」の「海老名カレーパン」のみ…。
食べたかった「えびえび焼き」や「海老名メロンパン」はサービスエリア下りのほうで売っているようです。

ただ、「海老名カレーパン」だけでも買いに行った甲斐がありました。
上に乗ったエビフライ、パン表面のカリカリの衣、中身のカレーが三位一体になったハーモニーは未知の味です。
「箱根ベーカーリー」で買ったほかのパン(メロンパン、アップルパイ、クロワッサンなど)もおいしかったですし、箱根旅行に行く機会があるなら行ってみたいと思える店でした。
今回の静岡県の旅では天気が崩れることはほとんどなく、最終日では夏の海を感じられて満足です。
富士山と駿河湾、そして海の幸を楽しめる沼津はなかなか良い街だと思います。