パリ旅行の余韻にひたっているさなか、10月末に軽井沢を旅行してきました。
2泊3日のスケジュールですが、妻の出張に付き合った形での旅だったのと、渋滞がハンパなかったため観光スポットにはあまり行けていません。
ただ、軽井沢の紅葉を満喫しながら2回も登山ができました。

以下に今回の軽井沢旅行で訪れた観光地・飲食店や山などをまとめますので、少しでもご参考になればうれしいです。
宿泊したロッジ(「軽井沢サニービレッジ」)の感想も書いています。

ハルニレテラス(「沢村」「丸山珈琲」)

ハルニレテラスは、中軽井沢周辺の通称「星野エリア」に位置している複合商業施設です。
飲食店や雑貨店などが中心にそろっています。

わたしたちがハルニレテラスを訪れたのは金曜の午後6時ちかく。
半分以上の店が閉店していたためか、駐車場はわりと空いていましたし施設内も人が少なかったです(対人恐怖症もちの身としては快適です)。
行楽シーズンや連休中の昼間などは激混みのようですけどね(実際、日曜に近くを通り過ぎたらどの駐車場にも空車まちの渋滞が発生していました)。

写真:夜のハルニレテラスの看板
ハルニレテラス入口
写真:夜のハルニレテラス
夜は人が皆無といっていい状況

まずは有名なパン屋「沢村」で翌日の朝食を購入。
「ショコラ大納言」、「クルミとカレンズ」、「アップルパイ」の3つだけ買いました。
どれも値段が高く、標準的な大きさのアップルパイで1個350円もします…。

写真:ベーカリー・レストラン沢村(軽井沢ハルニレテラス店)
「ベーカリー・レストラン 沢村」

翌朝それらのパンを食べてみましたが、味はおいしいですが期待を超えるものではなかったです。
ショコラ大納言はとても硬くて歯が欠けてしまうんじゃないかというレベル(苦笑)。
一種のブランド物だから値段が高いだけ…という感想になってしまうかもしれません。

パン購入後は、店を探すのが面倒だったので隣に併設されているレストランで夕食をとりました。
ここも値段が高めです。
「牛ひき肉とジャガイモのグラタン」と「沢村フライドチキン」しか頼みませんでしたが、テーブルチャージ料(席料)をふくめて合計3500円…。

量が少ないため全然お腹いっぱいになりません。
味は悪くないですし、チキンも皮がパリパリでおいしかったですけどね。
チャージの代わりとして提供されたライ麦パンもなかなか…だけれどやはり全体的にボリュームが物足りない印象です。

写真:レストラン沢村の「牛ひき肉とジャガイモのグラタン」
「牛ひき肉とジャガイモのグラタン」(左はチャージのパン)
写真:レストラン沢村の「沢村フライドチキン」
「沢村フライドチキン」

ハルニレテラス内を少し散策しつつ、ふらっと「丸山珈琲」にも立ち寄りました。
妻いわく、コーヒー通の人にも評判が良いらしい名店とのこと。

わたしはコーヒーをほとんど飲みませんが、店内では試飲ができるので退屈しなかったです。
妻は職場用にとコーヒー豆(「丸山珈琲のブレンド」100g)を買っていました。
とてもおいしく飲んでいるようで、「また軽井沢に行ったらリピートしたい」とおっしゃっております。

写真:コーヒー豆「丸山珈琲のブレンド」
「丸山珈琲のブレンド」を購入

店の雰囲気も良く、イケメン風の店員さんたちがせっせと働いていました。
買い物後におまけのカフェラテがもらえるのはうれしい心くばりですね。

写真:丸山珈琲(ハルニレテラス店)のカフェラテ
ハルニレテラスのロゴアート付きのカフェラテ

軽井沢高原教会

ハルニレテラスの散策を終えてからは、軽井沢高原教会へ。
ここでは人生で初めて紅葉のライトアップを鑑賞しました。
教会本堂(星野遊学堂)のまわりにたくさんの木々が色とりどりに華やいでいます。

写真:軽井沢高原教会の紅葉ライトアップ
軽井沢高原教会の紅葉ライトアップ
写真:軽井沢高原教会の紅葉の夜景
夜の紅葉も良いものですな
写真:軽井沢高原教会のもみじイルミネーション
地面に映るもみじ形のイルミネーション

教会の中に入ることもでき、夜に包まれた教会の静けさにひたりました。
パリのノートルダム大聖堂サント・シャペルは素晴らしかったですが、こうした小さな教会のほうが居心地の良さを感じます。

写真:夜の軽井沢高原教会本堂
本堂(星野遊学堂)
写真:軽井沢高原教会の本堂から展望台に続く道の紅葉ライトアップ
本堂から奥の展望台(?)に続く道

軽井沢周辺では唯一の紅葉ナイトスポットらしく、平日にもかかわらず現地はわりと混んでいました。
とはいえ10月末の軽井沢の夜は予想していたほど寒くなかったので、すんだ空気を感じながら快適に紅葉を楽しめたと思います。

小浅間山

軽井沢旅行の2日目は、妻が仕事へ行っているあいだ午後から小浅間山を登ってきました。
(その内容は「小浅間山トレッキング記:初めてのひとり登山で痛い目に…」という記事で書いています。)

本当は午前中に行きたかったんですが、あいにく小雨が降るような天気だったため午後に変更。
それまではロッジでくつろいだり軽めの仕事をしてました。

「レストラン 酢重正之」

2日目の夕食は、旧軽井沢エリアにある「レストラン 酢重正之」で。
人気の和食ダイニングということで、予約をして行って正解でした(利用者限定の無料駐車場が近隣にあります)。

写真:旧軽井沢「レストラン 酢重正之」の入口
「レストラン 酢重正之」(軽井沢店)

この店の値段もすこぶる高く、カキフライ、豚肉の味噌炒め、豆腐の揚げ物、白米ご飯、たらこ茶漬けを注文しただけでお会計は約5000円(!)。
前日の「沢村」の件もあり「軽井沢はパリなのか?」と本気で思ってしまいました。

しかもやはり量が少なく、コスパを重視する人間としては満足できません。
ご飯なんて茶碗の半分くらいで500円ですよ…。
きっと良い食材を使っているんでしょう、きっと(笑)。

写真:「レストラン 酢重正之」のカキフライ
カキフライ(これだけでお値段800円…)
写真:「レストラン 酢重正之」のたらこ茶漬け
たらこ茶漬け

店のホームページを見ていて気づいたんですが、「沢村」と「酢重正之」は同じ系列の飲食店のようですね。
妙に納得しました(笑)。

離山

旅行3日目も妻の仕事中に登山です。
離山を登り、軽井沢の紅葉を存分に堪能できました。
(その内容は「離山ハイキング記:もみじ狩りと軽井沢の山風景を満喫」という記事で書いています。)

午前11時ころ登山を終え、妻を迎えに車で軽井沢駅周辺へ向かったんですが道路は大渋滞…。
紅葉シーズンの日曜の国道16号線は上りも下りもひどい混雑で、4kmほど移動するのに50分くらいかかりました。

「ブランジェ浅野屋」

妻と合流し今度はお昼を食べに旧軽井沢あたりに行こうと思っていたんですが、前述のとおり渋滞がひどくてそれどころではありません。
予定を変更して中軽井沢へ向かおうと軽井沢バイパスに入ってみるもそこも混んでいましたし、通り抜けけた先の中軽井沢エリアも異常な混雑ぶりでした。

しかしお腹が空いた状態で渋滞に流されるままに国道18号線を西に進んでいると、偶然にも「浅野屋」の看板を発見!
こちらも沢村と同じくらい有名なパン屋です。

写真:ブランジェ浅野屋(軽井沢信濃追分店)
「ブランジェ浅野屋」(軽井沢信濃追分店)

小さな店ですが、おいしそうなパンがたくさん並んでいました。
しかも沢村より値段が良心的だったような気がします(それでも普通のパン屋より高いですが)。
そのためか客層も観光客より地元の人が多そうな感じです。

浅野屋では、昼食用にBLTサンドイッチ、信州牛のサラダ、信州りんごジュースなどを買いました。
おみやげ用にショコラブレッド、ガーリックパン、クロワッサン、アップルパイもテイクアウト。

写真:「ブランジェ浅野屋」のBLTサンドイッチ、信州牛サラダ、信州りんごジュース
信州づくしの昼食
写真:「ブランジェ浅野屋」のショコラブレッド、ガーリックパン、クロワッサン、アップルパイ
ショコラブレッドが美味

気になる味のほうは、おいしいですが「うまい!」とうなるほどではありません。
そもそもパンの味に差はあまりつかないのかも…と思えてきました。
意外にも信州牛サラダがおいしかったです。

白糸の滝

車内で浅野屋のパンを食べつつ、目的地の「白糸の滝」へ。
道中はあいかわらず渋滞が激しかったんですが、食事しながらの移動だったので時間を有効に使えました。
行楽地の渋滞に巻き込まれたときは、こうした地元の名物パン店でテイクアウトしてお昼をとるのもアリかもしれません。

白糸の滝は軽井沢の人気スポットというだけあって、かなりの数の観光客でにぎわっていました。
地表から湧き出た地下水が滝をかたち作っている様子は、見ていてなかなか興味をそそられます。

写真:秋の軽井沢「白糸の滝」
「白糸の滝」
写真:軽井沢「白糸の滝」の案内板
浅間山の地下水が元になっているようです

ただ見どころは滝だけなので、あっという間に観光が終了(笑)。
周囲の紅葉は終わりかけで、観光地としては物足りなさを感じてしまいました…。
滝周辺の道(白糸ハイランドウェイ)の紅葉はまだまだ残っていましたけどね。

写真:軽井沢「白糸の滝」の紅葉
午前中のほうが日陰にならないかもしれません
写真:秋の軽井沢「白糸の滝」ちかくの沢(小川)
白糸の滝から流れる小川

このあと「旧三笠ホテル」という観光名所も訪れる予定だったんですが、帰りの渋滞がヤバい気がしたので中止にしました。
まぁパリでさんざん古い文化財を見たので良しとしましょう…。

写真:軽井沢の「旧三笠ホテル」(秋に撮影)
「旧三笠ホテル」

宿泊ホテル:「軽井沢サニービレッジ」

軽井沢サニービレッジ」は、軽井沢駅南側のプリンスショッピングプラザ近くにあるログハウス風ホテルです。
軽井沢には「ログハウスの別荘」というイメージも持っているので、今回の旅で泊まってみることにしました。

…といってもわたしたち大人ふたりの場合は、完全独立のログハウスではなくメゾネットタイプの部屋に宿泊という形になります。
そのため隣の部屋の音が聞こえやすく、雑音恐怖症もわずらっている身からすると居心地は良くありません。

また、ログハウス気分を味わえたのは良かったんですが、外観も内装もちょっと古くさかったです…。
ただ清掃は行き届いている印象で、浴室も台所も気分を害せず使えました。
貸し別荘風の宿泊室ということで部屋に大きめの冷蔵庫やキッチン用品が備わっているのは便利だと思います。

写真:軽井沢サニービレッジの部屋から見た景色
部屋からの眺め

宿泊料金は二泊で3万円しましたが、食事なしでこの値段は高いといえるかもしれません。
とはいえ秋の軽井沢はハイシーズンでしょうから、ほかの宿泊先も相場は高いです。
軽井沢中心地や高速のインターチェンジにわりと近い立地をふまえれば許容範囲内ともいえます。

軽井沢というとショッピング・グルメという印象でいままで興味がなかったんですが、紅葉見物と登山のおかげで意外に充実した旅となりました。

秋の軽井沢は大渋滞でしたけれどね…。
国道16号線、軽井沢バイパス、県道43号線(プリンス通り)、県道133号線(軽井沢駅前通り)、旧軽井沢銀座通りなどは特にひどかったです。
帰りの上信越自動車道の上り線でも、事故渋滞(20キロちかくの渋滞)にハマってしまいました(例年にない渋滞だったそうです)。
明確な目的がない限り、気軽に行っていい観光地ではないかもしれません。

写真:渋滞中の上信越道(前方に大桁山)
上信越道の渋滞