10月末の軽井沢旅行にて、同じエリアにある離山(はなれやま)を午前中に登りました。
前日の小浅間山トレッキングに引き続いて2日連続の登山です。
離山の標高は1255メートルほどとなっていますが、小浅間山と同じく標高差は大きくありません(320メートル程度)。
加えて山頂までの傾斜がゆるく、ハイキングにぴったりの山だと感じます。
この日は紅葉シーズンまっただ中で、もみじ狩りも含めて軽井沢の山風景を満喫できました。
車だと行きにくい?離山登山口
離山の登山口は、大きく分けて「東口」と「南口」のふたつがあります。
東口は旧軽井沢エリアに近い登山口で、多くの登山客がこのルートから山頂を目指すようです。
ただ、東口の付近には駐車場がなく、雲場池の駐車場から15分くらい歩かなければなりません。
しかもこの時期は雲場池の観光客でかなり混み合うので、わたしは東口からの登山をあきらめました。
いっぽう南口は旧軽井沢と中軽井沢の中間にある登山口で、利用者の少ない登山ルートです。
そのわりには周囲の駐車場が充実しており、離山図書館、歴史民俗資料館、市村記念館(旧近衛文麿別荘)などで駐車ができます。
わたしは車でのアクセスのしやすさと、持病の対人恐怖症を考慮して南口から登ることにしました。
しかし実際に南口周辺へ向かってみると、登山口がどこなのかよくわからなかったのです(汗)。
まず歴史民俗資料館の駐車場に車を停めようとしたら「駐車禁止」の立て札が置いてありました。
無料で駐車できるとの情報をネットでよく目にしていたのですが…(ルールが変わってしまったんでしょうか)。
仕方なく奥の離山図書館の駐車場に停め、来た道を戻って歴史民俗資料館の前まで歩いていったところ、そこで見つけた標識はなんと「中央口」。
「中央口」の存在は知りませんでしたし、離山のコースマップにも「中央口」は明記されていません。
とはいえ南口も見当たらなかったので、道が合っているのか不安を抱きながら中央口から入山しました…。
紅葉を見ながら南口登山道を登る
ところがそんな不安もあっけなく、入山してすぐ「南口登山道」の標識を発見(笑)。
後述しますが、「中央口」というのは厳密には南口登山道のもうひとつの入口のようです(「中央口登山道」のようなものはありません)。
南口登山道に入れば、そのあとのルートは山頂まで一本道です(およそ2キロくらいの距離)。
離山は火山ですが山全体が森林におおわれており、周囲の木々や植物を楽しみながら登山できます。
この日は紅葉シーズン中だったので、もみじ狩りを満喫できました。
離山は小浅間山より人気があるようですが、道中ではほとんど人に会っていません(トレイルランニングしているおじさんとは何度もすれ違いましたが)。
南口登山道はやはりマイナーなコースなんでしょうね。
対人恐怖症のわたしにとっては快適な登山です。
また前述のとおり離山は市街地に近い山でもありますが、山中では騒音がまったく聞こえません。
山を包む森林が外部の音をシャットアウトしてくれているのだと思います。
午前中の静かなすみきった空気がとても心地よかったです。
山頂に近い登山道では、一部が木道になっています。
少し老朽化していて、自分の体重の重みで割れたらどうしようかと心配になりました。
斜面に作られているので、割れて転んだら転落してしまいそうです。
山頂や展望台から眺望
木道を渡り終えると、山頂まであと数百メートルです。
このあたりは平坦な道が円を描くように一周グルっと続いていて、離山が「テーブルマウンテン」(山頂がテーブルのように水平の山)と呼ばれる理由でもああります。
山頂付近には展望台がいくつか設置されており、軽井沢周辺の山風景を眺望できました。
紅葉や青空とのコラボレーションは絶景です(動画は後日アップします)。
そしていよいよ、離山の頂上へ。
山頂までの登山道は急斜面になっていますが、小浅間山西峰のそれにくらべればたいしたことありません(苦笑)。
頂上の展望台に到着すると、すでに多数の登山客でにぎわっていました。
対人恐怖症のひとり身には苦手な状況ですが、勇気を出して絶景ポイントへ移動!
そこから見た浅間山は評判どおり雄大で、ひとりで登山したわたしを激励してくれているようでもありました(ポジティブ笑)。
多くの登山フリークが浅間山に魅了されるのもわかります(動画は後日アップします)。
浅間山の全体をきれいに見たいなら、やはり午前中に登るのが正解でしょうね。
展望台には標柱、三角点や石碑などが置かれていました。
登頂した達成感より、浅間山を近くで見た感動のほうが大きかったのですが(苦笑)。
山頂展望台を後にしてからは周辺を少し散策。
小浅間山と違って周囲が樹木におおわれているため、風の冷たさは感じにくいです(冬でもさほど防寒対策は必要ないのではないでしょうか)。
途中でご年配のグループに東口登山道の場所を訪ねられたんですが、あわてて間違った方向を教えてしまいました(汗)。
自分の症状に意識が傾いてしまったために雑な回答をしてしまったのだと反省しています(参考:「対人恐怖症・視線恐怖症でも会話できるようになる6つの方法」)。
帰りも南口登山道から
わたし自身も帰り道に少し迷いました。
初めて離山を登った身からすると、山頂付近の円状の道はどこも同じような風景に見えるのです。
少し不安を抱きつつ、標識を探しながら慎重に歩いてようやく「南口登山道入口まで2200m」の文字を発見。
行きと同じ道を通って南口へ。
帰り道では、本当に南口が存在するのか確認するため南口から出てみることにしました。
出口付近には「クマとの遭遇にご注意下さい」の看板が(汗)。
そういえば登っている途中でどこかから「ガサガサッ」という音が聞こえたような…ガクガクブルブル
こうして約2時間くらいの離山ハイキングが終了~。
登山口から山頂までの往路は1時間くらい、復路は20分くらいの所要時間です(山頂に30分ほど滞在)。
下山してわかったんですが、「南口」の標識は市村記念館の敷地周辺にありました。
どうりで歴史民俗資料館の近くには見当たらないわけだ(苦笑)。
とはいえ、中央口から入ってもすぐ南口登山道に合流するので問題ないでしょう。
おそらく「中央口」なる言葉は、南口登山道へ通じる入口がふたつあるために便宜上つけたものだと思われます。
離山は「離山公園」とも呼ばれているとおり、登山初心者でもかなり登りやすかったです。
傾斜はゆるやかでしたし、登山道も整備されているほうだと思います。
最低限スニーカーをはいていれば山頂まで登れますので、気軽に立ち寄れる観光スポットとしてもおすすめです。
紅葉の見物客で混んでいる軽井沢でも離山は穴場で、快適にもみじ狩りができるでしょう。