3月の連休中(18日~20日)に、長野県へ2泊3日の旅行に行ってきました。
しかし今回も北九州・太宰府旅行のときと同じく、妻の仕事を兼ねての旅だったのであまり観光できていません(苦笑)。
上田市・千曲(ちくま)市・松本市に訪れましたが、立ち寄ったのは城と信州そばの店くらいです。
それでも途中、人生初の「男ひとり旅」をし、対人恐怖症のわたしにとって貴重な経験となりました。
以下に、今回の上田・千曲・松本旅行で観光したスポットをまとめておきます。
宿泊したホテル(『ホテルサンルート上田』)の感想も書きました。
草笛(上田店)
高速道路で上田市に到着し、最初に訪れたのが『草笛』という信州そばの名店です。
午後2時すぎに到着したんですが、店内は満席で15分くらい待ちました。
注文したのは、「もりそば」と「かき揚げ」。
そばの麺はみずみずしく、結構かためで歯ごたえがあります。
値段(600円くらい)のわりに量が多かったですが、のどごしが良いのでズルズルっと完食できました。
しかしかき揚げは具がほとんどなく、揚げ玉みたいな感じ…。
長野だから山菜とか期待していたんですが、あれは残念でしたね。
そば湯はまろやかな口あたりでおいしかったです。
店の外観や店内は新しい作りで、老舗っぽい雰囲気はありません。
店内では職人のそば打ちの様子をみることができ、観光地化されている印象を持ちました。
駐車場に停まっている車はもちろん他県ナンバーだらけです(笑)。
上田城、上田城跡公園
信州そばを実食したあとは、全国的にも有名な観光スポット『上田城』へ。
意外と空いていて、上田城址公園の駐車場に余裕で車を停められました。
午後3時すぎに到着したせいなのか、それとも真田丸ブームは終了したんでしょうか。
さて上田城址公園を歩きながら、上田城内を目指します。
以前『ブラタモリ』という番組で信州上田の特集を見ていたので、満足のいく観光ができました。
脳内で番組内容を再生しながら、石樋(いしひ)や 隅(すみ)おとしといった見どころを見学。
上田城の顔である東虎口櫓門(ひがしこぐちやぐらもん)には、「真田石」と呼ばれるどでかい石があります。
城内は建物があまり残っておらず、少しさびしい印象…。
上田城には天守閣がないからかもしれません。
とはいえ櫓の内部にはさまざまな歴史資料が展示されていて、なかなか見ごたえがありました。
ちなみに城内や城址公園にはたくさんの桜の木があります。
3月中旬の時点では梅の花がいくつか咲いていたくらいですが、桜の季節に訪れるとさらに観光を楽しめそうですね。
「上田城千本桜まつり」というイベントもあるようです。
ゴールデン酒場おさけや(上田店)
上田旅行の夕食は、上田名物の「美味(おい)だれ焼き鳥」を体験してみることに。
しかし訪れた焼き鳥店がことごとく満席だったり休業日だったりで、上田駅前をかなりさまよい歩きました…。
地方都市なので店も空いているだろうと余裕こいていたんですが、お目当ての店には予約を入れておいたほうが無難ですね。
そんななか立ち寄ってみたのが『ゴールデン酒場おさけや』という居酒屋。
上田駅お城口を出てすぐの場所にあり、昭和レトロな外観・内装が目を引く店です。
ここもほぼ満席状態で、観光客らしき人たちでいっぱいでした。
さっそく店の看板にも書いてあった、美味だれ焼き鳥(もも・皮)を注文。
味は…残念ながら期待を下回りました。
ニンニク醤油の美味だれはもっとパンチのあるものだと思っていたんですが…。
肉も小ぶりで店主がケチっている感じがしました。
良かったのはアルコール類の値段がわりと安かったことくらいでしょうか(生ビール一杯300円くらい)。
しかし焼き鳥が1本150円前後と安くはなく、食事を楽しむにはコスパが悪い店でしょう。
城山(千曲市)
上田城の観光をきっかけに、城めぐりをやってみようと思いたち『荒砥城』に向かいました。
妻は仕事の会議に出席中だったので、なんとひとりで旅をしたんですよ。
たった3時間の男ひとり旅でしたが、対人恐怖症の自分にとっては大きな出来事であり人生初の体験です。
千曲市の戸倉上山田温泉ちかくの「城山」という山を登っていきます。
坂道を片道40分くらい登らなければなりませんが、千曲川や温泉街を眺めながらの登山はなかなか爽快でした。
通行人がほとんどいなかったのも幸いです(苦笑)。
道の途中には『善光寺大本願別院』や『澳津神社』といった観光スポットがあります。
「善光寺」の名が付いていながら観光客がほぼゼロで驚いたんですが、階段の左右に灯籠(とうろう)が並んでいてユニークでした。
もっとビックリしたのが澳津神社で、男女和合の神社とあって男性・女性のアレの石造がまつられていました(かなりリアルな作り)。
荒砥城、城山史跡公園
山道をさらに進むと、荒砥城までもうすぐです。
『城山史跡公園』の頂上に荒砥城があります。
厳密には荒砥城「跡」ですが、戦国時代の山城の様子がよく再現されていました。
平地にある城よりも実戦的な雰囲気があって、個人的には山城のほうが好みです。
櫓や展望台からは千曲川の周辺を一望でき、とても風情があります。
千曲川を挟んで向かいの山には葛尾城など別の山城の跡地もみえ、川を挟んで対峙していたのがよくわかりました。
あいかわらず観光客は少なく、のびのびと観光ができ満足です。
天気も快晴でしたし、千曲川と山々の風景が楽しめるなかなかの絶景スポットだと思います。
蕎麦料理処 萱
お昼ごろに妻と合流し、『蕎麦料理処 萱』(かや)という店で再び信州そばを食べました。
人気店らしく、40分くらい待たされた気がします。
店内のおみやげショップで暇つぶしをしましたが、それでも待ちくたびれました…。
ここでは「千曲そば」と「鴨汁そば」を実食。
千曲そばは、くるみ・とろろ・そば汁の3種類のめんつゆを味わえます。
くるみは意外とイケますが、とろろは微妙でした(わたしが苦手なだけでしょうけど笑)。
鴨汁そばも普通においしいという感想で、特筆するほどではありません。
麺は固くも柔らかくもなく、草笛とくらべると胃にやさしい感じです。
こちらの店は外観も店内も古い趣があって、落ち着いた雰囲気でした。
それもそのはず、築250年で有形文化財に登録されているそうです。
松本城(松本城公園)
旅行の最後は松本市のほうへ。
もちろん国宝の『松本城』を観光するためです。
午後2時くらいに松本市内に入ったんですが、ものすごい渋滞にはまってしまいました…。
松本城ちかくの駐車場にたどり着くまで約1時間ですよ…。
しかも松本城内に入り、天守閣内部を見学しようと思ったらここでも長蛇の列。
なんと待ち時間100分(泣笑)。
見学の所要時間が60分くらいらしいので、帰りの渋滞も考えてあきらめました(それでも中央道の大渋滞に巻き込まれましたが)。
天守閣の内部も見たいなら午前中に訪れたたほうが良いでしょうね。
しかたなく松本城公園を散策しながら観光しましたが、天守閣を眺めているだけでも楽しかったです。
さすがは国宝の力といったところでしょうか。
上田城や荒砥城には申し訳ないですが、天守がある城はやはりカッコイイです。
宿泊ホテル:「ホテルサンルート上田」
ホテルサンルート上田は、上田駅の目の前にあります。
無料の駐車場がホテルのすぐ隣にあるので便利でした。
わりと新しいホテルではあるものの、スーパーホテルにくらべると設備が微妙で最低限のものしかありません。
部屋はせまく、ベッドの寝心地もあまり良くはなかったです。
食事は定食形式で、前日に和食か洋食かを選べます。
味はバイキング形式の普通のホテルの食事より1.1倍くらいおいしいです。
ご飯はおかわり自由なので、和食にしたほうがお得かもしれません。
全体的に並のホテルです。
寝泊まりができれば十分という場合はちょうどいいと思います。
観光目的の旅ならずっと部屋にこもっているわけではないですからね。
3月の長野というと雪や路面凍結が心配でしたが、天気にめぐまれ快適に旅ができました。
わたしのような対人恐怖症者にはやはり電車や飛行機より車での旅行のほうが楽しいです。
次に長野へ行くときは、城めぐりの続きをやろうと思います。