今年の2月、妻の仕事の関係で福岡県の北九州市と太宰府市に3泊4日の旅行をしてきました。
ハワイハネムーンでの(対人恐怖症的な)疲れがまだ残っていましたが、どちらも初めて観光する都市だったので気合を入れて行ってきましたよ…!

とはいえ訪れた場所は多くはなく、人気スポットを中心に観光しただけです(汗)。
旅行のいちばんの目的は仕事でしたからね。

以下に、北九州市 ・太宰府市それぞれで立ち寄ったスポットをまとめてみました。
宿泊したホテルについての感想もあります。

北九州市(小倉エリア)で観光したスポット

小倉駅前(新幹線口)にある『銀河鉄道999』の銅像(メーテルと星野鉄郎)

旅行の前半は小倉駅前のホテルに滞在したので、観光したのもその周辺です。
本当は「門司港レトロ」などの人気スポットにも行こうとしたんですが、時間の都合上あきらめました(見どころのひとつ「門司港駅」は平成30年まで改装中らしいですし…) 。

シロヤベーカリー(小倉店)

北九州の人気パン屋として有名な『シロヤベーカリー』。
小倉店は小倉駅南口を出て右側すぐ、小倉中央商店街の入り口ちかくにあります。
店に人だかりが出来ていたのでわかりやすかったです。

定番の「オムレット」や「サニーパン」のほかに、フランスパン、バターロール、カレーパン、コロッケパンも注文してみました。
オムレットは生クリームをスポンジケーキではさんだもので、まるごとバナナのバナナ抜きのような味です。
サニーパンは硬い表面のパン生地のなかに練乳が入っていて、人気だそうですがわたしにはちょっと苦手な味でした。

シロヤベーカリー小倉店のオムレット

注文したパンのどれも味は普通で、絶品というほどではない気がします。
ただ値段が安く、バターロールは5個入りで150円!
シロヤが人気なのはこの安さと、駅前という立地の良さなのかもしれません。

資さんうどん(魚町店)

もうひとつ、北九州のソウルフードといえば『資(すけ)さんうどん』。
観光パンフレットなどをみると地元住民から愛されているうどん屋チェーンとしてよく紹介されています。
今回は、小倉駅南口ちかくの魚町銀天街(アーケード商店街)の中にある「資さんうどん 魚町店」に行ってきました。

人気ナンバーワンの「肉&ゴボ天」を食べたんですが、駅のホームにある立ち食いうどん屋と同じような味です…。
肉もゴボ天もまずくはないものの、食べていてテンションがまったく上がりません。
いまひとつ満足感がないのは、うどんにコシがなくフニャフニャした食感だったせいでしょうか。

追加のトッピングとして注文した「いわし天」はなかなかでした(天ぷらではなく厚揚げでしたけど)。
資さんうどんの常連客からすると、実はこういうおでんの具材がおいしいらしいです。
丼物やカレーなどのサイドメニューも充実していますし、何回か足を運ばないと魅力がわからないお店なのかも?

小倉城、小倉城庭園

北九州市にある小倉城

『小倉城』は、小倉駅ちかくを流れる「紫川」という川のそばに建っています。
きれいな見た目の城ですが、それは天守閣をはじめ城全体のほとんどが再建されたものだからでしょう。
いっぽうで敷地内のトイレはすごくきたなかったですけどね…。

小倉城の看板

天守閣の内部は歴史資料館のような作りになっていて、小倉の文化史を見学できます。
ほかにもジオラマ模型、人形劇、CG映像・映画館や大名・飛脚の体験ゾーンなどがあり、子どもでも楽しめそうな場所でした。
最上階の展望フロアからは工場の煙突が多数みえ、北九州ならではの風景です。

『小倉城庭園』は、小倉城の堀をはさんで反対側にあります。
天守閣の壮大さからすると結構こじんまりとした庭園ですが、落ち着いた雰囲気で良かったです。
庭園には展示室も併設されており、マナー(礼儀・作法)に関する歴史や文化を学べました(なぜ「マナー」に特化しているのかはよくわかりません汗)。

小倉城の周辺は大きな公園のような感じなので、ゆったりと散歩ができました。
紫川の色も予想に反してきれいでしたし、工業都市・北九州のイメージをいい意味で裏切られたと感じます。

揚子江(小倉駅前店)

『揚子江』で売られている豚まんは、北九州市の名物のひとつとして有名です。
小倉駅前店(シロヤベーカリーの反対側あたり)で「豚まん」と「ミニ肉まん」を買ってみました。
店のおばちゃんの対応が雑だったのが残念…。

北九州名物「揚子江の豚まん」

さて紫川の川沿いに座って、小倉城をみながら豚まんの実食です。
外の寒さで冷めてしまいましたが、それでもおいしく食べられました。
豚肉はもちろん玉ねぎもいっぱい入っていて、一個でも十分に食べごたえがあります。
肉汁がジューシーにしたたるので、食べるときは服が汚れないようご注意を(わたしは少し汚してしまいました苦笑)。

ミニ肉まんも冷めてもおいしいです。
海老のすり身も入っているんですが、豚肉との組み合わせがよく合います。
「ミニ」とはいえコンビニで買う肉まんよりやや小さいくらいなので、結構おなかが満たされました。

太宰府市で観光したスポット

旅行の後半は太宰府市を訪れ、太宰府天満宮と周辺スポット(太宰府門前町など)の散策です。
天満宮のほうばかり気を取られてしまい、『大宰府政庁跡』の観光をすっかり忘れてしまいました(大宰府政庁跡は太宰府駅から2kmくらい離れた場所にあります)。

太宰府天満宮

太宰府天満宮

太宰府市の人気スポットといえば、やはり『太宰府天満宮』ですね。
学問の神様「菅原道真」のイメージが強いですが、至誠(誠実な心)・厄除けのご利益もあるそうです。
たくさんの観光客でにぎわっているだけあって、見どころも多数ありました。

まずは入り口の鳥居の近くで牛の銅像がお出迎え。
「御神牛」という名前で、牛の頭をなでると知恵をもらえるんだとか。
(韓国人の団体客がこぞって頭をさわりまくっていました汗)

鳥居をくぐると、今度は「太鼓橋」という赤い橋をわたります。
橋の下には「心学池」という池があり、心という字に形づくられているそうなんですがよくわかりません(苦笑)。
太鼓橋は妻いわく「振り返ってはいけない橋」とのことなので、池を見まわして確認できなかったんですよ。

太宰府天満宮の楼門

橋を渡り終えると楼門(本殿の入り口の門)が姿を現し、その奥には本殿がみえます。
本殿を参拝する前に楼門ちかくの手水舎(てみずしゃ)で手と口を清めましたが、あやまって少し水を飲んでしまいました(汗)。
手水舎の隣には、麒麟(きりん)という聖獣の銅像もあります(動物園によくいるキリンではないです笑)。

太宰府天満宮の本殿

楼門を通り抜けると、いよいよ太宰府天満宮の本殿が目の前に登場。
罰が当たるかもしれませんが、意外と建物が小さくて荘厳さや神秘的なものはあまり感じませんでした。
本殿のまわりに観光客がたくさんいて、どこか大衆化した雰囲気になっていたせいかもしれません。

そのほか太宰府天満宮の敷地内には小さな庭園があり、梅の木を観賞できます。
もう梅の花が咲き始めていて、春の訪れを感じさせてもらえましたよ。
庭園の奥には『九州国立博物館』がありますが、あいにく休館日でした…。

また太宰府天満宮の奥には、『天開稲荷神社』というパワースポットもあるそうです。
九州で一番のパワースポットといわれているだけに、スピリチュアルに興味がないわたしでも行っておけば良かったと後悔しています。
太宰府天満宮があまりにも有名すぎて、別の神社の存在に気づきませんでした…。
今回はご縁がなかったと考えるしかないですね。

太宰府門前町

太宰府天満宮の周辺には、いわゆる「門前町」が広がっています。
参道の左右に茶屋、伝統工芸の店、おみやげ屋などが立ち並んでいました。
ざっと見た感じだと、織物や陶器が多かったです。

妻はショップめぐりが好きなので楽しそうでしたが、ウィンドウショッピングが苦手なわたしは退屈でした。
参道を何度も往復していろんな店を見てまわりましたので…。
太宰府観光でいちばん時間を費やしたスポットだった気がします。

梅ヶ枝餅の店

「梅ヶ枝餅」とは太宰府市の名物お菓子で、表面に梅の焼き印が入ったあんこ餅のことです(まんじゅうとは違い焼いてあります)。
名物というだけあって、門前町のあちこちに梅ヶ枝餅のお店がありました。
わたしたちは太宰府駅のすぐ近くにある『萬屋』(よろずや)で梅が枝餅を注文。

味はまぁ普通のまんじゅうという感想です。
元々あんこがあまり好きではないせいもあるでしょうけれど(苦笑)。
出来たてはアツアツなので、寒い冬におすすめのスイーツなのではないでしょうか。

ちなみにほかの梅ヶ枝餅の店で『かさの家』(かさのや)という人気店があります。
参道を何度か往復しましたが、常に行列が出来ていたのはこの店だけです。
ほかの店と何が違うのか少し気になりました。

スターバックスコーヒー(太宰府天満宮表参道店)

スターバックスコーヒー 太宰府天満宮表参道店

大宰府門前町の参道には、『スターバックスコーヒー』のコンセプトストアがあります。
全国でも数少ない特別ストアで、独特の建築様式が目を引く店舗です。

店内の細長の空間に木材が張りめぐらせてある様子は、芸術作品のようでした。
それもそのはずで、有名な建築家の「隈研吾」(くま・けんご)氏がデザインした建物なんですね。

木のぬくもりを感じながらコーヒーをすするのは味わいがありますし、気分が落ち着きますよ。
帰りの福岡空港行きのバスが来るまで暇つぶしでなんとなく立ち寄りましたが、行ってみて良かったです。

暖暮(太宰府駅前店)

お昼ごはんは、とんこつラーメンの人気店『暖暮』(だんぼ)で。
太宰府駅の改札口から「九州ラーメン総選挙1位」の看板がみえるので、駅に着いたときから気になっていました。

注文したのは定番の「ラーメン」と、トッピングの「半熟たまご」。
麺の硬さはよくわからないので、とりあえずテレビで聞いたことがある「バリカタ」にしてみました。

「暖暮」太宰府店のラーメン(卵のトッピング付き)

さて実食のお時間です。
あれ?とんこつのわりには結構スープがあっさりしています。
食べやすいですが、想像していた「博多とんこつラーメン」の味とは少し違う気がしました。

正直「これが総選挙で1位なの?」と少し首をかしげたくなったのは確かです。
チャーシューと半熟たまごはごく普通の味でしたし。
値段が安い(一杯700円くらい)のが評価されたのか、それとも本店じゃないからなんでしょうか。

宿泊したホテル

北九州市と太宰府市の旅行でそれぞれ利用したホテルの感想を書いてみました。

スーパーホテル 小倉駅南口

北九州市小倉の京町銀天街

スーパーホテル 小倉駅南口」は、小倉駅前の京町銀天街ちかくに所在しています。
少し駅から距離があり、周辺の地理に慣れていないと移動で疲れるかもしれません。

建物の外観はちょっと古い感じもあるんですが、内装は新しくきれいでした。
トイレは用を足す前に水が流れる仕組みになっており、水道代が心配になるほど清潔な印象。
浴室ではカビなどの汚れがひとつもなかったです。

部屋はせまいものの加湿器・美顔器などの設備が充実しており、蛇口の水はイオン水になっていました。
ベッドのサイズは大人ふたりで寝ても十分に広く、寝ごこちも悪くありません。
ただホテルの方針(環境への配慮)でヘアブラシやヒゲそりなどが用意されていないのは要注意です。

朝食は無料でなかなかの満足度でした。
野菜を使った健康的なメニューが多く、しかもシャキシャキで新鮮な有機野菜。
日替わりでメニューが変わるのも連泊する者にとってはありがたかったです。

ルートイングランティア 太宰府

ルートイングランティア太宰府

ルートイングランティア 太宰府』は、太宰府駅から少し離れた高台にあります。
ホテルから駅まで送迎バスが出ているので、それに乗って5分くらいで到着です。

全体的にごく普通の観光ホテルという印象でした。
館内も部屋もきたなくはないですが、年季が入っている感じです。
良かった点はベッドが大きいことくらいでしょうか。

食事を考慮すると、「下の上」クラスのホテルかもしれません…。
夕食を館内のレストランで取りましたが、値段が高いわりに味も量もイマイチでした。
無料の朝食サービスについても、味やメニューの豊富さがスーパーホテルよりも下だったように感じます。

大浴場や露天風呂も微妙です。
大浴場と言えないくらいのせまさでしたし、露天風呂からは外の景色がみえません…。
唯一、妻に誘われ岩盤浴を初体験できたのは収穫でしたけどね。

今回の北九州・太宰府旅行は仕事が主目的だったので、観光は時間との戦いでした。
次に訪れるときは、人気スポット以外の場所もゆったり観光してみたいです。