パリ旅行2日目の後半からようやく観光の始まりです。
モンマルトルの丘へ登りパリの風景やサクレ・クール寺院を見たあと、モンマルトル界隈を散策。
次にオープンバスに乗ってパリ市内の観光名所を周遊しました。
「celio」で買い物
実はホテルチェックイン後の午前10時すぎにはモンマルトルの丘へ向かうつもりだったんですが、またしてもトラブルが発生…。
街歩き用に履こうと思っていたパンツ(ズボン)を日本の自宅に置き忘れていたことに気づいたのです(汗)。
初日の忘れ物や紛失物のトラブルに引き続き、いったい何をやっているんでしょうかわたしは…。
このまま移動用に履いていたラフなイージーパンツ(ジャージ素材)でパリを歩くのには勇気がいるため、予定を変更してまずはパンツを買いに行きました。
一緒にいた妻は当然お怒りモードです…。
痛い視線を感じながらパリ北駅構内のいろいろな衣料品店をめぐることに(パリにも日本のような駅ナカがあります)。
大半が女性向けだったんですが、そんななか見つけたのが「celio」(セリオ)という店です。
男性向けのファストファッションを扱っており、手ごろな価格のトップスやボトムスが売られていました。
お目当てのパンツは日本のユニクロなどではあまり見かけない色も多かったです。
celioは日本に未上陸の有名ファストファッションブランドらしいので、自分のおみやげ用にもう1本買っておきました。
いつの間にか妻もcelioで仕事用のパンツを購入したらしく、不機嫌ながらもわりと興味があったんだなぁと(笑)。
モンマルトルの丘やサクレクール寺院を散策
身だしなみが整い、(スケジュールを狂わせた自分が言うのもアレでしょうが)ようやくパリ観光のスタートです。
もうすでにお昼すぎでしたが、空腹のままモンマルトルの丘を目指します。
パリ北駅からメトロ4号線に乗り、バルベス・ロシュシュアール(Barbes-Rochechouart)という駅で下車。
地上に出ると「ここもパリなの?」というくらい場末な空気感がただよっていました。
駅ちかくの鉄橋や壁はスプレーのいたずら書きだらけで、ゴミもチラホラ散乱…。
周辺の路上では多数の黒人の方々がなにやら大声でタバコらしきものを配っていたり物乞いが突っ伏していたりと、絶対に近づいてはいけない雰囲気です(汗)。
治安が気になる方は、アンヴェール(Anvers)駅で降りたほうが安全でしょう。
パリ北駅から向かう場合は駅地下の連絡通路からラ・シャペル(La Chapelle)駅に行き、そこでメトロ2号線に乗って2駅でアンヴェール到着です。
さてそんな場末な様子も、モンマルトル方向へ歩いていくと少しずつ無くなっていきます。
モンマルトルの丘には大きなサクレ・クール寺院(サクレ・クール聖堂)が建っているので、そこへ目指して進めば地図を見なくてもわかりやすかったです。
丘の頂上には石の階段を登っていきますが、予想していたよりも段数は多くありません。
(他者視線恐怖症でもあるわたしにとっては丘の芝生に座っている全員が自分を見ているようで、そちらのほうが苦痛だったりします苦笑)
頂上に着き、眼下に目を向けるとやはりなかなかの壮観でした。
あいにく曇り空だったものの、「パリの静けさ」という感じで味わい深いものがあります。
展望台からはモンパルナスタワーが見えましたが、エッフェル塔や凱旋門は見えなかったです(どうやら丘の外れのほうでないと見えないようです)。
そして展望台の後方へ目をやると、サクレ・クール寺院が堂々と建っていました。
キリスト教の聖堂だそうですが、その見た目からはイスラムな雰囲気も感じます。
このあたりは観光客がものすごく多く、移動疲れのわたしたちは寺院内部に入るのをあきらめることに…。
そのままモンマルトル界隈(丘の周辺の街)を散策しました。
モンマルトルは昔から画家の多いエリアらしく、街角には多様な絵が並んでいます(模造品も多いみたいですが)。
通りに立ち並ぶ建物はパリ市内でよく見かけるものとは少し違って、低層でかわいらしい感じです。
散策しながら丘を下っていき、妻のお目当てであるパン屋「ル・グルニエ・ア・パン・アベス」へ。
バゲット(いわゆるフランスパン)がおいしいと評価が高く、著名なコンクールで2度も優勝経験があるんだとか。
この店でそのバゲットとクロワッサンを買い、ホテルに帰って遅めの昼食をとりました。
正直わたしには普通のパンという感想だったんですが、妻が言うには食感がとても良いとのこと。
硬いフランスパンが大好きな方にはおすすめだと思います。
オープンバスでパリ市内を周遊
昼食後は再びホテルを出て、オープンバスツアーに行ってきました。
「ロープン・トゥール」という乗り降り自由な2階建て観光バスを使って、パリ市内の名所を周遊します(セーヌ川クルーズとのセットプランがおすすめです)。
予想以上に移動の長旅で疲れてしまいましたし外は暗い曇り空で観光する気力が湧かなかったんですが、旅行スケジュールを変更するのも難しいため気合を入れ直して参加しました。
しかしすでに時計は午後5時すぎ…。
ロープン・トゥールは午前9時くらいから運行していますので、もったいない使い方をしてしまったなと少し後悔しています。
わたしたちがバスに乗ったのはパリ北駅南口を出て右側すぐの停留所からです。
運転手にチケットを見せオープンエアの(屋根のない)2階へ上がり、バスツアーがスタート。
以下、バスから撮影した観光スポットや有名施設の写真をいくつかご紹介します(天気が悪いのはご愛嬌ということで…)。
こんな感じで、夜8時すぎまで3時間くらいバスツアーを楽しめました。
ときおり小雨の降る悪天候でしたが、どの風景も初見だったので感動の連続です。
ロープン・トゥールはパリ市内のいろんなコースを走っているので、早い時間から参加できていたらもっと多数の名所を観光できたと思います(わたしたちはブルーラインとレッドラインのみ周遊しました)。
それにしてもオープンバスの2階はめちゃくちゃ寒かったです…。
パリは9月でも夜になるつれ寒くなるため、長袖シャツにパーカーを1枚はおっただけでは不十分でした。
しかも途中から小雨が降ったりしたので余計です。
寒さに耐えられなくなった妻はバスの1階に降りていきましたが、わたしは頑張って2階に居続けました。
やはりオープンエアのほうが景色を楽しめますからね。
ただ、この判断が仇となって後日かぜを引く羽目になったのは間違いありません(汗)。
モンマルトルの丘からパリの街を眺め、バスツアーで名所を回ったことで市内全体を俯瞰で楽しめました。
パリ観光最初のモデルコースとして結構おすすめのプランだと思っています。
とはいえ、わたしたちの場合はオープンバスツアーを別日にしたほうが良かったでしょうね。
そのほうが移動の疲労も少なく、チケットをフルに活用して周遊を楽しめたはずです。
ちなみに夜ごはんは、パリ北駅ちかくの地元スーパー「カルフール」(Carrefour)で食材を調達して安く済ませました。
買ったものはカップ麺、スナック菓子、パン、ミネラルウォーター、トマト、バナナなど。
異国で生鮮食品を買うのは少し不安ですが、問題なく食べられましたよ。
フランスメーカーのカップ麺は微妙で、日本のもののほうが5倍くらいおいしいです…。