ソウル旅行の2日目は、ソウル市内のあちこちを幅広く旅することに。
市庁(シチョン)・光化門(クァンファムン)を観光したあと漢江(ハンガン)公園や大学路(テハンノ)・梨花洞(イファドン)を散策し、東大門(トンデムン)市場でタッカンマリを食べました。

市庁・光化門の名所を観光

まずは旅行の定番、歴史観光です。
ソウルの中心部である市庁・光化門エリアには数多くの名所や史跡が点在し、見どころが多くなっています。

…とその前に朝食です。
何を食べようか迷いながら明洞(ミョンドン)を歩いていたところ、道端にいた観光ガイドっぽいおじさんにとある飲食店へ案内されました(店名は忘れました)。
そこで韓国風の蒸し餃子(マンドゥ)と海鮮チヂミを食べたんですが、どちらもおいしくなく店のおばちゃんの対応も冷たかったんですよ…。

たぶんガイドと店がグルになっていたんだと思います。
一見、良い人そうにみえても安易について行かないよう気をつけましょう(当たり前の話ですかね汗)。

徳寿宮(トクスグン)の中和殿

さて気を取り直して、歴史観光のスタートです。
世宗大路(セジョンデロ)という大通り沿いにある徳寿宮(トグスクン)に行きました。

大漢門(テハンムン)という大きな門をくぐると、敷地の内部には歴史的建造物があちこちにあります。
なぜか西洋風の建物がたくんさあったり池や庭園があったりと、見どころは意外と多かったです。

徳寿宮・大漢門の王宮守門将交代儀式

午前中のせいか敷地内に人は少なく、わりとリラックスしながら観光できました。
帰りに大漢門に戻ると、「王宮守門将交代儀式」というイベントに遭遇。
民族衣装を着た守衛(兵士)たちの勤務交代の様子を間近で見て、韓国の伝統文化を少し体験できた気がします。

ソウル市旧庁舎

お次はそのまま世宗大路を歩いて景福宮(キョンボックン)の方向へ。
道中にはソウル市旧庁舎があり、日本統治時代のなごりを感じました。
すぐうしろに新庁舎があるんですが、建物のデザインが津波に似ていて「旧庁舎を飲み込む」という意味があるとかないとか…。

光化門広場にある世宗大王の銅像

世宗大路をさらに進むと、光化門広場が道の真ん中にどどーんと出現。
ここには李舜臣(イ・スンシン)、世宗(セジョン)といった韓国史上の偉人の大きな銅像が建っています。
あれほどの大きさの銅像を日本でみたことがないのは、韓国人のほうが愛国心が強いからなのかもしれません。

景福宮(キョンボックン)の光化門(グァンファムン)

光化門広場を過ぎると景福宮は目の前です。
さすがは韓国一の王宮にふさわしく、たくさんの観光客(おもに中国人)でにぎわっていました。

景福宮の正門・光化門をくぐると、そこにも大きな広場があり人がわんさか…。
対人恐怖症的な疲れがたまってきていたので、彼女に頼んでもう引き返すことにしました(汗)。
いま思えば、景福宮の本殿や周辺の歴史的建築物をみておけば良かったと後悔しています。

再び光化門を出ると、またも王宮守門将交代儀式が行われていました。
少し立ち止まって観賞していましたが、内容は徳寿宮での式と同じようです。

わたしたちふたりとも飽きてきたので(苦笑)、次の目的地・漢江公園へ移動。
途中、光化門広場の屋台で買って食べた栗があったかくておいしかったです。

漢江公園でたこ揚げ

漢江公園と一口に言ってもに漢江に沿って12種類もの公園があり、今回はそのなかから汝矣島(ヨイド)漢江公園に行きました。
お目当てはレンタサイクルとたこ揚げです。
地下鉄で汝矣島(ヨイド)駅に行くため明洞駅へ向かいます。

とはいえ時刻はもうお昼ちかくだったので、『明洞餃子』という人気料理店で少し早い昼食をとることにしました。
すごく混んでいてわたしは渋ったんですが、景福宮では彼女にわがままを聞いてもらったので我慢して並びましたよ…。

1時間くらい並んでようやく着席。
カルグクスという韓国風うどんと、朝食に引き続きマンドゥを注文しました。

有名店というだけあって、味は確かです。
ただ、ファミレスチェーン店のようなマニュアル化された味で、わざわざソウル旅行で食べるほどではないと感じます。

さて昼食を終え、明洞駅から汝矣島駅へ(途中、銅雀(トンジャク)駅で4号線から9号線に乗り換えました)。
漢江公園はすぐそこ…と思いきや、川らしき風景が全然みえません。
あわてて地図をみてみたものの現在位置がよくわからず、レンタルWiFi(ワイファイ)ルータを利用すれば良かったと強く後悔しました(滞在先ホテルでは無料のWiFiが使えましたが)。

とりあえず道を進んでみると、遠くに見えてきたのはなんと国会議事堂。
道路には警察車両や警官の姿がみえますし、どうやらこのあたりは韓国政治の中心部(日本でいう永田町みたいなもの)のようです。
ちなみに道の途中で大きな公園(汝矣島公園)がありそこで大勢の人たちが集会を開いていたんですが、あれも何かの政治デモだったのかもしれません。

不覚にも韓国の中枢を練り歩くわたしたちですが、気にせず漢江公園を探し続けます(笑)。
国会議事堂の前を横切る大通りを20分くらい歩くと、ようやく大きな川・漢江が見えてきました。
周囲には公園や緑地が広がっているので、ここが漢江公園のようです(正式には「汝矣島漢江公園」といいます)。

さっそくレンタサイクルの受付場所を探したんですが、どこにも見つかりませんでした…。
むしろ人の数もまばらで、本当にここで自転車のレンタルなんてやってるの?というレベル。
対人恐怖症のわたしにとっては、快適に漢江沿いの散歩を楽しめる穴場スポットでしたけどね。

汝矣島(ヨイド)の漢江公園でたこ揚げ

お次は、ふたつめの目的・たこ揚げ。
韓国の地、しかも国会議事堂の近くで日本のたこを揚げるなんてシュール極まりないですが、わたしたちは普段からシュールな趣味趣向なのでこれでいいんです(笑)。
雲ひとつないきれいな青空にグングンたこが揚がりましたよ~。

原っぱに雪が積もっていたので雪合戦もやりました。
漢江を眺めながらの雪遊び。
冬のソウルならではの楽しみ方かもしれません。

大学路・梨花洞を散策

半分の目的は達成できふたりとも満足したところで、今度は大学路へ。
この街の周辺には路上美術館(階段アートや壁画など)があるらしく、ソウル旅行の前から彼女がぜひ見たいと言っていた場所です。

国会議事堂駅から大学路ちかくの恵化(ヘファ)駅までしばらく電車に乗りました。
やはり対人恐怖症者にとって長時間の電車移動はつらかったんですが、乗り換え駅の銅雀駅でテイクアウトしたワッフルがおいしかったので良しとします(苦笑)。

ソウル・大学路(テハンノ)のおしゃれなお店

恵化駅に着き大学路の街に出ると意外にも人でごった返していて、露店が立ち並びお祭りのようでした。
若者がたくさん歩いていたのはアートの街だからでしょうね。
カフェや雑貨屋が多く、東京でいう下北沢みたいな観光スポットなのかもしれません。

そんなおしゃれな大学路を散策しましたが路上美術館が全然みあたらず、気がつけば梨花洞(イファドン)という地域に入っていました。
坂道に沿って赤レンガ造りの住宅が立ち並んでいて、これはこれで風情があります。
やはりわたしは都会の街遊びより、こういう静かな場所をゆったり歩くのが好きです。

情緒ある住宅街を歩いていると、今度は山のふもとの公園に到着。
駱山(ナクサン)公園というらしく、山頂からはソウルの街並みを一望できました。
カップルが何組かいたくらいで人は少なく、ここも漢江公園と同じくデートにピッタリの穴場スポットだと思います。

梨花洞(イファドン)・路上美術館の階段アート

駱山公園を後にするころはもう夕方で、あたりが暗くなってきました。
そんななかやっとみつけました、路上美術館。
細い坂道の階段や壁に花や魚の絵が描かれています。

大学路というよりは梨花洞エリアにあるんですね。
あと少し発見が遅かったら、真っ暗で絵がみえないところでした(汗)。
ガイド本をみると絵のほかにもオブジェなどが展示されているらしいですが、それらは見つけられなかったです。

東大門市場でタッカンマリを実食

階段アートを観賞したあとは、徒歩で東大門市場へ。
本日の晩ごはん、タッカンマリ(鶏の水炊き鍋のような料理)を食べに行きました。

恵化駅から東大門駅までは一駅なので、夜のソウルを散歩するのにちょうどいい距離です(電車に乗らなくて済みましたし苦笑)。
梨花洞の坂道を下り、栗谷路(ユルゴンノ)という通りを歩いていきます。
このころはすっかり夜になり、お店のハングル文字のネオンが異国情緒たっぷりで楽しいです。

東大門(トンデムン)の夜のライトアップ

しばらく進んでいくと、みえてきました東大門。
正式名称・興仁之門(フンインジムン)という大きな門と城壁が美しくライトアップされていました。
いっぽう通行人の数も増え、対人恐怖症のストレスが再び増しましたが(汗)。

さて東大門の交差点を右に曲がり、大通りを進むと左手に市場っぽい路地があります。
このあたりが東大門市場のようです。

左右に店が密集している狭い小道を歩き、『東大門明洞タッカンマリ』という店に入りました。
何度もソウル旅行を経験している彼女がリピート通いしているそうなので期待が高まります。

東大門市場の『明洞タッカンマリ』

注文して数分でタッカンマリの具材とビールが運ばれ、さて実食です。
うーん…鶏肉は至って普通、スープの味つけも水炊きそのままでインパクトはない気がします(汗)。
というか鶏肉の骨を取りながら食べるのが面倒だし手が汚れるしで食欲が落ちました…。

つけダレはピリ辛でいかにも韓国らしい味。
トッポギ(棒状の餅)や野菜もなかなかで、鶏肉よりも箸が進みました(面倒じゃないから笑)。
締めのカルグクスも良かったです。

店内は韓国人のお客さんがたくさんいて活気があり、地元の人気店という評判はうなずけます。
対人恐怖症の人間には苦手な雰囲気で、あまり落ち着きませんでしたけどね…。
そのせいか食事中、誤ってガスコンロの火で前髪を少しこがしました(汗)。

こうしてソウル旅行2日目の長い1日が終了。
1日目とは違い今回は移動距離が長かったので、電車恐怖症でもあるわたしには試練の旅路でした。

さまざまな名所やスポットを観光できたことには満足しています。
あの漢江でのたこ揚げは一生、忘れません。