バリ旅行はとうとう最終日(5日目)ですが、飛行機の出発が23時なので夜まで観光できました。
最終日の過ごし方をいろいろと考えた結果、帰りに空港まで送ってくれる下記のオプショナルツアーへ参加しバリ島中西部を巡ることに。
【貸切ツアー】タナロット寺院の絶景サンセット&タマン・アユン寺院+世界遺産ジャティルイ棚田☆ディナー付プランあり<午後~夜/現地ガイド(日本語可)>icon

世界遺産・タマンアユン寺院

ツアーは12時半から開始なので、3日目と同じく午前中に妻はスパへ行き、わたしは部屋で最後のヴィラステイを過ごしました。
結局プールには入らずじまいです(小さいプールだったのでまぁいいかな…)。

さてツアーの最初に観光したのは、バリの世界文化遺産のひとつ「タマンアユン寺院」。
ヒンドゥー教の寺で、バリ島で2番めに大きい寺といわれています(1番めはブサキ寺院)。

タマンアユン寺院は世界遺産
世界遺産認定の記念碑

寺の周囲が庭園(噴水や芝生)になっており、ほかの寺院とくらべてきれいに整備されていました。
しかも世界遺産のわりには観光客は多くなく、(対人恐怖症もちのわたしとしては)散歩していて気分が良かったです。

タマンアユン寺院内の庭園
敷地内の庭園

タマンアユン寺院の魅力は、やはり境内にあるいくつもの多重塔でしょう。
大きい順に建ち並んでいる風景は、いま話題の「インスタ映え」すること間違いありません(笑)。

タマンアユン寺院の多重塔
きれいに並ぶ多重塔

また本殿のまわりはお堀になっていて、ティルタウンプル寺院の水路を彷彿とさせました。
ほかにも鶏の闘技場跡や、バロンダンスに登場したバロンの像など、見どころがたくさんあります。

タマンアユン寺院のお堀
本殿を取り囲む堀

世界遺産・ジャティルイ棚田

次も世界遺産(世界文化遺産)として知られる、ジャティルイ村の棚田(ライステラス)です。
バリ島最高峰・アグン山の次に大きい「バトゥカル山」のふもとに広がっています。

ジャティルウィ・ライステラス
ジャティルイの棚田

見わたす限りに棚田がある風景は圧巻。
テガララン・ライステラスは傾斜が急でいかにも棚田という景色でしたが、ジャティルイのほうは棚田の敷地面積の広さが魅力です。
日本にも棚田の名所がいくつもあるとはいえ、ジャティルイほど広い棚田はないでしょう。

整然と整備されている田んぼや灌漑(かんがい)システムにも感心します。
この点が評価され、ジャティルイは世界文化遺産(「バリ州の文化的景観 : トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム」)のひとつとして登録されているわけですね。

ジャティルウィ棚田の小屋
田んぼの見張り小屋

タナロット寺院の(微妙な)夕日

今回のバリ旅行で最後に訪れたのは、観光客に一番人気の寺院ともいわれる「タナロット寺院」。
海中の岩の上に建っており、満潮時には海に浮かんでいるように見えるそうです。
この日は干潮時に見学したので、寺のすぐ近くまで行けました。

タナロット寺院
岩に建つタナロット寺院
(曇り空のため姿がよく見えません…汗)

タナロット寺院を正面に左方向へ目をやると、遠くにウルワツ寺院の姿も望めます。
海沿いに建つふたつの寺院を一緒に見るのもおもしろいですよ。
バリ・ヒンドゥー教では海から悪魔がやって来るという教えがあり、このふたつの寺が教徒たちを悪魔から守る役目を果たしているんだとか。

タナロット寺院の風景
寺院の遠景

そしてタナロット寺院の魅力は、やはり夕日(サンセット)です。
しかし不運なことに、天気はあいにくの曇天…。
ほのかに太陽の光は見えるものの、厚い雨雲が覆っていました…。

天気が悪いタナロット
どんよりしたサンセット…

しかし旅の最後だしせっかくバリまで来たので、ガイドさんにお願いして夕日が見られるまで一緒に待ってもらうことに。
かれこれ1時間くらいは待ち続け、そのあいだガイドさんと会話が盛り上がり仲良くなりました。
対人恐怖症のわたしですが、無音恐怖症にもなっているせいか知らない人とその場で無言で居続けるのも苦痛なんです(苦笑)。

そうこうしているうちに、ついにボンヤリと太陽が…!
かなり小さいですが顔を出してくれたことがうれしかったですし、雲から差し込む光が神々しくもありました。

タナロット寺院でみた小さな太陽
お情けで(?)太陽が姿を現す

ガイドさんもテンションが上がり、わたしや妻を何度も記念撮影(笑)。
手のひらに太陽を乗せるようなポーズを指示され、かなり恥ずかしかったです(汗)。
とはいえわたしが「ドラゴンボールの元気玉みたいですね」と言ったら、ガイドさんが大爆笑していたので結果オーライとします(笑)。

バリ・ヒンドゥーの教えを頂戴し帰国

タナロット寺院を後にし、あとは帰国するだけです。
ガイドさんとすっかり仲良くなり、空港までの道中は会話が絶えませんでした。
とてもノリの良いおじさんで、ツアー開始当初のどこか気まずいムードはなんだったんだろうと感じます(笑)。

笑い話だけでなく、バリ・ヒンドゥー教のさまざまな話も興味深かったです。
人間とは言葉であること(だから悪口・不平不満は控えること)、人間には善と悪が必ずあるが善行を積むことで死後により良い存在に生まれ変われること(輪廻転生の好循環)などの教えを頂きました。
わたしは心の悩みを持つ者として仏教に関心があるのですが、それと共通する考え方が多いように思います。

また、集中力がなくて困っていると相談したら瞑想の具体的な方法を身ぶり手ぶり教えてくれました。
アナログラジオのダイヤルを回してチャンネルを合わせるように、自分の心の中の雑音をそのままに少しずつ心身を統一させていく…というアドバイスはわたしにとって大きな気づきです。
最近は頂いた教えのとおりに、朝起きたら瞑想を実践しています。

こうしてガイドさんとさまざまな話をし、あっという間に19時すぎに空港へ到着。
出国審査ゲートまで付き添ってくれ、そこで固い握手をしてお別れしました。
旅行前はこんな思い出が出来るなんて想像していなかったです。

さて飛行機の長い搭乗手続き(1時間ちかく掛かりました…)が終わって出発を待つあいだ、空港内のフードコートで遅めの夕食。
ハンバーガー・フライドポテトのセットと水を注文したところ、ふたり分で4000円くらいの値段でした(滝汗)。
物価の安いバリ島とはいえ、出国審査のゲートを通過してしまうと一気に価格が高くなるようですね…。

食事が終わって少しすると、もうフライトの時間(23時発)です。
帰りの飛行機(エアアジア)ではオプションは選ばず、通常のエコノミーシートにしました。
真ん中の座席だったものの、寝るだけなのであまり苦痛ではありません。

そして日本時間の7時に成田空港に帰還~。
実質5日間の短いバリ旅行は無事に終わりました。

最終日は天気にあまり恵まれず自分の運の悪さを呪いそうにもなったんですが、ツアーガイドさんに「あの悪天候で太陽が姿を現すなんてツイてますよ~」と言ってもらいありがたかったです。

長年の対人恐怖症に苦しんでいる身とはいえ、さすがに人との出会いに感謝せざるを得ません。
ほかのバリの人たちも良い方ばかりでしたし、やはり旅の魅力は人にもあるんでしょうかね。