バリ旅行の2日目からは、毎日がオプショナルツアーです。
2日目は下記のツアーに参加し、バリ島の北東部を周遊しました。
充実の1日!ブサキ寺院+キンタマーニ高原+ウブド散策+バリ舞踊観賞<終日/現地ガイド(日本語可)>
上記ツアーには「ブサキ寺院」と記載されていますが、残念ながらアグン山の噴火危機により観光できていません。
インドネシア政府がアグン山の周辺地域に避難勧告を出したため、アグン山の中腹にあるブサキ寺院も立ち入り禁止となってしまったんです。
仕方ないとはいえ、ツアー当日にいきなりガイドさんからこの事実を知らされたので結構ショックでした。
事前にメールなどで連絡してくれれば、わたしたちもプラン変更の計画を練れたのに…と思います。
また、今回のツアーは混載ツアー(ほかの旅行者と一緒に行動するツアー)なんですが、当日はほかの参加者がいないため貸し切り状態でしたよ。
ツアー会社はバリ島の各エリアごとに車を出しているらしく、わたしたちが宿泊したクロボカン地区は日本人観光客が少ないため貸し切りできたようです。
バロンダンス
ブサキ寺院観光の中止に驚いたのもつかの間、ツアー内容にない「午前中のバロンダンス観賞」をガイドさんが提案してきました。
今回のオプショナルツアーでは夜にバリ舞踊を見るものとばかり思っていたのですが…。
このあたりは適当というか柔軟な感じで、午前中・夜のいずれかのバリ舞踊を観賞できるそうです。
最初は面食らいましたが、夜のバリ舞踊の終演時間が遅い(21時ごろ)だったので結局バロンダンスを見ることにしました。
しばらくしてダンス会場のあるバトゥブラン村に到着。
わたしたちが一番乗りだったらしく、観客席の真ん中・最前列に座れました(視線恐怖症的にはつらいんですけどね汗)。
そのうち少しずつほかの観客席もぞろぞろと集まってきて、舞台の横ではバリの民族音楽「ガムラン」を演奏する人たちがチューニング(音の調整)を行い始めました。
そしていよいよ開演。
さっそく「バロン」と呼ばれる獅子舞のような動物役が登場し、早くも異国情緒たっぷりという感じです。
ダンス(演劇)の内容は、人間の心の中には常に善も悪も併存しているという興味深いものでした。
ただ、バリ語がまったくわからないので、バロンや役者さんたちの動きをみて物語の展開を理解するしかありません(汗)。
途中から「細かすぎて伝わらないモノマネ選手権」(『とんねるずのみなさんのおかげでした』)のインド映画シリーズに見えてきたのは、ここだけの話にしておきます(笑)。
もちろんバリ舞踊らしい、女性ふたり組の踊りも観賞できました。
目を左右にキョロキョロさせる表現はわたしも得意かもしれません(脇見恐怖症・自己視線恐怖症のせいでよく目がキョドるので苦笑)。
パンリプラン村
次はバリの伝統的な集落がそのままの姿で保存されている「パンリプラン村」へ。
その道中では各所に地元警察が待機しており、ガイドさんによればアグン山噴火の警戒体制が敷かれているためだそうです。
たしかに町中なのに通行人が少なく、すでに避難が始まっている様子でした。
とはいえパンリプラン村に到着すると、まだまだ観光客がたくさん(汗)。
村は、すべての民家が石造りの味わい深い建物となっていて、集落全体が重要文化財のようでした。
建築物だけでなく、そのまわりの草花も南国らしくカラフルで素敵です。
ガイドさんから「民家の中も見学できますよ」と言われ戸惑いましたが、住民たちはとても観光客慣れしています。
それもそのはず、パンリプラン村はインドネシア政府から「観光村」として指定されているんですね。
対人恐怖症でもあるわたしが村の住民だったら絶対に家出をしているだろうなと思いました(滝汗)。
キンタマーニ高原
パンリプラン村から北上して山道を登っていくと、キンタマーニ高原へ入ります(名前にはあえて触れません)。
有名な観光スポットらしく、車窓から見えるバトゥール山やバトゥール湖(世界遺産)は絶景です。
道沿いのレストランに立ち寄り、そこでランチタイム。
展望レストランとなっていて、バトゥールの山や湖を目の前で堪能できました。
日本の箱根・芦ノ湖の風景にちょっと似ている気がします。
食事はインドネシア料理のバイキングで、まずまずの味です。
景色が素晴らしいので、気持ちよくランチを楽しめました。
ティルタウンプル寺院
キンタマーニ高原を南下し、次はティルタウンプル寺院(ティルタエンプル寺院)に到着。
バリ・ヒンドゥー教の寺で、沐浴ができる観光地として知られています。
ティルタウンプルの寺院内部に入ると、さっそく沐浴場がみえて観光客が水浴びをしていました。
バリ・ヒンドゥー教徒でなくても沐浴を体験できるツアーがあるみたいですね。
「聖水の寺院」といわれているだけあって、寺院には泉(水が湧き出る場所)や複数の水路があります。
泉を見てみると確かに水底からボコボコッと湧き出ているんですよ…!
水はきれいな透明色でしたし、古くから聖水と信じられているのも納得でした。
(※湧き出ている場所の写真は罰当たりのようで撮りませんでした汗)
テガララン・ライステラス
ティルタウンプル寺院から少し移動すると、見えてくるのがテガララン村のライステラス(棚田)です。
山々に挟まれた谷に田んぼが階段状に広がっている風景は壮観。
バリ旅行最終日に訪れたジャティルイ・ライステラスとよく比較される観光スポットですが、棚田らしい棚田はテガラランのほうでしょう。
ただ面積は狭く、日本でも同じような景色が見られる気がしないでもありません(汗)。
テガララン・ライステラスでは、崖の展望台から降りて実際に田んぼの脇道を歩いて回ることもできます。
わたしたちは時間の都合上あきらめましたが、棚田の周りを観光客がグルグルと歩いている様子は巨大迷路のようでした。
ゴアガジャ遺跡
ツアーの最後に訪れたのは、「象の洞窟」ことゴアガジャ遺跡。
洞窟の入口に顔が彫られていることで有名な観光スポットです。
もともとツアー内容には含まれていませんが、ブサキ寺院に行けなかった代わりにガイドさんが案内してくれました。
意外と洞窟の内部はかなり小さく、入口のインパクトからすると拍子抜け…(笑)。
洞窟は左右に分かれており、それぞれ奥の行き止まりにはヒンドゥー教の神さまの石像が建立されています。
洞窟周辺にはティルタウンプル寺院のような沐浴場や、森のなかにヒッソリと洞穴がありました。
現代のバリ・ヒンドゥー教徒は洞窟ではなく、この洞穴で修行を行っているんだとか。
バリ旅行の2日目は朝からさまざまな場所を観光でき満足です。
疲れがたまってしまい、ツアーに含まれていたウブド散策は途中でキャンセルしましたが(苦笑)。
その代替案としてホテル近くのビーチ(ペティテンゲット・ビーチ)まで連れて行ってもらいました。
浜辺でサンセットを見たかったのです。
このときの夕日が今回の旅で一番きれいだったように思います。
ビーチからの帰り道では、クロボカン地区の『Carliz Art & Cafe』という洋食店でディナーをとりました。
注文したシーフードスパゲティとエッグハンバーガーは、価格が安い(日本円で400円ほど)わりに味・量ともになかなかです。
コスパが高そうなお店なので、クロボカン周辺のホテルに泊まるなら要チェックかもしれません。