対人恐怖症や視線恐怖症になると、(さらに)自信が持てなくなりますよね。
わたしも自分をポンコツ人間だと思うことが多々あります。
そこまでではなくても、ひとりでいるときだけ対人恐怖や視線恐怖を抱くという人もいるでしょう。
友人などと一緒のときは問題なくても、ひとりになると急に人がこわく感じたり周囲の目が気になったりします。
そんなときは堂々とするのも効果的ですが、虚勢を張るような方法でもあるので根本的な解決策にはならないでしょう。
やはり心の底から自信が湧いてくるようなものでなければなりません。
わたしたち対人恐怖症者・視線恐怖症者は具体的にどうすれば自信をつけられるのか、4つの方法を考えてみました(もちろん症状を克服すれば自信がつくでしょうが、この記事ではそれとは違うアプローチを掲載しています)。
ひとりでいると急に自信がなくなるという対人恐怖(視線恐怖)予備軍の方もぜひご参考ください。
1. 目的を遂行する
対人恐怖や視線恐怖を感じても、目的をあきらめずに遂行することが大切です。
こわいという気持ちに服従せず、目的達成のために行動します。
恐怖に負けず目的を遂行すれば、自然と少しずつ自信がついてくるはずです。
逆に恐怖に負けて遂行せずにいると、自信はどんどん失われていきます。
ささいな目的であっても、あきらめないで遂行すべきです。
たとえば外でひとりで買い物をする用事があるなら、恐怖心はそのままに出かけます。
外出先で嫌な場面に遭遇しても、帰宅した際には達成感から自信が多少なりとも湧いてくるでしょう。
目的遂行に失敗しても構いません。
重要なのは、恐怖にたじろがず目的を果たそうと行動することです。
こうした心がけを持って日常生活をおくるうちに、自信は少しずつ積み重なっていきます。
また、恐怖に打ち勝とうとする必要もありません。
勝てなかったとき挫折感を味わいますし、無理に頑張ろうとすれば精神をより消耗しやすいですからね。
恐怖に勝つより、恐怖に負けない意識を持ったほうが良いでしょう。
2. 主体的に生きる
「自信」とは文字どおり、自分を信頼する気持ちのことですね。
そして「主体的」とは、自分の意思や判断を信じることです。
主体的な生き方をすれば、おのずと自信がついてくるでしょう。
対人恐怖症・視線恐怖症になると、自分以外の価値観に(さらに)左右されやすくなるように思います。
人の反応や視線を異常に気にしてしまうせいか、なにか物事にあたる際に優柔不断や受け身だったりしがちです。
このようなスタンスでは自信はなかなかつきません。
ただ、主体的に生きるといっても自分の妄想を信じこむのは厳禁です(対人恐怖・視線恐怖の症状が悪化してしまいます)。
まずは、人に流されない生き方を心がけると良いでしょう。
心の病気を持っているからといって、周囲に遠慮して生きる必要はありません。
ちなみに、後述する「劣等感」(コンプレックス)は他人の価値観に影響を受けて生じます。
自信を持てない背景には、なんらかの劣等感があるものです。
主体的に生きていれば、劣等感が生まれにくくもなるでしょう。
3. 劣等感をなくす
人間社会で主体的に生きるのは難しいように思えるかもしれません。
その場合は具体的な劣等感を洗い出し、それをなくす(また小さくする)のが現実的な方法だと思います。
外見に劣等感を抱いているなら、ダイエットやイメチェンなどをやってみる。
学歴に劣等感を抱いているなら、勉強や資格取得を頑張ってみる。
無職に劣等感を抱いているなら、就職活動やアルバイトを始めてみる。
このように行動し、恥ずかしくない自分を目指します。
対人恐怖・視線恐怖を抱えたまま実現できたなら、さらに自信がつくでしょう。
わたしも対人恐怖症などで苦しみながら月収30万以上を稼げるようになったときは、自分を誇らしくなりました。
とはいえ、劣等感をなくせたからといって必ず自信が持てるとは限りません。
わたしは目つきを良くしようと整形手術を受けたことがありますが、あいかわらず人前で自信が持てなかったです。
4. 目標に進む
上述のわたしの整形の例では、自身の努力がなかったため失敗したのだと考えています。
他力本願で問題を解決しようとしても、自信(自分を信頼する気持ち)はあまり湧いてきませんからね。
目標を定めて自分の力でそこに向かって進んでいけば、自信が多少なりとも湧いてくるでしょう。
対人恐怖症などで悩んでいると悲観的になりがちですが、目標があると少しでも前向きになれます。
また、目標に進んでいく日々は人生に充実感をもたしてくれるものです。
そうしたポジティブな気持ちが、生きる自信を持つことにつながります。
目標は、前述したような劣等感解消のためのものでも良いですし、日々の勉強・仕事・家事に関するものでも良いでしょう。
美容、筋トレ、資格取得、読書などの自分磨きでも目標をきちんと決めればOKです。
なお、目標に向かっている途中で他人と比較するのはおすすめしません。
以前の自分とくらべる習慣をつけたほうが自信は深まっていきます。
対人恐怖症者(視線恐怖症者)にとっては、日々の目的を遂行することが一番の自信になるでしょう。
恐怖に縛られず、目の前の物事に取り組むのは統合失調症予防という意味でも大切です。
できることを少しでも増やし(取り戻し)ながら、自信をつけていってください。
症状を克服できていなくても自信を持つことはできます。