2回めのソウル旅行の3日目は、『北村韓屋村』(ブッチョンハノクマウル)をぶらりと散策しました。
朝食はヘムルカルグクス(海鮮めん)、昼食はケバブサンド、夕食はタッカルビ(鶏肉と野菜のコチュジャン炒め)です。

チャニャンチッでヘルムカルグクスを実食

カルグクスは1回めのソウル旅行のとき『明洞(ミョンドン)餃子』という店で食べたことがありますが、今回はそれとはちょっと違います。
「ヘムルカルグクス」という、貝類などのシーフードが入ったうどんみたいな料理を実食しました。
訪れたのはヘムルカルグクスの名店として韓流ドラマでも有名らしい『チャニャンチッ』というお店です。

この店は地元の人しか見つからなさそうな場所にあります。
地下鉄で鍾路3街(チョンノサンガ)駅に行き、4番出口を出てすぐの横断報道をわたると右手に細い路地がみえました。
古びた建物が立ち並び、午前中でも薄暗いディープな雰囲気がただよう裏道です。

こんなところに名店があるのかと思いましたが、実在しました「チャニャンチッ」。
青い看板が目印です。
店内に入ると結構な数の客がいるので、意外とわかりやすいかと思います。

店員はおばちゃんのみのようで、もちろん料理人もおばちゃんでした。
おばちゃんたちが店内をせっせと動きまわる様子は、老舗ならではの活気を感じさせます。
席についてさっそく「ヘムルカルグクス」と「コギマンドゥ」(肉餃子)を注文。

『チャニャンチッ』のヘムルカルグクス

名店のヘムルカルグクスのお味のほどは…正直、微妙です(汗)。
魚介系のスープだからでしょうか、海水のような味でした。
磯の香りそのものは良いですが、余計に海水を飲んでいる気分になります(苦笑)。

あさりなどの貝類をはじめ、わかめ、エビやカキなども入っていて具は盛りだくさん。
ですが貝を食べるのはちょっと面倒なので、個人的にはあまりうれしくありません。
めん類はもっと短時間でズルズルっと食べたいのです。

『チャニャンチッ』のコギマンドゥ

コギマンドゥは普通の餃子と変わらない味でした。
ヘムルカルグクスは残してしまいましたが、こちらは完食。
おばちゃんには申し訳ないけれど、もうこの店には行かないかな…。

北村韓屋村を散策

朝食のあとは北村韓屋村の方面へ。
この韓屋村は韓屋(韓国の伝統家屋)が密集したエリアで、韓国王朝時代のソウルの街を疑似体験できます。

北村韓屋村への行き方はいろいろありますが、わたしたちは「チャニャンチッ」の店先から鍾路3街駅の出口のある通りに戻り、そこから西の仁寺洞(インサドン)エリアを通り抜けて向かいました。
途中、ビルの下に交差点がありなかなかカオスです。

仁寺洞(インサドン)の伝統芸品

仁寺洞のメインストリート・仁寺洞通りは歩行者天国になっていて、たくさんの観光客でにぎわっていました。
道の左右には骨董品や伝統工芸品の店、おしゃれなアンティークショップなどが多くあり、おみやげを買うのにおすすめのスポットだと思います。
街路樹もきれいに整備されていて、明洞のように騒がしくなく落ち着いた雰囲気です。

北村(ブッチョン)地区のおしゃれな雑貨屋

仁寺洞通りを抜けると大きな交差点にぶつかりますが、そのまままっすぐ正面の小道へ。
道の両脇に石づくりの壁が立ち、歴史を感じさせる街並みが広がっていきます。
おしゃれな雑貨屋やカフェをはじめチマチョゴリ体験のできる店もあったりするので、デートにもぴったりのエリアです。

北村韓屋村(ブッチョンハノクマウル)

ただ肝心の韓屋の姿はまだみえず、道が山なりになるつれてようやく韓屋があちこちにみえてきました。
鍾路3街駅から1時間ちかくは歩いた気がします(汗)。
北村韓屋村には最寄りの安国(アングク)駅から行くのが無難ですよ。

ソウルの北村韓屋村

移動は大変でしたが、韓屋村はとても異国情緒がありますね~。
細い坂道の左右に韓屋が立ち並んでいる様子は壮観でした。
ソウルの街並みのほとんどは日本とあまり変わらないので、こういう場所に来るとソウルまで来て良かったと感じます。

対人恐怖症もちのわたし的には、通行人の数が少なくリラックスして観光できたのも良かったです。
天気も良く、今回の旅行で一番の思い出となりました。
1回めのソウル旅行をふくめて考えみても、個人的に上位にランクインする観光スポットとなっています。

ユガネでタッカルビを実食

とはいえ結構な距離を散策したのでふたりとも疲れてしまい、北村韓屋村のあとは滞在先ホテルで休憩することに。
今回ばかりはさすがに彼女も部屋でゆっくり休みたくなったようです。

『Mr.KEBAB』のケバブサンドを実食

梨泰院(イテウォン)駅からホテルに帰る道の途中、『Mr.KEBAB』というケバブサンドの店で昼食を買ってみました。
旅行の初日に梨泰院を歩いていたときからずっと気になってたんです。
白人系外国人の店員さんが愛想よく対応してくれてちょっと感動。

いままでケバブを食べたことがなく期待していたんですが、残念ながら味のほうに感動はありませんでした(汗)。
チキンサンド(鶏肉と野菜のサンドイッチ)のソースを少し辛くしたくらいにしか違いがよくわからない…。
ケバブサンドの本場・ドイツで食べるとまた別の感想になるんでしょうか。

昼食を終えホテルの部屋でしばらく休憩していたらもう夕食の時間です。
対人恐怖症のストレスで外出は嫌でしたが、彼女はお昼を抜いていたので行かないわけにもいきません。
明洞でタッカルビを食べてきました。

行ってきたのは『ユガネ』というタッカルビ料理チェーンの明洞店です。
明洞を観光したら一度は目にすることがある店だと思います。
明洞駅前から伸びる道(歩行者天国)の右手にある、外から客席の様子がみえる店です(ファミレスっぽい外観)。

店内はさすが明洞という場所なだけあって日本人観光客が結構いました。
いたるテーブルで日本語が飛び交っているので、異国情緒はまったくありません(苦笑)。
店員はイケメン風の男性が多く、日本人ウケを狙っている気がしましたし(笑)。

注文したのはもちろんタッカルビ。
ちなみにサラダバーを無料で利用できますが、野菜の種類が少なく微妙です。

しばらくして男性店員さんがタッカルビの材料をもって登場。
客が自分で作るわけじゃないので助かります。
慣れた動作で、こぎみよくタッカルビを仕上げていくさまに惚れる女性客も多いのでは?(笑)

『ユガネ』のタッカルビ

さて実食のお時間です。
めちゃめちゃ辛い~!
でもうまい~!

辛さがやみつきになります。
鶏肉はやわらかく、餅(もち)が入っているのもうれしい点。

シメのポックンパッ(焼き飯)も注文してみました。
これまた店員さんが手際よくご飯、キムチ、韓国のり、チーズを炒めていきます。

1回めの旅行で食べたタラ鍋ポックンパと違い、こちらはカジュアルな味わいでした。
辛い食べ物とチーズってなんでこんなに合うんでしょうね?!

帰りは、明洞駅の地下街にある『Manoffin』というマフィンの店で翌日の朝食をテイクアウト。
動物の顔のマフィンなど、女子がキャーキャーよろこびそうなスイーツがたくさん売っていました。
味は濃厚な甘さなので、おっさんのわたしはコーヒーと一緒じゃないと食べられなかったです(苦笑)。

3日目にして、ようやくソウルまで旅行に来た甲斐がありました。
ヘムルカルグクスで出鼻をくじかれたものの(苦笑)、北村韓屋村でゆったり観光ができたのは満足です。
ケバブサンドとタッカルビが若干かぶっている点についてのツッコミはなしでお願いします(笑)。