脇見恐怖症に悩んでいると、自分が斜視なのではないかと考えたりしますね。
ところが斜視は脇見恐怖症とは真逆のもので、目の位置と視界の広さは無関係のようです。
脇見恐怖症になったからといって斜視になるわけではありません。
斜視になると視界は狭くなる
斜視には大きく分けて4種類あるとされていますが、それらのなかでも脇見恐怖症の方が当てはまると思えるのは「外斜視」でしょう。
横の視界が広くなった(気がする)ため、目が常に外側を向いているようにも感じるわけです。
しかし斜視になると、視界は逆に狭くなるといわれています。
斜視になっている目は視力が弱く、もう片方の健常な目だけで物を見るからだそうです。
つまり視界が広くなったと感じているなら、その状態は斜視(外斜視)ではないということですね。
目が外側を向いているわけではありません。
わたしは脇見恐怖症の慢性化が原因だと考えています。
横の視界を過剰に意識する癖が付いたために、その視界が広がったように感じるんでしょう。
斜視のように思えるだけ
鏡などで確認して、自分が斜視だと思っている脇見恐怖症の方もいるかと思います。
わたしも自分が写った写真をみて、そう思うときがありました。
しかし前述のとおり、視界が以前より広くなった感覚があるなら斜視ではありません。
目つきが斜視になっているように思えるだけです。
わたしの場合、写真で斜視っぽい表情になっているときは隣に人がいたりします。
隣を意識し過ぎる結果、一時的に目が横を向いたんでしょう。
また、左右の目の大きさが違うのも斜視のせいだと考えていました。
これも実際には、効き目の使いすぎや顔のゆがみが本当の原因なんだそうです。
斜視を気にすると脇見恐怖症が悪化する
たとえ自分が斜視に思えたとしても多くの場合それは気のせいですし、斜視(外斜視)を気にするべきではありません。
目の位置にこだわり続けると、脇見恐怖症の症状が悪化してしまいますよ。
わたし自身がそうでした。
しだいに目の置き所がわからなくなり、相手をチラ見したりキョロキョロする癖がひどくなってしまったのです。
脇見恐怖症は、目というより意識の問題だと思います。
隣の人などへの意識過剰によって相手を不快な気分にさせ、それで余計に横の視界がこわくなるんでしょう。
自分が斜視かどうか気にしている限りは、脇見恐怖症が治らないばかりか悪化するだけです。
極端な話、目が相手のほうを向いていても、こちらがまったく意識していなければ相手は気づかないですし仮に気づいてもさほど不快になりません。
脇見恐怖症になると視界は広くなりがちなので、むしろ斜視にはなりにくいといえます。
目の位置がおかしく思えても、外斜視などと思い込まないよう気をつけましょう。