「コンタクトレンズを外すと脇見恐怖症の症状が出にくくなる」
「いっぽうでカラコン(カラーコンタクトレンズ)をつけると脇見恐怖症改善に効果があるらしい」

……ネット掲示板などで脇民の方たちの書き込みをみていると、 こうした説が少なからず存在しているようです。
本当のところはどうなのか、わたしの経験をふまえて考えてみました。

コンタクトを外すと脇見が出にくい?

コンタクトレンズ

コンタクトレンズをしている脇民のなかには、コンタクトを外すと脇見恐怖症の症状が出にくいという方がいます。
わたしもそのひとりで、たしかにコンタクトを外したとき周囲が気にならない感覚になることが昔ありました。

裸眼になったことで視力が弱まり、単純にまわりがよく見えなくなったからでしょう。
視界がぼやけたような状態になることで、隣の人はもちろん周囲の人の存在が気にならなくなるわけです。

ただ、このように脇見恐怖症が改善したような感覚になるのは一時的なものだと思います。
脇の視界を極度に気にしている限り、コンタクトを外してもいずれ症状が再発・悪化してしまうでしょう。
わたしの場合、裸眼の状態に慣れてきてしまい2日後くらいには脇見の症状が出始めました。

コンタクトを外すという方法は脇見恐怖症の一時的な緩和には有効ですが、根本的な治療方法とはいえません。
あくまで脇見恐怖症を完治させるまでの補助的な手段として考えることをおすすめします。

わたしの感覚としては、しばらく裸眼で生活してひさびさにコンタクトをつけたときも症状がやわらぐんですけどね。
視界がハッキリし、集中力が増したような感覚になったりします。
しかしこれも一時的な現象なので、脇見恐怖症改善とコンタクトの関係は薄いといえそうです。

カラコンをつけると脇見恐怖症を改善できる?

ワンデーアキュビュー ディファイン』のような黒目を大きく見せるカラコン(カラーコンタクトレンズ)が脇見恐怖症の改善に役立つというウワサは本当なのでしょうか。
わたし自身カラコンをつけたことはありませんが、そう考える理屈はだいたい把握できます。

まず、黒目カラコンをつけると視界が狭くなった感覚になるようです。
カラコンはレンズの周辺に色の入ったギザギザ模様があるため、視界が狭く感じるんでしょう。
瞳(瞳孔)の大きさとレンズのサイズが合っていないほど視界は狭くなるといわれていますが、目の健康を考えるとおすすめできませんね…。

また、黒目カラコンをつければ黒目の動きがわかりにくくなるのではという説もあります。
黒目がちな目にする(白目の部分を小さくする)ことで、黒目がキョロキョロ動いても他人から見れば動いているように見えにくくなる(つまり脇見がバレにくい)というわけです。
いわゆる「デカ目カラコン」(黒目をかなり大きく見せるカラコン)をつければ、より安心できるかもしれません。

ただ、こうした方法も一時的な対処法に過ぎないでしょう。
脇見恐怖症は脇民本人の考え方に原因がありますので、それを変えない限りは改善につながらないはずです。
どうしても脇見の症状を抑えたいときだけカラコンを使うのが良いと思います。

コンタクトを外したりカラコンをつけても、脇見恐怖症の改善はあまり期待できないでしょう。
一時的な効果はありそうですが、それだけで完治できるようなものではありません。
その場しのぎの対処法と考えておいたほうが無難です。