旧正月の時期にあたる2月中旬ごろ、横浜中華街・みなとみらい周辺を夫婦で日帰り旅行してきました。
春節(中国の旧正月)でにぎわう中華街を散策したあと山下公園や赤レンガ倉庫などを散歩…というコースです。

萬珍樓でランチコースを実食

まず最初に向かったのは、広東料理の名店『萬珍樓』(まんちんろう)。
以前に地元で本格中華を食べたことをきっかけに、さらに本場の料理を味わいたくなったのです!

萬珍樓(本店)は、横浜中華街の善隣門(ぜんりんもん)をくぐって間もなく左にあります。
老舗の風格を漂わせる豪華な店構えです。

横浜中華街の『萬珍樓』(本店)
『萬珍樓』(本店)

店内も一流中華料理店といった雰囲気で、インテリアや骨董品などの置物のどれもが高級そうに見えました(トイレまで格式高い)。
客席の照明は落ち着いた明るさで、視線恐怖症のわたしでも結構リラックスできたように思います。

肝心の料理については、注文したランチコース(「朱雀コース」)の全品おいしかったです。
とくに「海老と松笠イカの二種作り」と「国産牛のオムレット御飯」は美味。

萬珍樓の「海老と松笠イカの二種作り」
「海老と松笠イカの二種作り」
萬珍樓の「国産牛のオムレット御飯」
「国産牛のオムレット御飯」

だだ各メニューの分量は少なく、また貧乏舌なせいか普通の中華料理チェーン店の味とあまり違いがない気がしなくもありません(苦笑)。
「五目ふかひれスープ」はほとんど鶏肉の食感でしたし、やはり高級中華の味を楽しみたいならディナーのコース料理を頼んだうが良いんでしょうね。

春節の横浜中華街

横浜中華街の善隣門
横浜中華街・善隣門

萬珍樓のあとは昼の横浜中華街を軽く散策。
この日は偶然にも春節の初日でかなり混雑しており、対人恐怖症持ちには結構な試練でした(苦笑)。

とはいえ昼間の中華街には春節を祝うムードがあまりなかったように思います。
ところどころ春節の装飾(ちょうちんなど)が施されているくらいです。
横浜中華街のシンボル「関帝廟」(かんていびょう)は雰囲気ありましたが。

春節の関帝廟(横浜中華街)
春節の飾りが付けられた関帝廟
春節の山下町公園
中華街内の山下町公園も春節っぽい雰囲気

通りには中華料理店のほか、肉まん専門店、占い屋、中国雑貨屋などが多いです。
途中、お目当ての『華正樓』(かせいろう)で名物の肉まんを購入しました。
この店ではテイクアウト用の肉まんは売っておらず、その場で食べられません。

横浜中華街の『華正樓』(新館)
大混雑だった『華正樓』(新館)

後日、自宅で蒸して食べてみたらフワフワの食感で絶品のおいしさでした。
あんが丸っこいのが特徴で、肉厚で食べごたえがあります。
地元民からの評判も高いですし、買って間違いないおみやげです。

『華正樓』の肉まん
『華正樓』の肉まんを実食

山下公園を散歩

横浜中華街を通り抜け、次は山下公園へ。
目の前に広がる港の景色は開放的で気持ちが良かったです。
平日のためか人はまばらで、のんびりと散歩を楽しめました。

横浜ベイブリッジと氷川丸
山下公園から見た横浜ベイブリッジ、氷川丸

山下公園には「赤い靴はいてた女の子」像、水の守護神像、「かもめの水兵さん」の歌碑などがあり、意外と見どころがあります。
園内に多く植えられている松の木をみながら、港町の歴史に思いをはせることもできました。

山下公園にある「赤い靴はいてた女の子」像
「赤い靴はいてた女の子」像

この日は風が強くなく、海沿いを散歩していてもあまり寒くなかったです。
わたしはダウンジャケット、妻はコートといった服装で余裕でした。

山下公園のそばには大さん橋がみえ、遠くには横浜ベイブリッジ、赤レンガ倉庫やみなみとみらいの高層ビル群も望めます。
せっかく横浜まで来たので、予定を変更して赤レンガ倉庫周辺まで散歩してみることにしました。

みなとみらいのビル群と赤レンガ倉庫
山下公園から見たみなとみらいのビル群、赤レンガ倉庫

赤レンガ倉庫とみなとみらいの夜景

山下公園から「山下臨港線プロムナード」という遊歩道をまっすぐ歩いて横浜赤レンガ倉庫に到着。
街歩きは好きではありませんが、横浜港の景色をみながらの散歩はなかなか良かったです。

横浜赤レンガ倉庫1号館
横浜赤レンガ倉庫

曇り空の天気もあいまって赤レンガ倉庫は古びたさびしい建造物という見た目でした。
建物を間近でみるとレンガ造りなどに歴史のおもむきを感じますが、期待していたほどのおしゃれさはないです…。

赤レンガ倉庫の内部には飲食店やショップが入っています。
あの『ビルズ』や『クア・アイナ』も店を出しており、ハワイ旅行経験者としては少し興味をそそられました。
ちなみに期間限定オープンの敷地内スケートリンクはほぼ満員で、とても滑れたものではありません(カップルがイチャイチャするための場所という印象…苦笑)。

赤レンガ倉庫でのウィンドウショッピングを終えると外はもう夜。
みなみとみらいの夜景が近くに広がりとてもきれいでした。
色の変化する観覧車が景色にアクセントをつけていて、いつまでも見ていられます。

横浜みなとみらいエリアの夜景
みなとみらいの夜景を観賞

山下公園へ戻る道中では、大さん橋ふ頭ビル、横浜ベイブリッジや氷川丸のライトアップも観賞できました。
有名なデートスポットだけあって、この周辺は夜景スポットが目白押しですね。

横浜ベイブリッジの夜のライトアップ
横浜ベイブリッジのライトアップは大人な雰囲気

夜の横浜中華街と採青

1日の最後は、晩ごはんを食べにふたたび横浜中華街へ。
夜になると門、ちょうちんや店の看板がライトアップされ、いっそう情緒があります。

横浜中華街の朝陽門(夜)
夜の横浜中華街・朝陽門(ちょうようもん)

そしてようやく春節らしい雰囲気を味わえました。
街のメインストリートで行われる「採青」(つぁいちん)というイベントを観賞できたんです。
獅子舞が店の内外で踊り、その店の商売繁盛を願います。
爆竹や太鼓の音がけたたましかったですが、春節の盛り上がりを生で体感できました。

横浜中華街の春節行事「採青」(つぁいちん)
採青の様子(店の中を獅子舞が駆けめぐる)

夕食は『清風楼』(せいふうろう)という中華料理店で。
評判のチャーハンは確かにおいしく、量も多くて一人前を妻とふたりで食べてもかなり満腹状態です。
名物のシウマイも肉々しくボリューミーで、コスパの高い店だと思います。

『清風楼』のチャーハンとシウマイ
チャーハンは妻とふたりでやっと食べられる分量(笑)

お腹いっぱいでしたが、帰りの車内で食べようと『大珍樓』(だいちんろう)の売店で塩肉まんも買いました。
大珍楼は食べ放題が有名な中華料理店で、萬珍樓の反対側にあります。
こちらの肉まんについては正直、味や食感は普通ですがサイズが大きくてお得感はありました。

横浜中華街の『大珍楼』
『大珍楼』(本店)

約7時間くらいで横浜中華街・山下公園・赤レンガ倉庫をゆっくり散策でき大満足です。
みなみとみらいの夜景や中華街の春節も楽しめましたし、充実した日帰り旅行になったと感じます。
わたしのように遠方から観光・デートに来た際は、車やバスで各所をめぐるより徒歩での移動がおすすめですよ。