チェーン店ではない本格的な中華料理を食べたくなり、地元で有名らしい『甲子亭』に行ってみました。
茨城県牛久市にある四川料理店で、創業100年以上の老舗です。
横綱・稀勢の里がよく訪れている店ということもあり、多少の期待を抱いていましたが…。

旧態依然とした雰囲気

車で『甲子亭』に到着し、まず驚いたのが店の外観の古さです。
全体的に昭和の香りがプンプンで経年劣化しており、廃墟と化したレストランのようにも見えます。

茨城県牛久市の『甲子亭』
古びた外観の『甲子亭』

営業しているのか不安になったんですが、敷地内のせまい駐車場はほぼ満車状態。
店の玄関には「貸切」の立て看板があり、団体客が貸し切っているのかなと思いました。

念のため店に入り店員に聞いてみると、「団体さまがいますが大丈夫ですよ」との回答が(汗)。
なぜ立て看板を出しているのか意味不明です。

一般の客席は混んでいたので予約票に記入して、予約した時間(約30分後)に再入店。
稀勢の里の写真や記念グッズを眺めつつ、しばらく待たされます。

稀勢の里の写真や記念グッズ
稀勢の里の横綱昇進を祝う写真・グッズが並ぶ

しかしいっこうに店員が客席に案内してくれず、こちらから声を掛けてようやく対応してくれました。
「今日は団体さまがいて忙しいんですよ~」と、謝りもなしに言い訳だけされても…。

客席は円卓が並んでいるパーティー会場のような感じで、視線恐怖症もちとしては落ち着けません。
照明は暗く、インテリアが余計に古くさく見えました。
ほかの客席の大半に後かたづけされていない食器が放置されているのも気分が良くないです。

料理は悪くない

注文してすぐ前菜のサラダが運ばれてきたんですが、箸が付いていなくてゲンナリ…。
それまで店員の対応に少しイライラしていたので、向こうが気がつくまで声を掛けませんでした。

結局そのあと箸を持ってくることはなく、20分後くらいでスペシャルランチと甲子亭麻婆豆腐が到着。
ようやく店員が箸忘れに気づき、こちらは苦笑いするしかありません。

甲子亭のスペシャルランチ
スペシャルランチの内容

スペシャルランチはエビのチリソース、点心4種(小籠包、しゅうまい、揚げ春巻き、ミニ肉まん)、フカヒレ茶碗蒸し、ライスとスープ、そして杏仁豆腐とドリンクが付いてくるという盛りだくさんの内容。
味は普通のおいしさで、ライス・スープはおかわり自由なので満腹になれました。

ただ、エピチリの味つけは薄味な気がしてあまり好きではありません。
点心はどれも肉厚で食べごたえがあっておいしいです。
フカヒレ茶碗蒸しは食べ慣れていないせいか、よくわからない味…。
杏仁豆腐は想像していたよりミルキーで、牛乳が好きではないわたしには少し苦手でした。

甲子亭麻婆豆腐も味が独特で、レトルト麻婆豆腐に慣れている舌には合わなかったです。
本格四川料理はそうなのかもしれませんが、山椒が多すぎる気がします。
あと結構な辛さで、真冬でも体がポカポカあたたまりました。

ちなみに最後のレジ会計もグダグダ(レジの操作方法がよくわからない模様)で、あきれて笑えてきます。
遠方から来る客もいて人気はあるようなので、老舗の殿様商売といったところでしょうね…。

なぜ稀勢の里がこの店を気に入っている(らしい)のかよくわかりません。
おかわりできるから??