梅雨どきの6月、妻とわたしの誕生日の合同お祝いとして品川プリンスホテルのディナーブッフェへ行くことに。
それだけでは物足りないとの妻のリクエストで、上野動物園と国立科学博物館も日帰りで観光してきました。

上野動物園でシャンシャンを見物

上野動物園へ行った一番の目的は、やはり話題のジャイアントパンダ「シャンシャン」の見物です。
今年の6月で満1歳の誕生日をむかえるとのことで、わたしたちの誕生日祝いの記念にもなるかなと期待していました。
…が、混雑と天候のせいでパンダ見物をほとんど楽しめなかったです。

シャンシャンの案内ポスター
こんな姿は見られませんでした(苦笑)

この日は平日の金曜日かつ梅雨シーズンでしたが、上野動物園(東園)は開園前から混んでいました。
開園時刻(9時30分)の20分くらい前に到着しましたが、すでに入場待ちの行列が…。
みなさんパンダ目当てなんだろうと思われます。

開園前の上野動物園(東園・表門)
上野動物園の表門は開園前から大混雑

入場券を買って東園のゲート(表門)をくぐると、ジャイアントパンダの見物エリアはすぐ目の前です。
しかしここでもかなり長い行列ができており、わたしたちがゲートを通過した9時45分ごろでは待ち時間が「50分」となっていました。
シャンシャン生誕1周年の影響力おそるべしですね。

待ち時間の表示を見た妻はパンダ見物をあきらめ別の動物を見に行こうとしたんですが、わたしがなんとか説得(苦笑)。
上野動物園といったらパンダなのだから見ずに帰るなんてもったいない!
結局、妻との押し問答で待ち時間が「60分」に伸びてしまいました。

上野動物園・ジャイアントパンダ見物エリアの案内壁
近くて遠いジャイアントパンダ…

妻を説得した立場で文句は言えませんが、行列に並ぶのは対人恐怖症の身にはやはり大変です。
何重も続くU字の列で大勢の他人に囲まれ並んでいるうちに精神力がすり減っていきます。
さらには蒸し暑い天候が体力も奪う…。

結局、待つこと70分くらいでようやくジャイアントパンダのいる観覧スペースに到着。
ところが工場の作業ラインのように係員に誘導され、ゆっくりとパンダを見物できませんでした。
観覧時間は3分ちょっとしかなかったと記憶しています。

しかも肝心のパンダたちが全員ぐったり寝ているという…。
シャンシャン、母親の「シンシン」、父親の「リーリー」みんな暑さでうなだれていました。
たれぱんだみたいでシュールなおもしろさはありましたが、顔を正面から見られなかったのは残念です。
この見物のために70分も並んだのか…(汗)。

シャンシャンの母親「シンシン」
シンシンは室内でぐったり…
子どもジャイアントパンダ「シャンシャン」
シャンシャンは屋外でぐったり…
シャンシャンの父親「リーリー」
リーリーも屋外でぐったり…

気を取り直して東園のほかのエリアを見て回ってみるも、ほとんどの動物がやはり暑さでぐったりしていた気がします…。
ひさびさの動物園だったので忘れていましたが、気温の高い季節に行くもんじゃありませんね。

そんななかゴリラ、ゾウ、アザラシ、ホッキョクグマ、ワシ・ツルなどの鳥類は見る価値がありました。
とくにゴリラの生まれたばかりの赤ちゃんは可愛かったですし、アザラシやホッキョクグマはプール付きなので元気でしたよ(笑)。

歯磨き中のニシローランドゴリラ
歯磨き(?)をするゴリラ
ニシローランドゴリラの赤ちゃん
ゴリラの赤ちゃん(生後8か月くらいだそうです)
上野動物園のアジアゾウ
わりと元気だったゾウ
上野動物園のホッキョクグマ
撮影スポットまで来てくれたホッキョクグマ
上野動物園のオニオオハシ
くちばしが色あざやかなオニオオハシ

ちなみにキリン、サイ、カバ、シマウマ、カンガルーなどがいる西園のほうには時間が足らず行っていません。
西園を中心に見たい場合は、池之端門から入場したほうが混雑していなくて便利みたいです。

「パークサイドカフェ」で昼食

昼食は上野動物園(東園)のすぐ近くにある「パークサイドカフェ」で。
上野公園を望むテラス席が気持ちいいカフェです。
平日の13時ごろに行ったせいか、ほとんど並ばずに食事ができました。

注文したのは、人気メニューである「森のガーデンサンド」。
大きめのサンドイッチにスープ、サラダ、フルーツ、デザートが付いたセットです。

上野・パークサイドカフェの「森のガーデンサンド」
ボリューム満点な「森のガーデンサンド」

味は普通でとくにおいしいとは感じませんでしたが、たくさんの野菜が食べられるのはうれしいですね。
また意外とボリュームがあって、男のわたしでも結構お腹いっぱいになりました。
両隣りの席の若い女性たちが同じ料理をかなり残していたのもうなずけます。

国立科学博物館で化石めぐり

昼食後は「国立科学博物館」に行きました。
お目当ては恐竜や古代生物の化石めぐりです。

国立科学博物館の入口
国立科学博物館
シロナガスクジラの実物大模型(国立科学博物館)
入口ちかくのシロナガスクジラの模型

さすが日本一の科学博物館(科学館)というだけあって、実に多種多様な展示が行われています。
国立科学博物館は「地球館」と「日本館」に分かれていますが、わたしたちは地球館を中心に見学しました。

地球館は化石の宝庫ですね。
有名な恐竜の巨大な骨格標本(レプリカ標本)もあちこちに展示してあります。
わたしは恐竜が好きというわけではありませんが、それでも息をのむスケール感でしたよ…!

ティラノサウルスの骨格標本(国立科学博物館)
ティラノサウルス
トリケラトプスの骨格標本(国立科学博物館)
トリケラトプス
アロサウルスの骨格標本(国立科学博物館)
アロサウルス
バシロサウルスとティロサウルスの骨格標本(国立科学博物館)
バシロサウルス(左)、ティロサウルス(右)
コロンブスマンモスの骨格標本(国立科学博物館)
コロンブスマンモス

そのほか三葉虫をはじめとした古代生物の化石、人類の祖先たち(類人猿)の頭蓋骨、さまざまな生物・植物・鉱物の標本なども見学でき本当に盛りだくさんです。
日本館にある「シアター36○」もなかなか素敵な体験でした。

類人猿・人類の頭蓋骨や脳の標本(国立科学博物館)
類人猿から人類への進化の過程

また日本館は国立科学博物館の本館であり、国の重要文化財として指定されています。
建物を外から眺めるだけでも歴史を感じましたし、建物の内部も昭和モダン建築の雰囲気がただよっていました。

国立科学博物館・日本館(本館)
歴史ある日本館

品プリのディナーブッフェを実食

夕方になってからは電車移動で品川プリンスホテルへ。
メインタワーの1階にある「LUXE DINING HAPUNA」(リュクス ダイニング ハプナ)にて、ディナーブッフェを食べました。
品川駅前(高輪口)には品プリ所有の複数の建物(メインタワー、イーストタワー、Nタワー、アネックスタワーなど)が林立しているので、地図を見ておかないと迷うかもしれません。

「LUXE DINING HAPUNA」(リュクス ダイニング ハプナ)の入口
「LUXE DINING HAPUNA」の入口

「HAPUNA」とはハワイ語で「生命の泉」という意味だそうです。
そのため店内は南国リゾートを意識したインテリアとなっていて、ちょっとした旅行気分を味わえました。
客席はゆったりしたクッションシートで、リラックス感もなかなか。
対人恐怖症や視線恐怖症のため外食が苦手なわたしでも癒やされながら食事を楽しめた気がします。

「LUXE DINING HAPUNA」(リュクス ダイニング ハプナ)の店内
店内の様子

ブッフェ開始時刻の5分前に到着したんですが、店内は予想より空いていました。
しかし30分後くらいから続々と客がやって来たので、もしかすると宿泊客が夕食として利用するケースが多いのかもしれません。
ディナーブッフェ目当てで品プリに行く人は少ない…?

さて、料理のほうは意外とおいしかったです。
帝国ホテルのディナーバイキングの値段(ひとり8000円弱)より安い(ひとり6000円弱)にもかかわらず、あまり差を感じません。
品数は帝国ホテルのそれより豊富でしたし、ホテルブッフェとしてはまずまずのコスパだと思います。

リュクスダイニングハプナのディナーブッフェの一例
ディナーブッフェの料理の一例

ただ、ディナーブッフェの目玉であるカニについては身が細くて食べごたえがありませんでした。
ひとり一品限定のフォアグラも、食べ慣れていないせいかもしれませんが微妙なお味…。
ローストビーフ、パエリア、中華料理やスイーツ類は結構おいしくて何度もおかわりしましたけどね。

ちなみに予約時のアンケートで「誕生日」と回答していたため、ホテル日航成田のランチバイキングと同様に今回もお祝いサービスがありました。
写真撮影のみで少しさびしかったですが、店員がとても愛想の良い方だったので不満はありません。

上野動物園で現代の生き物を見て、国立科学博物館で古代の生き物を見るというのは偶然ながらも良い企画だったなと思います。
品プリブッフェもなかなかの満足度だったので、品川駅周辺のホテルブッフェめぐりもおもしろそうです。