イヤーマフは防音対策グッズとして役立ちますが、使いすぎは危険だと思います。
わたし自身、イヤーマフの着用が原因で激しい歯痛を経験したからです。

イヤーマフを着用中に歯痛に襲われる

イヤーマフで歯痛に

以前は『Lightning』(ライトニング)という人気イヤーマフをよく使っていて、その防音性能の高さを信頼していました。
ところが冬のある日、いつものようにLightningを着用しながら仕事していたら激しい歯痛に襲われたんです。
作業に支障が出るほどの激痛で椅子に座っていられず、体を寝かせてじっとしていても数時間ほど痛みがなくなりませんでした…。

そうした症状が出た当初は虫歯だと思い歯医者で診てもらったのですが、「虫歯ではない」とのこと。
レントゲンを撮って十分に確認してもらったので誤診ではなかったと思います。

しかし歯の痛みは確実にあったんですよ…。
診察後も、冷たい水を飲むと歯にキーンとした激痛が走ります。
朝方の気温がとても低い時間帯はとくに痛みを感じました。
症状がひどいときには顔面麻痺のような感覚にも…。

イヤーマフが原因で歯痛に

あくまで医師でもない素人の考えなのですが、あのときの激しい歯痛はおそらくイヤーマフの使いすぎが原因でしょう。
調べてみたところ、あの症状は「特発性三叉神経痛」によるものだったように思います。

このページの説明によれば、特発性三叉神経痛とは顔の特定の場所に痛みを感じる症状だそうです。
歯や小鼻に痛みを感じたりする人が多いのだとか。
わたしの症状と似ていますね。

そのページによれば、人間の顔には「三叉神経」というものがあるらしいです。
耳のまわりの血管が圧迫されると、圧迫された血管がこの三叉神経に触れます。
その結果「痛い」という間違った信号が脳に送られ、歯などに痛みを感じるそうです。

わたしが経験した歯痛は、イヤーマフが耳まわりの血管を圧迫したことによって起きたと推測できます。
イヤーマフの耳あて部分によって圧迫された血管が三叉神経に接触し、特発性三叉神経痛を招いたんでしょう。
季節が冬という、神経痛になりやすい環境だったのも原因だと考えています。

試しにイヤーマフを3日以上つけないでいたら、歯痛が少しおさまってきました。
やはりイヤーマフが歯痛の原因だったに違いありません。

痛みを感じずにイヤーマフを使うには

激しい歯痛を経験したもののイヤーマフの防音効果は高いので、日々の生活で使いたくなるときは多々あります。
そこで、神経痛の痛みを感じることなくイヤーマフを使い続ける方法を考えてみました。

まずはハンドタオルを使うという方法です。
イヤーマフの耳あて部分にタオルを巻き、クッション性を高めてあげます。
タオルが厚すぎるとイヤーマフと耳のあいだの空間が広がり防音性が落ちてしまうので注意しましょう。

もうひとつは、耳あての位置を定期的に変えることです。
ずっと同じ位置にイヤーマフを当てていると、血管が圧迫されやすくなってしまいます。
たいていのイヤーマフは海外製のもので、耳を入れる部分が日本人の耳のサイズよりも大きくなっているため、当てる位置をズラして使えるはずです。

また「使い続ける方法」ではありませんが、イヤーマフの使いどきを厳選することも大切でしょう。
いつも着けたままではなく、集中したいときにだけ着けるようにすれば神経痛のリスクを減らせます。

前述のとおり冬など気温が低いときの使用を控えるのも有効ですね。
逆に夏などの暑いときは歯が痛みにくく、ある程度の時間は着けたままでも平気です。

いままでイヤーマフは最強の防音グッズだったんですが、今回の歯痛の件をふまえて「最強」とはいえなくなりました。
防音性能はとても高いけれど、そのぶん神経痛のリスクがあります。
「諸刃の剣」とはイヤーマフのことかもしれません(苦笑)。

防音グッズとしてイヤーマフを愛用中(または使用検討中)なら、使いすぎにどうぞお気をつけください。
とくにわたしのような対人恐怖症の方は、顔面麻痺にでもなってしまったら余計に症状が悪化してしまうかと思いますのでご注意を…。