Amazonプライム・ビデオで無料配信中の『ウォーキング・デッド』をすべて見終わり、次に視聴してみたのが『スーツ』(SUITS)という海外ドラマです。
こちらも同じくプライムビデオで配信されていて、Amazonプライムの会員なら無料で過去シーズンを楽しめますよ。
さて感想ですが、シーズン1からシーズン3にかけては正直つまらないと感じました。
登場人物がなかなか魅力的なキャラクターぞろいなので、なんとか毎話を消化できましたが。
しかしシーズン4以降は少しずつおもしろくなってきて、各話を見ていくうちに作品への評価が変わっていきました。
飽きずに見てきて良かったです。
シーズン1~3は内容が難しくてつまらない
細かいあらすじは書きませんが、『スーツ』のシーズン1からシーズン3では難しい内容が多く、見ていてつまらないという印象でした。
弁護士が主役の法律系ドラマなので、専門用語がいろいろ出てきてストーリーを把握するのに疲れます。
わたしが学生時代のころ法律の勉強に苦手意識があったせいかもしれません(苦笑)。
物語の大筋はなんとなくわかるものの、それも社内政治やライバル社との駆け引きが中心であるせいか興味が持てなかったです。
何度も上司に謀反を起こしたり他社のビジネスを邪魔したりといった、足の引っ張り合いには大変あきれました。
これもわたしがサラリーマンでなく、個人の自営業者だから抱く感想なのかもしれませんが…。
また登場人物のセリフに小難しい表現が多く、字幕を見ているだけでは理解しづらいシーンも多い気がします。
エリート法律事務所が舞台だからこそウィットに富んだ言い回しをするんでしょうが、日本の一般庶民のわたしにはハードルが高いです(汗)。
とはいえ、シーズンが進むに連れ各キャラクターの特徴がわかってくると、そうしたセリフも表情やしぐさでなんとなく理解できるようになりますけどね。
シーズン4以降は人間関係がおもしろい
シーズン4に入ると、少しずつ内容がおもしろくなっていきました。
主要な登場人物どうしの人間関係が激しく動き始めるからです。
(シーズン3までは、主要人物とその周辺人物との関係を描いたシーンが多かった気がします。)
若干のネタバレになりますが、なかでも主役のひとりであるクールな弁護士が秘書に対する愛情を見せたのは胸キュンな展開でした。
わたしはオッサンですが、こういうツンデレ男の恋愛ドラマは好きなのです(苦笑)。
ほかにも、もうひとりの主役である新人弁護士の転職、ライバル弁護士の出世、秘書の奪い合い、同僚との結婚・別れなど、さまざまな展開が詰め込んであります。
最終的に事務所の仲間全員が家族のような絆をみせるようになっていく様子は、シーズン1から視聴してきて感慨深いものがありました。
また前半シーズンと違って、ひとつの事件を何話にもわたり扱っていくシナリオ構成になっているのも親切です。
途中で話が少しわからなくなっても、我慢して見続けると事件の全体像をつかめました。
長きにわたって視聴し続けたおかげで、なんとなく弁護士の仕事がわかってきたのも要因でしょう。
視聴継続できたのは登場人物のおかげ
記事の冒頭でも書いたとおり最初はつまらなかった『スーツ』ですが、そんな作品を最新シーズンまで視聴継続できたのは魅力的な登場人物のおかげです。
ルイス、ハーヴィー、ドナの3人がいなかったら間違いなく途中で見るのを止めていました。
まずは主人公・ハーヴィーの同期かつライバルでもある弁護士「ルイス・リット」。
典型的な3枚目のような役どころで、個性あふれるキャラクターが魅力の中年おじさんです。
ときには腹黒な側面を見せたりしますが、愛らしいキャラのせいで憎めません(苦笑)。
そして主人公のイケメン弁護士「ハーヴィー・スペクター」。
敏腕弁護士のためか常にクールで、ハッキリとした物言いが見ていて気持ちいいです。
いっぽうでシーズン後半からは人間らしい部分も見せてくれ、わたしのなかで最近ハーヴィー株が急上昇してきています。
最後は秘書「ドナ・ポールセン」。
美人でありながら性格がサバサバしているのが好印象です。
ただ、過去の回想シーンでの見た目には違和感がありました…(ウィッグが似合っていなかったし余計に老けてみえました)。
ちなみに「登場」人物ではありませんが、「ノーマ」という謎の秘書もおもしろいです。
ルイスがノーマに伝言を残しているシーンは何度もあるんですが、実際の人物がどのシーンにもいっさい出てこないんですよ(笑)。
すごく気になる存在です…!
『スーツ』(は、難しい内容のドラマが嫌いな人にはつまらない作品かもしれません。
ですが魅力的な登場人物のおかげで飽きにくいのも確かだと思いますし、シーズン後半からは主要人物たちがストーリーを一気に盛り上げてくれます。
我慢してでも見続けると少しずつおもしろくなってくる、スルメのような海外ドラマです。