『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの漫画はほとんど読んでいませんが、テレビアニメ作品はすべて見ています(1部から4部まで)。
さすが昔からネット掲示板などでネタにされてきただけあって、視聴していて飽きることはなかったです。
原作未読で「ジョジョ」のテレビアニメ全シリーズを見た感想を以下にまとめました。
(不覚にも)笑えるネタが多い
やはりジョジョのアニメは、笑えるネタが随所に散りばめられていますね。
ストーリー自体はアドベンチャー・ホラー・サスペンスの路線だと思いますが、不覚にも笑ってしまいます。
Twitterなどでの実況コメントを見ながら視聴していたせいかもしれませんが。
まず名セリフの数々。
2ちゃんねる(5ちゃんねる)などで何度も目にしてきたセリフが出てきた瞬間、思わずニヤけてしまうんですよ(笑)。
声優陣の名演技もあいまってさらに笑えました。
あと「ジョジョ立ち」といわれる謎のポーズ。
シリアスな場面なのに登場人物がおかしな姿勢で話していたりします(笑)。
でもなぜかポーズを真似したくなっちゃう不思議!
熱い展開も多い
途中までギャグアニメとして見ていましたが、実は熱いバトルアニメでもあると感じました。
ラスボスとの最終決戦、仲間との絆(きずな)、家族愛、敵との友情を描いたエピソードはどれも胸アツです。
やはり少年漫画が原作なんだなぁと気づかされますね。
なかでもジョジョの1部・3部では、主人公と宿敵との戦いが世代を超えて描かれていて熱いです。
両者が一緒に炎の海に落ちていくシーンや、両者が時を止めて戦うシーンは今でも忘れません。
長年の宿敵と決着が着いた瞬間は、うれしくもあり若干さびしくもあったり…。
ちなみにどんなにピンチな展開でも、結局は主人公側が勝利するので安心して見られます。
といっても決して退屈せず、「今回はどんな戦い方で勝つんだろう?」などと予想しながら楽しめました。
個性的なスタンドたち
ジョジョといえば「スタンド」というくらい有名ですね。
わたしも原作未読のころから、学校の同級生がスタンドの真似をしたりしていたので存在だけは知っていました。
いざアニメでスタンドをみてみると、それぞれの特殊能力が個性的でおもしろく、キャラクターデザインも魅力的です(たしかに真似したくなる笑)。
原作者さんはよくぞこれほどの設定を思いつくものだなぁと感心します。
とくに3部ではほぼ毎話といっていいくらい新しいスタンドが次々と登場し、それも視聴中の楽しみのひとつでした。
3部からジョジョの人気が高まったというのも納得です。
絵柄が苦手でも見れる
わたしはジョジョの絵柄に苦手意識があったので、原作漫画を読んできませんでした。
週刊少年ジャンプでジョジョが連載されていたころは、見るたびに「気持ちの悪いマンガだなぁ」という感想だったのです。
しかしテレビアニメ版の絵柄に関してはそんなことありません。
抵抗感なく視聴できましたし、むしろ独特の作風やデザインに芸術性すら感じるようにもなりました。
漫画は白黒なので余計に絵柄の好き嫌いが出やすいのかもしれませんね。
またアニメのほうは原作の絵柄の古さもうまく修正されている気がします。
とくに1部・2部・3部は漫画だと昭和臭がすごいですので。
グロ描写がショッキング
ただ、絵柄は苦手でなくなりましたが、たびたび登場するグロいシーンに当初はかなりショックを受けました(汗)。
それでもテレビアニメ版では一部規制がかかっていたようなので、原作はもっと過激ということでしょう(滝汗)。
原作者を批判するわけではありませんが、あれほどのグロシーンが思い浮かぶ人の頭の中はどうなっているんだろうとこわくなります。
少年漫画の範ちゅうを超えているような…。
といっても『ウォーキング・デッド』と同じく、視聴を続けているうちにグロシーンへの耐性がついてきたんですけどね(苦笑)。
また、前述のとおり結局は正義が勝つという爽快感がジョジョにはあるので、グロ描写の気持ち悪さを中和してくれている気もします。
OP・EDがカッコイイ
テレビアニメ版のOP、EDはどれもカッコイイです。
曲もそうですがアニメーションがとにかく凝っていて、各部の世界観をうまく表現していると思います。
OPは基本的にエネルギッシュだったり、前向きな雰囲気の曲が多いですね。
わたしは1部のOPが熱くて好きです。
3部の特殊OP(時が止まる演出)と4部の特殊OP(時が戻る演出)は、初見のときかなり鳥肌モノでした。
EDのほうは洋楽がほとんどで、(わたしも含めた)おっさん世代がカッコイイと感じる曲が多い印象。
プログレロックバンドの巨匠「Yes」は学生時代のころから好きなので、1部と2部のEDには衝撃が走りましたよ!
総合的には3部のED(『Last Train Home』)がいちばん好きで、エジプト編の雰囲気にベストマッチしています。
『ジョジョの奇妙な冒険』のテレビアニメ版は、原作未読でも十分に楽しめる作品です。
脚本、演出、作画、音楽そして声優の演技のどれにも手抜きが見当たりません。
アニメ制作陣の原作に対する敬意・愛情がヒシヒシと伝わってきましたよ~。