高校受験のとき、県内トップクラス(入試偏差値70以上)の公立進学校に合格しました。
偏差値の高い名門高校ですが、受かるのに苦労した記憶はありません。
公立高校の入試は努力しだいでなんとかなる試験だからです。
とはいえその努力の仕方がわからない中学生もいることでしょう。
そこで今回はわたしの経験をふりかえりながら、高偏差値の公立高校に合格するコツをまとめてみます。
1. 基礎からじっくり勉強しよう
受験勉強の王道ですね。
基礎から着実に学習していけば、学力がしっかりと身についていきます。
公立高校の入試では、教科書レベルの基礎的な問題が多く出題されます。
いかに基礎を身につけているかが高得点のカギとなるわけです。
偏差値が高い高校を受けるからといって、発展的な問題ばかりを解く必要はありません。
わたしは各教科ごとに参考書を買って、最初のページからじっくりと勉強していました。
すでに学校の授業で習った内容や得意な分野であっても時間をかけて復習したものです。
苦手な分野は理解できるようになるまで何度も読み込みました。
発展的な内容はわからなければひとまず無視し、できるだけ基礎的な内容の習得に努めました。
ちなみに使ったのは『くわしい◯◯』シリーズの本ですが、自分が理解しやすいと感じる参考書であれば何でも良いです。
ただ、この学習方法は時間がない受験生には難しいかもしれません。
中学1年生から取り組むことをおすすめします。
1年生からであればまだ時間に余裕があるので、部活が終わってから少しずつ学習していっても十分に入試本番まで間に合いますよ。
3年生でこの学習法を行う場合は、苦手分野を中心に行ってください。
2. 問題をたくさん解こう
これも受験勉強のコツとして定番です。
問題をできる限りたくさん解きましょう。
参考書を読むことは大切ですが、それで得た知識は問題演習で再確認をしないと忘れがちです。
問題集や入試問題を繰り返し解いて知識を定着させてください。
わたしは中学3年生の夏休みのころには参考書を読み終え、それからはひたすら問題を解いていました。
各教科の問題集や、公立高校入試の過去問が中心です。
ちなみに『最高水準問題集』シリーズなどで全国の名門私立高校の入試問題を解いたこともありますが、いま思うとあまり意味がなかった気がします。
難しい問題を解けば簡単な問題も解けるようになるといわれたりしますが、あのレベルの私立高の問題と公立高校の入試問題とでは傾向が違いすぎました。
さて、問題集を解いていて不正解が多かったりすると自信をなくすことがあるかもしれません。
しかし学力を伸ばす良いきっかけです。
入試本番前に自分の弱点がわかって良かったと考えましょう。
実はわたしも自信をなくすのが嫌で問題をあまり解きたがらないタイプだったんですが、弱点を知れる良い機会と思うようになってからは逆にどんどん問題を解いてみたくなりました。
弱点を探すゲームのような感覚で楽しんでみてください。
3. 先生に頼ろう
参考書を読んでいたり問題集を解いていたりするとき、自分ではわからない箇所が出てきます。
そんなときは学校や塾の先生に頼りましょう。
わからない箇所を自力で理解しようとするのは大切ですが、先生に教えてもらったほうが理解が進みやすいです。
先生はひとつの教科を専門に教えているプロなので、あなたよりも知識を豊富に持っています。
さらにいえば何年もいろいろな生徒に教えてきている、いわば説明のプロでもあるわけです。
頼らない手はありません。
わたしも中学校の数学担当の先生や、塾の国語講師に教えてもらっていました。
あんなに悩んでいた問題の解き方を簡潔にわかりやすくアドバイスしてもらい、とても感動したのを覚えています。
先生たちのおかげで苦手分野の克服ができ、公立高校入試ではどちらの教科も満点近くの点数をとれました。
先生に頼りたいけど話しかけづらいという受験生もいるかと思います。
でも相談されて嫌な先生はいないのでご安心を。
大事な高校入試を控えている生徒のために喜んでアドバイスをしてくれるでしょう。
また先生にマンツーマンで教えてもらうことで、やる気や責任感のようなものも芽生えます。
「この先生のためにも志望校に合格したい!」みたいな気持ちになり、受験勉強のモチベーションが上がりますよ。
4. 実戦形式の演習をしよう
実戦形式とは、入試本番の環境に近い状況のこと。
本番を想定した演習を重ねることも試験合格のコツです。
公立高校の入試では試験時間の制限がありますね。
この制限があることで、普段なら正解できる問題が解けなくなったりします。
時間が足りなくなって気持ちがあせり、解き方を冷静に考えられなくなるからです。
そうならないよう本番までに実戦形式の演習を繰り返し、体も頭も試験の雰囲気に慣れさせていきましょう。
塾が主催をしている模試を積極的に受験してください。
受けるのが難しい場合は、公立高校入試の過去問を本番と同じ時間割で解くのも効果的ですよ。
わたしは塾に通っていたので、塾内のテストや県内統一テストなど、かなりの数のテストを受験しました。
学校の定期テストなどとは違って知らない受験生に囲まれて試験を受けるので、最初はとても緊張していたものです。
しかし場数を踏むことで試験の雰囲気に慣れ、本番では落ち着いて問題を解いていけました。
緊張しやすい人は、ぜひ模試を受験してください。
入試当日に他校の生徒をみると、みんな自分より頭が良さそうにみえたりします。
そんな本番特有の雰囲気に飲まれてしまわないために模試を受けましょう。
他人に囲まれて試験を受ける雰囲気に慣れておけば、入試本番で隣の席に賢そうな受験生がいてもあせりません。
5. 先取り学習をしよう
受験勉強の時間が足りなくなってしまわないよう、先取り学習をおすすめします。
必須のコツではないですが、トップクラスの公立進学校に受かりたいのならぜひ実践してください。
高校入試当日までの時間は限られていますよね。
とくに公立中学校の場合、3年生の前半まで部活を行うでしょうからなおさらです。
そんな状況で、学校の授業と同じスピードで学習をしていると入試対策に取り組む時間がますます足らなくなってしまいます。
ほとんどの公立中では、高校入試の出題範囲を終えるのが2学期の終わりころくらいですから。
先取り学習をしておけば、入試対策の時間が足らないなんてことにはなりません。
入試の出題範囲を前倒しで学習し、そのぶん空いた時間を過去問演習に充てられます。
自分のペースで勉強を進めていけるのは快適です。
自分のレベルに合わせて学べるのも先取り学習のメリットといえるでしょう。
トップクラスの名門高校を目指す受験生にとって、(とくに公立の)中学校の授業は物足りないものだと思います。
先取り学習なら自分にとって必要なことを重点的に勉強できますよ。
わたしは中学2年生のころから先取り学習を始めました。
だいたい学校の授業よりも1学期分くらい先に進んでいる感じです。
授業は自分で先に勉強したことの復習と考えていました。
公立中学校などでは、どうしてもクラスの平均学力にあわせて授業が行われます。
それに合わせて学習を進めてしまっていては、トップレベルの学力は身につきません。
偏差値の高い高校を目指すのであれば、先取り学習をやっておきましょう。
以上の5つが公立進学校に合格するためのコツです。
これらの方法を真似するだけで入試突破は間違いないと思います。
もちろん日々の継続は必須です。
ひとつひとつのコツを愚直に真似てみてください。
公立高校入試は、問題が基礎的で素直なぶん勉強の成果が出やすい試験です。
やればやるだけ高得点がとれます。
5つのコツを実践し努力し続ければ、高偏差値の高校であっても合格できるでしょう!