昔『片づけられない女たち』という本がブームになったそうですが、わたしには「片づけられない妻」がいます(苦笑)。
結婚して以来ほぼ毎日、妻は部屋を散らかしたままでも平気なのです。
いままで何万回「片づけなよ」と妻に注意してはストレスをためてきたことか…。

しかし時が経ち、片づけられない妻との生活に以前ほどのストレスは感じなくなりました。
それは以下の4つの対策を実践しているからだと思います。

1. 妻の特徴として受け入れる

部屋の片づけ

片づけられない(片づけしない)妻にストレスをためないためには、夫側の考え方を変えるのが一番の対策でしょう。
「部屋を散らかす、片づけられないのは妻の特徴だから仕方ない」と頭を切り替えます。

特徴として受け入れられるようになれば、妻が片づけをしなくてもさほどストレスがたまりません。
「片づけしてほしい」と期待しなくなることで、裏切られるたびに怒りを覚えなくなるのです。

『片づけられない女たち』 でも指摘されているように、片づけが苦手な人にはADHD(注意欠陥・多動性障害)の疑いがあるといわれています。
たしかに妻もその傾向があり、家だけでなく自家用車の車内はもちろん職場のデスク周りも散らかっているようなんですよ…(汗)。

この事実もふまえると「片づけられない」という特徴はもはや病気かもしれず、改善のしようがないものなのかもしれません。
実際、長いあいだ妻と生活してきて、彼女に片づけ嫌いを克服してもらうのはかなりの難題だと感じています…。

夫側は妻を変えようと努力するより、その人の特徴として理解したほうが楽に暮らせるでしょう。
部屋の整理整とんは夫の役目なのだと割り切ります。

2. 妻ができることに協力してもらう

片づけられない妻を受け入れるとはいえ、単純に甘やかすわけではないですよ。
代わりに妻ができることは積極的に行ってもらいましょう。
そのぶん夫の家事の負担が減りますからね。

わたしは対人恐怖症のため外出が苦手なので、外での雑用を妻によく代行してもらっています。
妻にとっては、部屋の片づけより天と地ほどの差があるくらい簡単なようですので(苦笑)。

交換条件のようにして、妻に片づけを頼んでもあまり効果はありません。
夫側が先に条件を満たしても、妻がなかなか片づけを始めないことはよくあります。
逆に妻が片づけするまでこちらが家事を何も行わないでいるのも、それはそれでストレスがたまるものです。

条件を出して妻に片づけを強制するより、できること・得意なことを任せたほうが家事がうまく回りますよ。

3. 妻の物はおおざっぱに整理

さて夫が妻の代わりに片づけを行うにしても、単純に整理整とんするだけでは不十分です。
妻の物、夫婦共通の物とで片づけの方法が少し違います。

妻のみが使う物や妻が個人的に買った物などは、おおざっぱに整理・収納すると良いです。
たとえばリビングのこたつテーブル近くに収納カゴ(バスケット)をひとつ用意して、そこにテーブル周辺で散らかっているものを適当に突っ込んでおきます。
どうせまた散らかされるので、きちんと分類する必要はありません。

片づけられない人は、カゴの中身が散らかっていても文句をあまり言わないです。
妻はいつも平気で、ゴチャゴチャしたカゴの中から必要な物を取り出し使っています(苦笑)。
わたしからすると物を探すのが面倒に思うのですが、妻は気にしていません。

また部屋に脱ぎ捨てられた衣類も、適当にたたんで衣装ケースやタンスの空いたスペースにしまえばOKです。
服の種類や夏物・冬物などの区別は面倒なら気にしなくて良いでしょう。
こんな整理の仕方でも、わたしの妻は不満な顔ひとつせず着替えて出かけていきます(笑)。

4. 夫婦共通の物はきちんと整理

いっぽう夫婦共通で使う物や、夫婦に関係する物はきれいに整理しておくべきです。
夫のわたしまで物探しに時間を費やしたくありませんからね。
たとえば調理器具、食器類、書籍などについては率先して片づけるようにしています。

書類の整理については少し工夫しました。
すぐに着手する必要のある書類(各種手続きの申請書など)はファイルトレーに一時的に保管するようにし、目に付く場所に置いています。
それ以外の書類はレターケース(A4サイズ)で一元管理です。

また妻がいろんなカード類(ポイントカードや会員証など)をたくさん持っているのも課題でした。
利用頻度の高いカードは女性向けのカードホルダーにまとめ、妻のカバンに常に入れておくようにしています。
利用する機会があまりないカードは大容量のカードホルダーに保管中です。

妻がいつまで経っても片づけられない(片づけしない)のなら、それは特徴として理解してあげるしかありません。
部屋の片づけ以外にも妻に任せられる家事はたくさんあるはずです。
物の整理については、夫のわたしたちが工夫して行っていけば無駄なストレスを増やさずに済みますよ。