使っていない(使わなくなった)銀行の預金口座は、つい何年もそのまま放置しがちですよね。
しかし、そうした口座が「休眠口座」に該当する場合は損する恐れがあるかもしれません(わたしもそんな目に遭うところでした)。

自分のお金が下ろせなくなる「休眠口座」

ATMから下ろせない

預金が残ったまま放置されている銀行口座のことを「休眠口座」というそうです。
5年以上または10年以上のあいだ入金・出金がなかった場合、その口座から預金を下ろせなくなります。
そうならなくとも、銀行によっては休眠口座の維持費(維持管理手数料)を請求される場合があるようです。

恥ずかしい話、わたしはつい最近までこの仕組みを知りませんでした。
銀行で口座を開設する際にそうしたルールを説明された記憶もありません…。

愚痴はさておき(苦笑)、さっそく自分の休眠口座があるかどうかを調べてみたら、いくつかの銀行や信用金庫に休眠口座を発見しました。
どれも預金残高は千円未満ですが、その場ですぐに引き落としましたよ。
そのまま銀行の収入になってしまうのは嫌ですからね(笑)。

こうした休眠口座は、親の遺産相続や転職時の給与振込口座変更などをきっかけに発生することが多いといわれています。
わたしもつい最近まで、以前のアルバイトでの給与口座を放置し続けていました。
最後に振り込まれた給料はATMで引き落としましたが、そのときの残高(500円ほど)が6年くらい残り続けていたんですよ。

親の口座を相続して名義変更がまだだったりメイン口座の引っ越し手続きが中途半端のままな方は、自分の保有口座の残高を確認してみてください。
5年ないし10年の期限が来てしまったら一切お金を取り戻せなくなってしまいます。

休眠口座を作らないための対策

千円未満のお金とはいえ、自分の預金が引き落とせなくなるのは悲しいものです。
今後もむやみに損をしてしまわないために、休眠口座を作らない対策を考えてみました。

保有口座を少なくする

保有する預金口座の数が増えるほど管理の手間も増え、使わなくなった口座を放置しやすくなります。
保有口座の数を少なくすれば、それだけ休眠口座が出来にくくなるでしょう。
金融機関の整理整とんの良い機会にもなるはずです。

わたしは、1年ほど使っていない銀行については口座を解約しています。
その結果、現在は口座数を7つから3つまで減らせました。
おかげで入金・出金の管理も効率よくできます。

家計簿管理サービスを使う

とはいえ、「これ以上は保有口座を減らせない」という場合もありますね。
また、「口座数を少なくしてもまだまだ管理しきれない」という方もいるかもしれません。

そんなときは、『マネーフォワード』などの家計簿管理サービスを利用してみましょう。
専用アプリ(iOS用/Andoroid用)を使えば、自分の使っている各金融機関の取引履歴をいつでもチェックでき大変便利です。
すべての預金残高をひと目で確認できますよ。

休眠口座化する日を覚えておく

なんらかの理由で、使っていない口座に預金を残しておく必要がある場合はリマインダーを設定しておきます。
リマインダーツールとしては『Googleカレンダー』がおすすめです。

その口座から預金を下ろせなくなる日(休眠口座になる日を計算して、その日の1週間前か1カ月前くらいに通知が来るように設定しましょう。
口座で最後に取引した日から5年後または10年後が「その日」になりますね。

使っていない(出金していない)銀行口座でも、そこにいつまでもお金が残り続けるわけではありません。
休眠口座で損しないために、保有口座の断捨離を行ったり家計簿管理サービスを利用しておくと安心です。