自活を考えている引きこもりの方むけに、1カ月あたりの必要収入(月収)をざっくりと計算してみました。
日々の生活だけでなく老後のこともふまえて、自力で生きていくために必要なお金を見積もっています。

引きこもり生活に必要な収入

過去8年ほど引きこもって生活していたわたし自身の生活費を計算してみたところ、1カ月あたり「25万円」くらいの金額になりました。
ということで、月収25万円以上の収入があれば十分に自活していけます。

引きこもりが自活するために必要な収入

節約に本気を出せば、月収20万円未満でもやっていけると思います(前述のわたしの生活費では、家賃などの出費が多かったですので(家賃およそ8万円))。
実際わたしが自活を始めたころは、毎月15万円くらいの収入しかありませんでした。
少ない貯金を崩しながらなんとか生活していたという感じです(汗)。

自活資金がたくさんあるなら、稼ぎが少ない段階でひとり暮らしを始めて良いかもしれません。
たとえば貯金がいま100万円以上あるのなら、月収10万円くらいでも今後1年くらいは生活できるでしょう(100万円を12カ月で割れば、毎月8万円以上を収入に上乗せできますね)。

老後に備える場合の必要収入

ただ老後のことを考えると、月収20万円~25万円では不十分だと思います。
現在のようには働けなくなったときに備えて、生活資金を用意しておいたほうが無難です。

さきほど紹介した引きこもり生活にかかる費用(合計25万円)の内訳には、国民年金保険料も入っています。
しかし残念ながら国民年金だけでは、おそらく自活できないでしょう。
たとえばわたしの世代(1980年代生まれ)では毎月6万円くらいしか支給されないんですから…。

なので老後にお金のことで困らないためには、いまから貯金や資産運用をしたほうが安心です。
その場合に必要な収入は、月収「30万円」くらいが目安になります。
25万円でいまの生活を維持していき、残りの5万円で老後資金を作っていくという内訳です。

おすすめは資産運用(個人型確定拠出年金(iDeCo)など)ですが、単純に毎月5万円を貯金すれば30年間で1800万円( = 5 × 12 × 30)ほどの資金を積み立てられます。
その場合、最低10年間くらいは貯金と年金収入で生活できるでしょう(たとえば70歳まで働けば80歳まで自活できます)。
資金が底をついたら最後の手段、生活保護です(この場合「自活」ではなくなりますが)。

老後のお金のことも考えると、引きこもりが自活するために必要な収入は月収30万円ほどでしょう。
いち早くひとり暮らしをしたいなら、月収20万円を目標にするのもアリだと思います。
わたしの場合、生活がギリギリだったからこそ必死で収入を伸ばしていけました。

「月収30万円」はひとつの目安ですが、必ず具体的な目標金額を設定しておくことが大切です。
ただやみくもにお金を稼いでも、精神衛生上しんどくなります。
目標があったほうが自活へのモチベーションを保てますよ。