インターネット歴の長い人ならご存知のマルウェア(コンピューターウイルス)、「トロイの木馬」。
いまから10年ほど前、この凶悪なソフトウェアに感染してしまったことがあります。
ネットにつながらなくなったりOSが起動しなくなったり、さんざんな目に遭いましたよ…。
なんとかデータを救出できたものの、二度とあんな経験をしたくありません。

以下に、わたしがトロイの木馬に感染した一部始終を書いておきます。

だんだんとパソコンがおかしくなった

ある日、普通にパソコンを使っていたのですが、時間が経つにつれパソコンの動作がおかしくなっていきました。
キーボードの入力モードが勝手に切り替わったり、マウスの動きが変になったり…。

このときはまだ、パソコンの調子がたまたま悪いのだと思っていました(苦笑)。
すでにインストールしていたウイルス対策ソフト『アバスト』は何のウイルスも自動検知していなかったので、まさか感染しているとは考えなかったからです。

しかし、いまならいえますが、ウイルス対策ソフトの自動検知では引っかからないウイルスもたくさんあります。
定期的に手動でウイルスチェックをすることが大切なのです。

案の定、しばらく気にせずパソコン作業を進めていたところ、今度はフォルダやブラウザのウィンドウが勝手に次々と開き始めました(汗)。
ここでようやく、なんらかのウイルスに感染していることに気がつきます。

アバストの管理画面を起動して、パソコン内のウイルスチェックと駆除を手動で実行しました。
これで無事に解決と思いきや、さらなる悲劇が起こります。

ネットにつながらなくなった

トロイの木馬に感染したパソコン

しばらく普通にパソコンができていたんですが、数日後に突然インターネット回線につながらなくなりました。
ルーターやパソコンの再起動を繰り返したり、ネットの接続設定をやり直したりしても全然うまくいかないのです。
パソコン上のデータは操作できるものの、ブラウザを開いてウェブサイトにアクセスしたりできません。

さらにはパソコンのOSが起動したりしなかったりと、かなり不安定な状態にもなりました。
電源が入っていても画面が真っ暗のままだったり、ウィンドウズのロゴ画面のまま先に進まなかったり…。

こうなるともうお手上げ状態です。
無意味とはわかっていても、パソコンを何度も叩いてしまいます(苦笑)。

のちに判明しましたが、実際にはウイルスを駆除できていなかったようでした。
トロイの木馬にはウイルス対策ソフトを無効化する機能もあるんだとか…。

パソコンを分解してみた

ネット接続はともかくOSを起動させなければ何も始まらないので、パソコンを分解してみることにしました。
購入してから初めての作業でしたが、ドライバーでパソコン側面のパネルのネジを外してやるだけなので簡単です。

そしてスマホで検索して見つけた情報を頼りに、パソコン内部の基盤を調査。
電源と思われるスイッチを恐る恐る入れてみたところ、OSの起動に成功しました。

ところが、ログイン画面でパスワードを入力してもなぜかログインできません(滝汗)。
再度スマホで調べてみたところ、セーフモードならログインできるらしいとのこと。
こちらも初めてセーフモードで起動してみましたが、無事にログインできました。

しかし、あいかわらずネットには全然つながりません…。
またまたスマホでいろいろ調べてみても解決策は見つからず、再びお手上げ状態になりました。

パソコン修理業者に頼んでみた

もう素人の自分ではどうしようもないので、専門業者にパソコン修理を依頼してみることに。
パソコン内にはいろいろとアレなソフト(エ◯ゲとか)が入っていましたが、恥は捨てるしかありません(とはいえ対面は嫌だったので、業者宛にパソコン本体を郵送しました苦笑)。

後日の報告によると、なんとインターネットにはもう接続できないとのこと。
トロイの木馬がネット接続機能を破壊してしまったそうです。
マルウェアって本当に恐ろしいですね…。

ただ、修理は難しいもののパソコンからデータを取り出すことはできるとのことで、とても安心しました。
仕事用のデータがなくならなくて本当によかったです。

修理を依頼してからデータを取り出してもらうまで、およそ10日間くらいかかりました。
長かったですが、業者の所在地がわたしの家から離れていたので仕方ないところではあります。

トロイの木馬は、感染するとネットに接続できなくなるのが厄介ですね。
大変な目にあったおかげで、パソコン素人ながらもウイルス対策をしっかり行うようになりました